ネパールの味

2007/12/29 - 2008/01/02

ネパールというと、モモとダルバート。
これが有名というよりは、一般的にはこれしか知られていないのでは。
ガイドブックを見ると、それなりにバリエーションはあるようだけど、ネパールではそもそも１日２食（朝と夜）プラスおやつという食習慣だという。
ごく正直に言って、私は「あれを食べにもう一度行きたい」と思えるような美味しいものはみつけられませんでした。残念。

表紙の写真はモモ（ネパールの蒸し餃子）。

※ネパールの旅写真はこちら
https://goo.gl/photos/aoY81mBFgWDezU158

エリア ネパール

庶民的な食堂＠カトマンズ

これもモモ。
一般的には表紙の写真のような、小籠包風の丸いのをイメージすると思うけれど、それはネワール式のモモで、チベット式だと、こんな餃子みたいな形になる。
中身はベジ、チキン、ラムなどと選べて、私はベジにしてみたけど、ちょっとしょっぱかった。
ベジの内容は、みじん切りの葉物だったと思う。

庶民的な食堂＠カトマンズ

チベット料理で、トゥクパという麺。いってみれば汁そば。
これも具が選べて、私はチキンを。
何味といったらいいのか良く判らないけど、う〜ん、野菜と鶏肉を塩コショウで炒めただけみたいな感じで、素朴ながらあまり馴染みのない味かも。
麺は小麦粉の麺で、中華麺に近い食感。
あ、別にまずくはないです。

観光客に人気のカフェ＠カトマンズ

中庭にテーブルがあり、パンが美味しいので、それはもう白人観光客でいっぱいのカフェ。
サンドイッチを頼むと挟む具もパンも選べる。確かにおいしいので、ネパール料理に飽きたらオススメ。
コーヒーはネパールらしくネスカフェがメインで、私が行ったときは、レギュラーコーヒーはないと言われた（メニューにはある）。
かわりに頼んだミントティーは、写真のようにミント入りのお湯とティーバックが。

庶民的な食堂＠ナガルコット

これもチベット料理のチョウメン。
焼そばに近いので、元は”炒麺”かな、とか勝手に想像して楽しむ。
日本人的には、ちょっと麺が柔らかいかな〜。
味は悪くないけど、変に焼きそばに似てる分、紅しょうがが欲しくなる。

同上

名物ネパールティー（現地の言葉ではチャー）。
かなり白っぽく見えるけれど、写真のせいではなく、どこで飲んでも実際にこんな色。
色からすると、かなりたっぷりミルクが入っているのかと思うけれど、インドのチャイほど濃厚ではなく、スパイスもインドより控えめ。
優しい味で、とても美味しい。

地元の人向け軽食堂＠カトマンズ

カスタ＋チョーラというメニュー。
どれが何だか判らないけど、奥は豆のスープ、手前の丸いのがカスタだかチョーラだか、何かを揚げたもの（中にひき肉のようなものが入っていた）、右の茶色いのは甘辛い味のソースで、丸いのをつけて食べるらしい。
周りを見ると、丸いのをつぶして全部混ぜて食べている人が多かった。
これで３０ルピー（５０円くらい）。
食事というよりおやつみたいな感じ。

庶民的な食堂＠カトマンズ

国民食的な地位のダルバート。
ごはん（またはディロという練り物、ロティというパンの仲間）、ダル（豆のスープ）を基本として、他にもスープがついたり、サーグ（青菜の炒めもの）、アチャール（漬物）、ギウ（精製バター。左下の液体）ダヒ（ヨーグルト）等が店や値段によってつく。
ベジとノンベジがある。
南インドのミールスのように、ごはんもおかずもお代わり可。
これも似てるだけに、南インドのカレーが恋しくなる。

屋台＠カトマンズ

ネパール人の好きな、豆やナッツを煎ったものを売る屋台はあちこちにある。いろいろな種類があるけれど、数種類混ぜてもらっている人が多い。
味は塩味で、煎った豆はかなり硬く、食べなれないとネパール人のように続けざまにポリポリ．．．とはいかない。

屋台＠カトマンズ

何だか判らないけれど、味はポテトチップスに近いおやつ。
これを売っている人は一度しか見かけず、食べていたネパール人の女の子に美味しい？と聞いたら「ノー」との返事（笑）。
味見させてくれたので食べてみたら、私は割と好きな味だったので、買ってみた。
やはりネパール人とは味の好みが違うのかも。

パン屋＠バクタプル

大きなクッキーのようなものがあったので、買ってみた。
食べてみると、確かにクッキーの一種だとは思うけれど、明らかに揚げたもの。かなりカリッとしているので食べやすいけれど、うーん、揚げ物は実は苦手。
味そのものは、素朴な甘さで好きだったけど。

雰囲気の良いカフェ「ドカイマ」＠パタン

ちょっと甘いものが食べたくなり、古い馬車庫を改装したという、趣のあるお店で休憩。
食事もできるけれど、雰囲気的にはカフェ。
頼んだのはプリン。
懐かしい感じの味わいｎカスタードプリンで美味しかったけど、上に乗っている白いものは、生クリームではなくヨーグルトっぽいものでびっくりした。

観光客向け（？）レストラン＠カトマンズ

最後の夕食をとった、伝統的なネワール様式の建物を利用した雰囲気の良いネパール料理レストラン。
主食にネワールの食べ物、チュウラを。
これは一度ゆでた米を乾燥させ、煎りながらつぶしたもの。
カラカラに乾いているので、パリパリと歯ごたえが良いが、ちょっと口の中が痛かったり（笑）。
これ自体はほとんど味がないので、おかずと一緒に食べる。

