2004/12/19 - 2004/12/23
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rojinさん
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今回の阪急交通社ツアーは、現地滞在は三日間だけという短い旅でしたが、中国大躍進の象徴ともいえる<上海の実態>を、少しでも垣間見ることができて、良かったと思いました。
ポイントを要約しますと、
① 上海(人口1700万人)は、車洪水の中で交通マナーゼロとい う大都会でした。
② 緑豊な魯迅公園では、普段着の熟年層男女達が大きな音響 に合わせて社交ダンス(正統派タンゴ、正統派ワルツ、正統派 ブルース)に励んでいましたね~!
月謝を払って習っているそうです。
③ 上海名物の<夜景>は電力不足の為、冬場のみしか楽しめ ません。夏場は、冷房に電力を消費するのでイルミネーション は禁止となるため、夜景が楽しめないそうです。 電力不足が 深刻なんですね。
④ 中国には50を超える少数民族が存在していますが、上海に は350万人(人口の2割)の出稼ぎ人達が流入しており、ごみ 処理や3Kといわれる仕事に低賃金で働いているそうです。
出稼ぎ人は、住所を都会に移すことが出来ないシステムだそ うです。少数民族の存在はプラスとマイナスがあるようでした。
⑤ 一方、富裕層向けの世界1流ブランドショップや繁華街ー南京
東路ーも上海には、ありました。旧フランス租界地区に<新天 地>という名前のリッチな洒落た街も造られていました。そこに は高級ワインショップもありました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
関西空港出発して僅か2時間半のフライトで完成後間もない
上海の<浦東国際空港>に到着です。
(帰路は偏西風の影響で1時間40分と更に早かったです。)
市内のホテルまで80km離れているので、専用バスで約1時間かかりましたが、2008年の北京オリンピック開催までには、ドイツの技術導入によって世界一早い高速リニアモーターカーが完成すると、空港から市内まで20分ぐらいで行けるようになるそうです。
1700万人の人口を抱える国際都市・上海は、<黄浦江>という名の大河を挟んで東西に区分されていますが、
世界大戦以前に外国列強の<租界>があったのは西側の区域で、東側は近郊農耕地だったそうです。
その農耕地に住んでいた30万人ぐらいの人々を強制的に移住させて、その跡地をオフィス街として区画整地し、外国資本に提供して、今や続々と高層ビルが建築されつつありました。
日本からも<森ビル>が進出して、ここに世界一高層ビルを建設中でした。
有名な<上海タワー>もここにあり、翌日、ツアーの観光で上に登りましたが、タワーから見下ろす上海の建築ラッシュは凄まじいと実感しましたよ。
写真のホテルに3連泊しましたが、30階建ての600人が泊まれる巨大ホテルです。
6車線の大通りに面していて、前には幅広い歩道もあ
る。左にはドッシリ構えた人民銀行本店や、右隣には別の大きなホテルが隣接しています。
こう描写すると、いかにも広いゆったりした空間と敷地にある現代的都市の姿を想像してしまいますが、現実は全く違います。
まず、間断なく洪水のように疾駆する多種多様な車(トラック、バス、商用車、タクシー、乗用車、)の脇すれすれに、自転車、バイク、たまにはリヤカーなどが併走して走るので、辺り一面騒音・爆音・クラクションの連続です。
信号が少ない上に歩行者向け青信号の点灯が短いので、6車線の幅広道路を渡り切れないうちに、信号が変わってしまい、車が一斉に発進してくる。
そこで、横断歩道の無いところでも、歩行者が渡るので車のクラクションは止まりません。
現地ガイドさん曰くー「 皆さん! この旅行中で一番大切なものは何ですか?・・・パスポートではありませんよ。皆さんの命です。車に跳ねられないように十分気をつけて下さいね。」
上海は交通の恐ろしい大都会ですね。 -
写真はビル街の中心地です。
この近くに最近完成したばかりの<上海博物館>があり、そこを見学しましたが、少数民族の伝統的衣装の展示部屋があったので、覗いてみました。
中国には50以上の少数民族が各地に分布している状況が良く理解できました。台湾の西部も少数民族地区として掲示されています。
ガイドさんによると、
ー「 上海には出稼ぎ人が350万人流入しており、人口の2割を占めています。ゴミ処理や3Kといわれる仕事に低賃金で働いてくれる少数民族の出稼ぎ人は、上海の発展を陰で支える貴重な存在なんですが・・・
一方、「 路上強盗などの凶悪犯罪の多くは少数民族出身者によるもので、警察も政治問題化することを恐れて甘い対応しかしていません」という話しでした。
中国では国内居住の移動は出来ないそうです。 -
最後の日に、繁華街<南京東路>へ行きましたが、この一角に世界一流ブランドのショップが入居している超現代的ビルが聳えていました。
自由時間に足を運んでみると、内部は本当に洒落た店ばかり。豊かな富裕層が増えてきたのでしょう。
ガイドさんの話では、
ー「 入場料3万円のオペラ(カルメン)の上演には8万人が集まったり、またF1レースの観戦には、8万円の特等席の券を買った人が、何と15万人もいた。」 由
上海の急激な経済成長ぶりを示す一例かもしれません。 -
写真は超現代的ショッピング・センターの1階風景です。
-
昔の<日本租界>地区にある魯迅公園では伝統的な太極拳に励む
人達もみかけました。
さらに、普段着のままで伝統的なダンスの教習を受けている姿も見かけました。 -
旧フランス租界地区には最近<新天地>という名前の
街区が造られていましたが、ここは外資系企業に勤める高給サラリーマン達が時間つぶしに集うリッチな場所だとか。
この辺は洒落た雰囲気に満ちています。
高級ワイン・ショップもありました。 -
写真はオプショナル・ツアーで参加したショーです。
-
写真はツアー向けの現地カメラマン、女性二人です。
-
ツアー最後の夜は、<上海ナイト・クルージング>に参加しましたが、この見事なクルージング夜景は観光客に人気だそうですが、現在は冬場だけライトアップされているそうです。
何故か?ーーーそれは
中国では電力不足が深刻で、夏場は冷房に電力を消費するので、イルミネーションは禁止となるからだそうです。
ちなみに夏場の上海は、高温多湿で満員バスの中の温度は、摂氏50度にもなるというから半端ではない。
しかし当局の公式発表では、常に低めに抑えられており、過去の最高温度は39.98度だった由。
温度の数値まで政治的配慮で左右されている上海とは、驚きましたね!
短い旅の経験でしたが、中国の実態を僅かでも知ることができて思い出深いツアーとなりました。
おわり
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