2007/09/15 - 2007/09/24
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riverwillさん
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2007年9月15日から24日までの10日間、マリンスポーツ嫌いのわたしが何故か一人、リゾートアイランドのタヒチとイースター島を旅した奇妙奇天烈な旅行記です。
このアルバムは日本人にとってはかなりマイナーなタヒチ・フアヒネ島へ渡った時の写真集です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エアタヒチヌイ
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-
9月20日(木)
深夜1時過ぎ、ようやくパペーテに到着。
暖かくて生き返る〜
しかし、
日本を経つ前、メール予約していたホテルの送迎が
どこにも見当たらない。
嫌な予感的中。
英語で予約を入れたにもかかわらず、何故フランス語で返事が返ってくる?!この時点でヤバイ。
万が一迎えがなかったら、こんな時間に新しくホテルの予約は無理。
またしても空港で夜を明かすのか?!
そろそろそうした無謀な行動は控えようと思っていた矢先だったのに。
深夜ながら賑やかだった空港もあっという間に人が引けて、ポツンと一人取り残される。
ひと段落した風の日本人の旅行代理店の方(♂)に恐る恐る声をかけてみる。
何かよき知恵を授けてくれることを期待して・・・
「ホテルの送迎が来なくて」「電話したいんですけどテレフォンカードもなくて」
そしてわたしのすがる思いはあっけなく打ち砕かれる。
「テレフォンカードはたぶんそこの売店じゃないですかね」
そんな答えは要らない!
空気読まない添乗員、プロとして失格!(←勝手)
仕方ないので諦めてトボトボと売店に向かう。
テレフォンカードある?と尋ねると、一番安いカードで1550CFP(約2,216円)しかないと言われ愕然!
日本より高いじゃないか!
たった一回の通話のために2000円の投資?!
一体どうしたタヒチの通信事情!
タヒチの公衆電話は基本的にコインは使用不可。
投入口がそもそもない。
なので、どんなにあがいてもテレフォンカードは絶対不可欠。
しぶしぶ購入し、仕方なくホテルに電話をかけると、しばらくコールしておばちゃんが出た。
このおばちゃん、悲しいことに英語がほとんど話せない。片言でのつたないコミュニケーション。
それでも言いたいことは何とか伝わるもので、そこで待っていてと指示され10分程待っていると大きな四輪駆動でおばちゃん登場。
時すでに深夜2時を回り、寝ていたおばちゃんをたたき起こし、わたしはとても非常識な旅行客。
それでもおばちゃんは快く迎え入れてくれて、片言の英語で、とにかく今日はゆっくり休みなさいといたわってくれました。
人のやさしさが心にしみる。
しかし、わたし以外に宿泊客がいないという。
大丈夫か?ここの経営・・・
1泊6500CFP(約9,295円)一応朝食つき。
物価の異様に高いタヒチでこの料金はかなりリーズナブル。
ただ、日本なら、素泊まり5000円でもそこそこ良いサービスを受けられるだろうけど、物価の高さは生活水準に比例しないこのタヒチ。
シャワーのみ、窓は若干壊れ、蚊が好き放題侵入の仰天設備。
まぁ、普段はもっとひどいところに泊まることもあるのでマシな方ですけどね・・・ -
勇敢さや美しさを象徴する全身のTatooタトゥー。
1,500年以上もの昔、古代ポリネシアより続く伝統的儀式は、かつて社会的階級や貴族の位を表したそうです。
19世紀にこの地に宣教師が訪れたとき刺青はきつく禁止され、刺青の文化は一度廃れてしまったそうですが、近年、ポリネシア文化を復興する風潮があらわれ、今ではポピュラー化しているそうです。
また、幾何学模様やモチーフも、タヒチの各諸島、島ごとに少しずつ異なるとか。
刺青について詳しく紹介したガイドブックが本屋さんに並んでいました。面白そうでしたが、買うほどではなかった。
「これだけ彫ったら痛いでしょ〜」と聞いたら「痛くないよ」「小さい頃彫ったんだ」とさらりと返答。すごっ
あんまり外で見せびらかすものではないのか、撮ってもいい?と頼んだら、ゲストハウスの奥庭まで導かれ、
しかし、庭に着いた途端、おもむろにタンクトップを脱ぎ撮られる気満々。「さぁ、撮っていいよ」「横からも撮る?」とモデルばり。
とにかく、誇らしげなモオイさんが印象的でした。 -
そうこうしているうちにすっかり朝になり、寝不足のうちに「朝ごはんよ!」と9時半ごろ起こされる。
その日は早朝からおばちゃんの妹が遊びに来ていて、3人でテラスで朝食がてら談笑。
ところが、姉妹二人とも英語がほとんど話せない。そこでわたしは終始ニコニコ相づち無言。
妹さん(といっても見た目40代)はタヒチアンダンサーで日本にも毎年興業に来ているとか。
話を膨らまそうと努力しましたが、互いにコミュニケーション能力に限界があり、大して膨らまず会話終了。
身支度をして、お昼過ぎ、おばちゃんに空港まで送迎してもらい、国内線エアタヒチ航空のカウンターへ。
本日は、タヒチ島から飛行機で約30分、北西176km離れたフアヒネ島を訪れる計画。
フアヒネ島は日本人にはほとんどなじみがない島。
だからこそ惹かれたというか。天邪鬼なのです。
今度はフアヒネ島の格安ゲストハウスへ宿泊の予約を入れるため、昨日のテレフォンカードがお役立ち。
