2007/11/10 - 2007/11/11
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ソンマーイさん
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スイス東部のウインタートゥアから国境を越えてドイツのコンスタンツへ。
そこは15世紀の宗教会議で、ボヘミアのフスが異端として処刑されたところです。
戦災に遭わなかったのでしょう、昔のままの古い町並みが残っていました。
冷たい雨の降る風の強い日に強い印象が残りました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- タイ国際航空
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-
コンスタンツに到着したのは風の強い雨の日。
それまでの雪は雨に変わりましたが、寒いのに変わりありません。
こんな天気です。駅前のメルキュールホテルに部屋をを取っておいてよかったと思いました。
コンスタンツ駅の通りをはさんだ向かい側でした。 -
メルキュールハルムホテルは、駅前の4つ星ホテルでトラディショナルゴージャスと言ったらいいでしょうか。外見やロビーは重厚な感じを受けます。
202号室に泊まりました。部屋の中や浴室はリノベーションされてきれいです。快適でした。 -
部屋からの外の風景です。
すぐ向かいが鉄道駅でタクシースタンドが見えます。
天気がよければボーデン湖がきれいに写るはずです。 -
コンスタンツの案内所は週末で開いていませんでしたから、インターネットで調べた旧市街図が頼りです。
ボーデン湖の湖岸まで出ましたが、思った以上に天気が悪く、突風で折り傘がだめになってしまいました。 -
Reintorturmとあるので、ボーデン湖からReinへ川のように細くなった水路の監視塔になるのでしょう。
実戦向きの建物という印象。
重厚な石造りにがっしりした木造の構造です。
ここで冷たい風のためにバッテリーの電圧が下がり、カメラが動作しなくなりました。 -
旧市街のビヤハウス(Brauhaus)で食事をとり身体を温めました。
寒いけれどビヤハウスなので、ピルスナーを頼みました。コクがありたいへん美味いビールでした。
今までドイツで飲んだ中では一番です。
旧市街のオブジェは独特で、UnterLaubeという大通りに、不細工な人たちと家畜が湯につかっているのが人目をひきました。
このオブジェも身体いっぱい抗議の意志を示していて興味深いものがありました。 -
天気の悪いのと歴史的なイメージが重なって、コンスタンツの灰色の大聖堂にすごく陰惨な感じを受けました。
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Obere Laubeという通りに面したドイツ風の教会。
すっきりした外観をしていてゴシック建築よりいい。
地図にLutherplatzとあるのでルター教会でしょうか。 -
旧市街の南の門Schnetztorです。
石造りの重厚な門でコンスタンツの歴史を感じさせます。
ここから少し南に行くと、スイスのクロイツリンゲンとの境界があるはずですが、行ってみませんでした。 -
HusHaus、フス記念館の正面の表示です。
ヤン・フス(1370〜1415.7.6)。
ボヘミア出身の宗教思想家、宗教改革者。 -
フス記念館は入場無料で、教会のように寄付金を箱に入れるようになっていました。
教会の免罪符販売に反対したフスが納得しそうです。
すっきりしたカラーリングが気持ちを落ち着けてくれます。 -
当時の聖職者の堕落を表現しているのでしょうか。
記念館の展示はグラフィカルで、ドイツ語やラテン語が読めなくてもどうということはありません。 -
コンスタンツ公会議はフスを異端として退けましたが、それはチェコ民衆の教会権力への反乱を招きました。
ターボル戦記より
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/tabol1.htm
信仰とは無縁ですが、権力者の腐敗や思想信条の自由・異端の問題は現代の課題でもあります。
フスは南スラブ語(チェコ語)独特の記号を使い始めた人でもあります。ラテン語で人々に説教するのではなく、民衆に届く言葉が必要だと考えたのでしょう。 -
フスがコンスタンツにやってきたのは教会に関わる主だった人に自分の主張を聞いてもらうよい機会と考えたからだそうです。
しかしフスに自由な弁論の機会は与えられませんでした。 -
朝の街歩きは身体が冷えます。
フスハウス通(HussenSt.)でコーヒータイム。
店はもうクリスマスの飾り付けです。 -
旧市街の現代のパステルカラーに塗られている商店。15世紀16世紀の建物は普通です。
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駅近の湖畔。地図にKonzilとあります。和議の館。
この建物にどのような歴史があるのか、ガイドがなくてわかりません。
英語で説明されたとしても、知識が足りなくて理解できないかもしれません。 -
オーバーマルクトという旧市街の少し広くなった所かと思います。
左の黄色い建物はホテルバルバロッサ。 -
右の建物は洋服屋ですが、正面の壁一面に絵が描かれていて見事です。
どちらも旧市街らしい伝統的な建物です。 -
壁絵の左隅に"CONSTANTIA"と題した女性像がありました。
コンスタンツの女神でしょうか。 -
Alt-Konstanz
このような壁絵を一つ一つ見て歩くと、中世の風俗がうかがわれて興味深く、楽しいものです。 -
OBER ES KORNHAUS 1397
穀物庫(KORNHAUS)の壁絵。
穀物倉庫は穀物の取引所でもあったようです。 -
平面的な壁絵だけでなく、立体的な造形が目をひきます。
これは建物の入口上方に付けられたもの。 -
同じ建物のつり下げ型の立体看板です。
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金属製のつり下げ看板にはこんなものも。
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この家は装飾が美しく、旧市街でも特に目をひきます。
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アップすると聖母像のように見えます。
元から商家なのでしょうか。わかりません。 -
大聖堂に向かい合う文化会館の中庭から。
古いものと新しいものが向かい合っています。
早めにやってきましたが、ここの美術館で室内楽のコンサートがあるのです。
リハーサルの音の奥行きと迫力で体がぞくっとしました。 -
文化センターの地下は古い構造がそのまま残され、現代美術の展示が行われていました。
うさぎに日本の時代劇の殺陣の場面を見せて、その反応を映像にしたもの。 -
クラリネット協奏曲、マックス、レーガー。
なじみのない20世紀の曲だったので、旋律自体のよさはわかりませんでした。
次はフランツ、シューベルトの弦楽四重奏曲。
チェロの音色が重厚で好き、ビオラは堅実、ヴァイオリンは華麗。 -
クラシックのコンサートは定期的に行われているようで、満席の地元の方に大好評でした。
第一バイオリンは谷野響子さんでした。 -
コンスタンツでの時間もあと少し。
旧市街の街並みに名残惜しさを感じます。 -
丸いドームを持った建物を過ぎれば、駅前のメルキュールハルムホテルです。
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ホテルの筋向かいのカフェ。
センスがよくてケーキの美味しいお店でした。
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