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<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />7月31日(月)La Vega de Sariego 23.7km<br /><br /><br />早朝に出発するラファたちのグループを見送るために、早く起きて、<br />「アルスワで会おうね!」<br />と言い合って別れた。アルスワは、「フランスの道」沿いの村で、どちらの道も、ここから合流するのであった。<br />(Santiagoまで38.5km地点)<br /><br />少し遅れてprimitiboのメンバーである、ロベルト、ビンゲン、ウシ、マリアも出てきて、五人で出発した。<br />平らな道の間は良かったが、上り坂になると、とてもみんなにはついていけない。<br />マリアもウシも、身長は170cm以上あり、ゆっくり歩いているように見えて、早いのだ。<br />最初の村で、朝食を食べることになっている。<br />私は歩き出してすぐに悲しい気持ちになっていった。<br />とても一緒には歩けない。そして私を悲しくさせていたのは、道の地図を持っていないということだった。<br />地図さえあれば、一人で勝手に歩いて、宿でみんなに会えば良い。これまでと同じように。<br />しかし、地図もなければ、どんな村を通り、どこまで行くのか皆目見当が付かずに、矢印だけを頼りに歩くのは恐怖だった。<br />その矢印も、相変わらず親切とは言えず、このコースは山道を歩くことが主だから、余計に不安だった。<br />歩きながら考えた。<br />無理だ。<br />やっぱりあきらめよう。 la Costaの道に行こう。<br />出発点から6キロの地が、分岐点なのであった。<br /><br />一つ目の村に着いてbarに入る。<br />ウシとマリアはすぐに銀行へ行くと言って出ていった。<br />私はロベルトに、<br />「ロベルトに付いて行きたくてこの道を選んだけど、私には無理だから、今から la Costaに行くわ。」<br />はっきりとした口調でいいながら、涙がポロポロ出てくるのだ。泣きたいわけではない。涙がとにかく出てしまうのだ。<br />ロベルトは静かにそれを了承してくれた。<br />ロベルトに頼んで、ラファチームの一人に、私がGijonへ向かうので、キャンセルをキャンセルして欲しいと電話をしてもらった。<br />ビンゲンにも伝え、戻ってきたウシたちにもそれを言ったが、彼女たちには伝わりきれていなかった。<br />再び彼女たちは、今度はスーパーに行くと言って出ていった。<br />barの前で、ビンゲンとロベルトの最後の写真を撮ることにした。<br />二人には、手を振ってもらうという演出付きで。<br /><br />向かいの公園の前に彼女たちがいた。<br />私が『さよなら』を言いに行くと、びっくりして<br />「だいじょうぶよ!あなたが歩く速度で一緒に歩くわ。道の要所要所で待っているし。ずっと一緒に歩きましょうよ。」<br />二人の引き止めは、少々強引だった。<br /><br />とりあえず、分岐点までは一緒に歩くことにした。<br />この村を出るのには四苦八苦した。ビンゲンたちはしっかりしているようで、意外にも道に迷うのだ。<br />この村を出るだけで、ずいぶんと体力と時間を使ってしまった。<br />そしていよいよ分岐点に来た。<br />正直言って、まだ迷いはあった。<br />ここまで来ても、決められない優柔不断の自分がいた。<br /><br />ここではみんなの提案で、神様に聞いてみようということで(!?)コインを投げた。<br />表なら Primitibo, 裏なら la Costa。<br />こんなことでもしない限り、私には決断ができなかったのだ。<br />ロベルトがコインを投げる。<br />結果は表だった。<br />次に、目をつぶってグルグル回る。そして方向を指す。<br />その方向は・・・・・・・・<br />Primitibo へ行く道を指していた。<br /><br />こんな危ういゲームなのに、私の腹はようやく決まった。<br />よし、Primitiboに行こう!<br />その背景には、もう一つの理由があった。<br />すでに時間は12時近くなっていたのだ。<br />Primitiboの宿までは今日は距離が短い。ところがGijonまではまだ20kmあり、山の高低差も激しかった。<br />ここからGijonまでは、ホテルがあるような村がないのだ。<br />早朝に、みんなと一緒に出たならまだしも、barでゆっくりし、道に迷って時間を費やしたため、自信がなかったのだ。<br />結局またロベルトに、la Costa組へ、キャンセルのキャンセルのキャンセル!!を頼んだのであった。<br /><br /><br />そこからなんとか、今日の目的地まであと5kmの地点まで、みんなと一緒に歩くことが出来た。<br />barでビールとシードルで乾杯だ。<br />道は海から離れ、どんどん山道に入っていく。<br />それはまた、美しいことこの上ない。<br />こういう景色に出会うと、こちらのコースに来てやっぱり良かったと思えるのであった。<br /><br />アルベルゲには昨夜一緒だった、ベルギー人のご夫婦だけがいた。<br />夕食は、近所のレストランでボリュームたっぷりのイカのフライを食べる。<br />もうここまで来たら、引き返しも、変更もできない。<br />覚悟を決めるしかない・・・・・・のに、まだ消化しきれないのであった。

スペイン巡礼「北の道18」7月31日(月)La Vega de Sariego 23.7km

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2006/07/31 - 2006/07/31

33位(同エリア42件中)

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36

night-train298

night-train298さん
















7月31日(月)La Vega de Sariego 23.7km


早朝に出発するラファたちのグループを見送るために、早く起きて、
「アルスワで会おうね!」
と言い合って別れた。アルスワは、「フランスの道」沿いの村で、どちらの道も、ここから合流するのであった。
(Santiagoまで38.5km地点)