同上（店名は「タメル・ハウス」）

チュウラには何が合うの？とお店の人に聞いて選んだおかず。
チュウラ自体、どちらかというとご馳走が出るような席に並ぶ食べ物なので、本当は肉を載せて食べるのがいいらしいけれど、あまり肉の気分ではなく、他のものを。
奥はスパイシーなフライドポテト、手前は野菜のスープ、左は煎った大豆をどうかしたもの（これはクセがあるけど美味しい！）。
全体に、控えめながらスパイスが使われ、繊細な味わいだった。

同上

写真が暗いけど、デザートのズーズー・ダウというヨーグルト。
酸味は少なく、かなり濃厚。ナッツが混ぜてあってとても美味しい。
このお店、テーブルの灯りはキャンドルのみでかなり暗いけれど、座敷になっていて雰囲気も良く寛げる。

一人だとどうしても安いところですませがちだけれど、一度はちょっときれいな所で食べたいと最近思う。
料理だけでなく、食器、もりつけ、内装、制服、サービス、あらゆる面で、現地の人が何を高級と思い、外国人の目をどう意識しているのか、庶民の店だけでは判らないこともあるから。

この旅行記へのコメント （6）

• 風神さん 2008/07/19 15:34:35

  今日は〜

  始めまして、風神です。よろしくお願いします。
  
  私は旅行中の食べ物には殆ど関心がなくて、２０００枚のブログ写真の中でも、飲食物はダマスカスで飲んだ変わっているけど美味しかったレモンジュースだけだと思います。
  
  ｔｅｌｅｓｃｏｐｉｏさんの食べ物ブログは、ここまで徹底的で具体性が有ると資料としてつい読まずにはいられない引力、１票ですね。　風神

  telescopioさん からの返信 2008/07/20 01:13:22

  いらっしゃいませ〜。

  風神さん、はじめまして！
  
  > 私は旅行中の食べ物には殆ど関心がなくて
  
  ひゃ〜、本当にそういう方もいるんですね！
  いえ、理屈ではいるだろうと理解できるのですが、類は友を呼ぶというか、私の周りは食べるために生きてるような人ばっかりなんで（笑）。
  食というのは文化の根底だと思うので、旅先で、その土地の人がどんなものを食べているのかには、非常に興味があります．．．とかなんとか言ってみますが、そんなのは後から考えた理由でして、つまるところ「何か美味しいものないか」と常に思ってる気持ちが、旅先でも変わらない、というだけの話です。
  この旅行記の中に、これから行かれる国があったら「この国では、こんなものが食べられるのか」と少しでも参考にしていただければ幸いです。

• sunnyさん 2008/01/15 12:12:52

  ネパール

  pioさん、こんにちは！
  
  年末はネパールだったんですね♪
  私はここいくよーーっていいたいタチなんですが、秘密主義！？のpioさん（笑）
  ちょうどベストシーズンでしたので、ヒマラヤくっきり見えましたか？
  カトマンズ行きはなかなか席が取れないってきくのに、しかも年末にすごいですねぇ。
  
  私はというと、すっかりアラブのお菓子にはまって、ダマスでバクラバやナッツの甘いのを３キロも買って帰りました。
  配ったり胃袋入ったりで一週間たってほとんど残ってません。
  あれすごいカロリーだよなあ。。。
  
  後日コミュのアップもいたしますね！
  
  sunny321

  telescopioさん からの返信 2008/01/15 21:29:59

  RE: ネパール

  こんばんは＆おかえりなさい♪
  シリアのハマムの顛末は残念でしたが、他は楽しまれたようですね。
  特にお菓子ですか。
  あれって虫歯があったら絶対しみる！って種類の甘さですよね。
  炭水化物＆油脂＆糖分という、無敵の増量トリオたっぷり（笑）。
  でも確かに美味しい．．．向こうのお茶やコーヒーにあうんですよね、これがまた。見た目も繊細だし、ほんと素敵です。
  あえていえば、日持ちしないのが難点ですね。
  
  えーと、私は秘密主義と言うかなんと言うか。
  本家で行先あてクイズをするので、こちらでは予告ナシにでかけてしまいます。
  それでも自分が情報ほしいときは、早めに正解発表して経験者に聞きまくったりする（去年のインドのときとか）から、勝手なものですが。
  
  レポート楽しみにしてます！

• Krisflyerさん 2008/01/10 03:13:30

  おいしそう

  久しぶりにモモの写真見ました。
  
  最近デリーの街中のファストフード店の店頭でもモモを売っていたりするのを見かけます。中身はやっぱり豚肉ですね。
  
  シッキム出身の友人によると、シッキムではやはり豚肉を使ったモモがメインだそうです。仏教徒なんで基本的に何でも食べるんですが、豚肉の油から染み出した肉汁が最高！！という表現をしておりました。
  
  彼女は最高で1日100個のモモを作って友達に振舞ったそうです。
  
  チョウメンもチベット料理として有名ですが、あまり消化に良くないので、どちらかといえば小麦粉で作ったトゥクパが好まれるそうです。
  
  本日、デリーでは季節はずれの雷がゴロゴロ・・・・。雨も降ってないのに。

  telescopioさん からの返信 2008/01/11 00:01:07

  豚肉ですか〜

  敗因は、ベジモモにしたことかも．．．。
  南インドでベジ食がとても美味しかったので、最初の方はなんとなくベジにしてしまったのですが、冷静に考えてみれば、肉の入ってない餃子や小籠包なんて、少なくとも私の口に合うものではない(^_^;)。
  失敗でした。
  インドでもモモ食べられるんですね。
  
  そういえば、ネワール料理のチャタモリ（ピザみたいなもの）が食べたかったのですが、お店をみつけられませんでした。
  庶民的なお店では、チベット系でもいちいちチベタン・レストランとか書いてないので、メニューを見て初めて判ったりするんですよね。