2007/10/18 - 2007/10/18
295位(同エリア393件中)
そよ風さん
谷川岳は「魔の山」と異名があるくらい、何人もの命をのみこんだ遭難者の多い山として知られていますが、私など一般の登山者にしてみれば、これほど美しい山もそうはないと思えるほどです。
初めて谷川岳に登ったのは数年前のゴールデンウィークでした。
雪深い山の春の訪れは遅く、ようやく芽吹いたばかりの木々の葉は淡い緑となってやわらかな景色をつくり、モクレンは初々しいばかりに真っ白な花を咲かせ、そそり立つ岩壁に優しさを添えていました。
清らかな雪解け水が流れる巌剛新道を、水芭蕉の花に歓声をあげながら登り、澄んだ大気を吸い込み、なんども立ち止まっては山の景色に見入り、真っ青に晴れ上がった空のもと美しい春を堪能しました。
雪と岩、白と黒の険しいコントラストに加え、春が描きだす花や木々のやさしい表情は、谷川岳特有の美しさなのかもしれません。
春の美しいところは、秋もまた美しい、
谷川岳の錦に彩られた山肌、それは春にも増して、ため息の出るような華麗な美しさでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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巌剛新道から山頂を目指すつもりでいましたが、空は雲で覆われ、雨になりそうな天気だったので、予定を変更してロープウェイで天神平へ向かいました。
天神平からブナの森へ入ると、森はオータムカラーに色づいた葉でうめつくされていました。 -
鮮やかに紅葉している葉がとても綺麗です。
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足元に敷き詰められた落ち葉からも、歩く楽しさが増してきます♪
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あいかわらずの曇り空、ガスがたちこめては流れ、その切れ間にのぞく山肌が綺麗に紅葉しているのが見えます。
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あまりの美しさに見とれてしまう紅葉ですが、山道は危険な箇所もあります。
ちょっといやな岩場のトラバース、鎖をしっかり握って通過。 -
熊沢非難小屋を過ぎ、稜線に出ると岩場の登りです。
ガスが立ち込めて展望は優れず、綺麗な紅葉にも太陽の光がほしいところです。 -
山容を覆い隠す霧のベール、
ここまで紅葉が見れたら十分と、ここで引き返す登山者もいます。
私もどうしようかと思いましたが、せっかくだからもうすこし登ってみようと歩き出しました。 -
肩の小屋まで来たとき、突然青空がのぞきました!
うれしくなって空の写真を撮りました^^ -
山の天気は気まぐれ、、
雲の合間から光が射しこみます! -
谷川岳山頂、一つ目のピーク・トマの耳(1963m)です。
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トマの耳から眺める、もう一方のピーク・オキの耳と山々。
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オキの耳までは30分。
斜面に色づく紅葉が見事です! -
その斜面は近くで見るとこんなです。
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オキの耳から見たトマの耳、山頂に立つ人影が見えます。
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いつまで眺めていても見飽きることのない山頂からの素晴らしい展望。
つらい登りも忘れさせてくれる大展望です。 -
オキの耳をあとにトマの耳に戻り、再び山頂からの展望を楽しんで下山にかかります。
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熊笹の中に見える一枚岩はザンゲ岩です。
谷川岳にはもう一つ西黒尾根コースにザンゲ岩があります。
登ってくるときすれ違った登山者の一人が、
「ザンゲをして通過しないといけないんだな。私は女を18人だまくらかしました、、」と言うのを聞こえて吹き出しそうになりました(^^) -
草紅葉と熊笹の美しいコントラスト
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熊笹に覆われた緩やかな稜線には紅葉した木々、カバの白い樹肌が美しく映え、メルヘンチックな光景を描きだしています。霧が舞い上がってきては流れ、山はその美しい姿を思うように見せてはくれないのですが、霧がふっと晴れる瞬間に垣間見ることができた絵のような秋景色、、、たいへん感動を覚えました。
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登山道を彩るナナカマドの赤い実
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振り返っては眺める山
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西黒尾根の稜線に二人連れの登山者が豆粒のように見えます。
雄大な山の景色のなかに確かに存在感が認められる、そういった意味でも山の素晴らしさがあります。 -
急斜面を錦に彩る紅葉
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写真中央上にある赤い屋根が熊沢避難小屋、周囲の紅葉は息を呑むほどの美しさです。
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朝は霧がたちこめていたブナの森も、
いまは光が射しこみ、森は賑やかに秋色に輝いています。
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