少し遅れてprimitiboのメンバーである、ロベルト、ビンゲン、ウシ、マリアも出てきて、五人で出発した。
平らな道の間は良かったが、上り坂になると、とてもみんなにはついていけない。
マリアもウシも、身長は170cm以上あり、ゆっくり歩いているように見えて、早いのだ。
最初の村で、朝食を食べることになっている。
私は歩き出してすぐに悲しい気持ちになっていった。
とても一緒には歩けない。そして私を悲しくさせていたのは、道の地図を持っていないということだった。
地図さえあれば、一人で勝手に歩いて、宿でみんなに会えば良い。これまでと同じように。
しかし、地図もなければ、どんな村を通り、どこまで行くのか皆目見当が付かずに、矢印だけを頼りに歩くのは恐怖だった。
その矢印も、相変わらず親切とは言えず、このコースは山道を歩くことが主だから、余計に不安だった。
歩きながら考えた。
無理だ。
やっぱりあきらめよう。 la Costaの道に行こう。
出発点から6キロの地が、分岐点なのであった。

一つ目の村に着いてbarに入る。
ウシとマリアはすぐに銀行へ行くと言って出ていった。
私はロベルトに、
「ロベルトに付いて行きたくてこの道を選んだけど、私には無理だから、今から la Costaに行くわ。」
はっきりとした口調でいいながら、涙がポロポロ出てくるのだ。泣きたいわけではない。涙がとにかく出てしまうのだ。
ロベルトは静かにそれを了承してくれた。
ロベルトに頼んで、ラファチームの一人に、私がGijonへ向かうので、キャンセルをキャンセルして欲しいと電話をしてもらった。
ビンゲンにも伝え、戻ってきたウシたちにもそれを言ったが、彼女たちには伝わりきれていなかった。
再び彼女たちは、今度はスーパーに行くと言って出ていった。
barの前で、ビンゲンとロベルトの最後の写真を撮ることにした。
二人には、手を振ってもらうという演出付きで。

向かいの公園の前に彼女たちがいた。
私が『さよなら』を言いに行くと、びっくりして
「だいじょうぶよ!あなたが歩く速度で一緒に歩くわ。道の要所要所で待っているし。ずっと一緒に歩きましょうよ。」
二人の引き止めは、少々強引だった。

とりあえず、分岐点までは一緒に歩くことにした。
この村を出るのには四苦八苦した。ビンゲンたちはしっかりしているようで、意外にも道に迷うのだ。
この村を出るだけで、ずいぶんと体力と時間を使ってしまった。
そしていよいよ分岐点に来た。
正直言って、まだ迷いはあった。
ここまで来ても、決められない優柔不断の自分がいた。

ここではみんなの提案で、神様に聞いてみようということで(!?)コインを投げた。
表なら Primitibo, 裏なら la Costa。
こんなことでもしない限り、私には決断ができなかったのだ。
ロベルトがコインを投げる。
結果は表だった。
次に、目をつぶってグルグル回る。そして方向を指す。
その方向は・・・・・・・・
Primitibo へ行く道を指していた。

こんな危ういゲームなのに、私の腹はようやく決まった。
よし、Primitiboに行こう!
その背景には、もう一つの理由があった。
すでに時間は12時近くなっていたのだ。
Primitiboの宿までは今日は距離が短い。ところがGijonまではまだ20kmあり、山の高低差も激しかった。
ここからGijonまでは、ホテルがあるような村がないのだ。
早朝に、みんなと一緒に出たならまだしも、barでゆっくりし、道に迷って時間を費やしたため、自信がなかったのだ。
結局またロベルトに、la Costa組へ、キャンセルのキャンセルのキャンセル!!を頼んだのであった。


そこからなんとか、今日の目的地まであと5kmの地点まで、みんなと一緒に歩くことが出来た。
barでビールとシードルで乾杯だ。
道は海から離れ、どんどん山道に入っていく。
それはまた、美しいことこの上ない。
こういう景色に出会うと、こちらのコースに来てやっぱり良かったと思えるのであった。

アルベルゲには昨夜一緒だった、ベルギー人のご夫婦だけがいた。
夕食は、近所のレストランでボリュームたっぷりのイカのフライを食べる。
もうここまで来たら、引き返しも、変更もできない。
覚悟を決めるしかない・・・・・・のに、まだ消化しきれないのであった。

  • ロベルトたちと同じ方向を選んだのでしたが・・・

    ロベルトたちと同じ方向を選んだのでしたが・・・

  • 一緒に歩くのは無理だと思え・・・

    一緒に歩くのは無理だと思え・・・

  • 涙の別れをしましたが・・・

    涙の別れをしましたが・・・

  • ドイツ人のマリアとウシに引き止められ・・・

    ドイツ人のマリアとウシに引き止められ・・・

  • とりあえず分かれ道まで一緒に・・・

    とりあえず分かれ道まで一緒に・・・

  • ここが二つの道の分かれ道

    ここが二つの道の分かれ道

  • 迷って迷って・・・、コインまで投げて・・・決めたのは・・・

    迷って迷って・・・、コインまで投げて・・・決めたのは・・・

  • 結局、ロベルトたちと同じ」カミーノ・プリミティボ」

    結局、ロベルトたちと同じ」カミーノ・プリミティボ」

  • 「北の海」巡礼第二章の始まりです。

    「北の海」巡礼第二章の始まりです。

  • 海を離れてどんどん緑の中へ入っていきます。

    海を離れてどんどん緑の中へ入っていきます。

  • 牛も一緒に・・・

    牛も一緒に・・・

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