2007/11/09 - 2007/11/09
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神田明神氏子その五さん
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11月1日から、湯島天神こと湯島の天満宮で恒例の「菊祭り」が始まりましたので、先週の金曜日にぶらりと訪れてみました。ここ湯島天神は、明治の文豪「泉鏡花」の「婦系図」を原作として、新派で喜多村が演じたお蔦が気に入って、原作者の泉鏡花が、わざわざ「湯島境内」の場を書き下ろした、という曰く付の新派の十八番の舞台。昭和17年に流行した「湯島の白梅」の流行歌とともに、歴史に残る舞台となりました
。
その天神様を、女坂から上って、丹精された菊を見て来ました。帰りは、男坂の急な石段を下りました。
食事は、湯島天神に程近い「花ぶさ」、生前の池波正太郎がご贔屓の小体な料理屋でした。
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
-
湯島天満宮は言わずと知れた天神様こと菅原道真を祀ったお社ですが、御多聞に洩れず、シーズン到来ともなれば、学問の神様に合格祈願をする受験生とその親でごった返します。
11月は未だ早いのか、受験生の人影は殆どなく、その代わり11/1から始まった菊祭りを見る人でほどほどに賑わっていました。たまたま神前結婚式もあって境内を埋め尽くした丹精の菊の香に包まれて幸せなカップルが生まれている最中?でした。 -
湯島天神への正式な参道は、JR御茶ノ水聖橋口から、聖橋を渡り、医科歯科大学と聖堂の間を通る道が、本郷通りですが、この道の本線は大学の角で左に曲がります。曲がらずに、細い道を北に辿るのが、天神さまの参道です。妻恋坂、清水坂等幾度かアップダウンがあって、漸く都内でも一番古い青銅の鳥居に辿りつきます。
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鳥居から拝殿までの10m足らずの参道には、何軒か屋台が並んでいますが、参拝客も少なく皆手持ち無沙汰の様です。
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ここから境内は左手に梅林をみて、渡り廊下を潜り、拝殿の横手から拝殿の後ろ、向かって右横手とグルっと展示された菊が取り巻いています。
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今年の目新しいものは千本咲きを懸崖風に仕立てたもの。あまりに行儀良く整列?しているのは、趣としてちょっと気に入りませんが。
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もう一つの、神田明神氏子その五の選んだものは(審査員でもなんでもありませんが)一本の茎から7本の大輪厚物を咲かせたもの等でした。
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天神様への道は、先の御茶ノ水聖橋からの長い参道の他、明神下から池之端に通じる昌平橋通りから拝殿の右手に上る坂が二つあります。一つは勾配の急な石段「男坂」
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もう一つは「女坂」です。
女坂の左手斜面は、湯島の白梅で知られた梅林になっていて、なかなか風情があります。 -
右手は切り立った石垣で、この石垣に「一坪」「三坪」とか彫った石の板が嵌め込まれています。
これは一体なんなのでしょう。一度社務所で確かめようと思っていますが、今だったら、ご寄進○○万円と書くところを、単位が何か知りませんが、一坪で○○両の寄進をしたという札代わりかも。
寄進した人の名前が一緒に刻んでありますが、けっこう古めかしい○○屋XX左衛門の如き名前が大半で、明治か江戸末期のものではないか、という感じがしました。 -
御存知かどうかわかりませんが、この湯島天神は、明治の文豪泉鏡花の「婦系図(おんな系図)」とそれが戯曲化されて新派の舞台で演じられて、一躍日本中に知れ渡りました。
主税:月は晴れても心は暗闇だ。
お蔦:切れるの別れるのって、そんな事は芸者の時に云うものよ。……私にゃ死ねと云って下さい
有名な湯島社頭のせりふは”婦系図”の原作にはなく、明治41年に新富座で上演されたとき脚色者の柳川春葉とお蔦を演じた喜多村緑郎の2人によって付け加えられたもの。
ただ原作者の泉鏡花は、喜多村のお蔦が気に入って、お蔦と主税の別れの場面である「湯島の境内」を、大正3年、舞台の為に書き下ろしています。これが現代にも伝わっている名場面です。
又、昭和17年に大流行した「湯島の白梅」は佐伯孝夫作詞、清水保雄作曲の歌謡曲で、この天神様を日本中にあまねくPRする最高の、いはばコマーシャル・ソングとなりました。
「湯島の白梅」(谷 真酉美唄)
1 湯島通れば 想い出す
お蔦主税の 心意気
知るや白梅 玉垣に
残る二人の 影法師
2 忘れられよか 筒井筒
岸の柳の 縁結び
堅い契りを 義理ゆえに
水に流すも 江戸育ち
3 青い瓦斯燈 境内を
出れば本郷 切り通し
あかぬ別れの 中空に
鐘は墨絵の 上野山
既に、映画化も6回行われ、舞台でも、新派以外にも各地で上演されてきました。宝塚でも上演された事がある、というのは知りませんでしたが、直近でもこの8月に風間杜夫と波野久里子のコンビで三越劇場で上演されました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- シベックさん 2008/01/24 12:19:00
- 湯島の白梅
- 神田明神氏子その五さん、こんにちは。
今日の日本列島は、風が強く寒い日になりましたね。
私のページにご訪問ありがとうございました。
湯島天神、見せていただきました。
湯島と言いますと小畑 実さんの歌った「湯島の白梅」を思い出します。
子供のころ父親がレコードで聞いていましたので、覚えてしまいました。
15年ほど東京にいましたが、行ってみたいと思いつつ行けずじまいでした。
青銅の鳥居や社の佇まいに歴史を感じます。
丹精込めて育てられた大輪の菊の花、見事ですね。
湯島の天神さま、じっくり拝見させていただきました。
ありがとうございました。
シベック
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