英語が通じた!良かった・・・
写真はフアヒネ島で泊まったゲストハウス「GUYNETTEグイネッテ」のオーナー兼タクシードライバーのモオイさんの刺青背中。 -
本日は午前9時からHuahine Explorer Tour(半日ツアー)に参加しました。モオイさんにお願いして、知り合いの旅行代理店に申し込んでもらいました。
外国人にはあまりなじみのないフアヒネ島。当然訪問する観光客はフランス人が圧倒的。
当然ツアーはフランス人で埋まり、5人中わたしだけが異邦人。必然的にツアー中の公用語はフランス語、わたしのためだけにガイドがかいつまんで短く簡潔に英語で通訳説明。ちょっと悲しい疎外感。
ま、いつものことなので実は全く気にしてないのですが。
フアヒネ島はフアヒネ・ヌイ(大フアヒネ)、(フアヒネ・イティ(小フアヒネ)の二つの島から成り立っていて、その中に40以上もの古代文明の宗教遺跡「マラエ」が点在しています。
かつて、宗教的儀式を行うために屋外に設置された石造りの祭祀殿でタヒチの民にとってここは1000年以上続く聖域。かつては酋長や僧侶の家も建っていたそうです。
マチュピチュのような精巧さのある石組みではないですが、巨大で圧巻です。 -
意外や意外、タヒチはお菓子作りにはたまらない、バニラビーンズの主要生産地の一つ。
特に、フアヒネ島はタヒチの中でも2番目の生産地だそうです。(第1位はタハア島という小さな島。タヒチ全体で7割の生産量)
かなり質のよい肉厚・甘い香りの強い濃厚なバニラビーンズが獲れるそうです。
バニラプランテーション(と言っても、一見ただの草むら)を見学させてもらいました。
まだこの時点では甘い香りはしませんね。
バニラの花はとても可憐できれいでした。 -
島の高台の見晴台から眺めるラグーン。
美しいコバルトブルーとエメラルドグリーンのグラデーション。
息を呑む美しさとはこういうものなんですね。
沖縄ともオーストラリアともちょっと違う、海の美しさでした。 -
観光客が少ないせいか、海が非常に閑か。
もちろん水上ジェットスキーを飛ばす人はいませんでした。
小さなボートで島観光が出来るツアーはあるようですが。
そして天気が良いのはこの辺まで。
だんだん雲行き怪しく小雨がちらついてきました。
トラックの荷台を改良したような車体は、辛うじて幌の屋根があるものの、両サイドは吹きさらし。
雨が降ればびしょぬれです。 -
ガイドより、
「山の峰が女性の形に似てるだろ?」とのこと。
目を凝らして想像力を働かせると、確かに女性の横たわる姿になります。
左から、横顔、胸、お腹・・・
写真には写っていませんが、グルッと回り込むと海を挟んで小高い山があり、それはガイドいわく「女性が産んだ子ども」だそうです。
ポリネシアンの想像力はすごい。 -
名前が分かりません。
教えてもらった気もしますが・・・
オウムのような鮮やかな赤と緑が印象的なお花。道端に咲いていました。
だんだんカメラのバッテリーを気にして、撮る枚数が極端に減っています。
写真撮りにわざわざタヒチまで来てこの始末。
マッチの「愚か者」が頭にぐるぐる流れます。 -
別の見晴台から見た入り江。
いよいよ雨が降ってまいりました!
山の天気は変わりやすい。 -
このツアーのもう一つの目玉、碧い目をした川の守り神、聖なる大鰻。
体長2m近くある大ウナギは、想像していたよりもお粗末な、大き目の排水溝のようなところで飼われていました。
この頃から雨が土砂降りになり、川が濁ったせいで余計に神秘性が薄れ、なおかつ、ガイドが近くの売店で買って来たまぐろ缶みたいな餌を無造作に川にバラまいて、群がるウナギを前にわたしたちに「さあ撮れ」みたいな感じだったので、ビミョー。
しかも、碧い目なんてもちろん見えないし。
ウネウネ肢体をくねらせる巨大ウナギが妙に気持ち悪かっただけ。
・・・なんて罰当たりなコメント。神様に失礼しました。 -
古代ポリネシアから今に受け継がれる、魚を獲るために浅瀬に仕掛ける石積みの「ヤナ」。
うまく、魚を呼び込めるような構造になっているそうです。
考古学的にも、マラエに次ぐ貴重な文化財。 -
別のマラエ。
苔むした石組みがいい感じ。
ただ、おそろしく蚊が多い!
ツアー客はわたしを含め皆蚊に刺され放題。
このときはそれほど痒くなくても、しばらくすると刺されたあとが膨れ上がり猛烈に痒くなる。
ムヒは必需品でした。 -
タヒチを語る上で欠かせない南国フルーツ「ノニ」。
タヒチの輸出産業品目のトップに躍り出ているそうです。
タヒチを歩いているとあっちの庭先こっちの庭先に当たり前のようになっているこの素朴なフルーツ。
一見、みどり色した松ぼっくり風の大きな実ですが、2000年のポリネシアの歴史に裏付けられた、それはそれは偉大な効能が秘められています。
鎮痛、抗菌、降圧、便秘、リューマチ、風邪、心臓疾患、肝臓障害、動脈硬化、腰痛、強壮剤、皮膚疾患、マラリア熱、肺炎、糖尿病・・・
未だその全貌は現代医学では解明されず。
女性にとっては肌ツヤにもよいこの「ノニ」、日常的に摂取しているタヒチアンだからこそ、あのしなやかな健康美をキープしているんですかね。
・・・しかし、高い!
フアヒネ島のスーパーではノニジュース1,000mlのペットボトルが995CFP(約1,422円)で売っていましたが、空港の売店では500mlで1500CFP(約2,145円)もしました。
日本からでも通販で購入できるようです。ご興味があれば検索を。 -
ポリネシアン南国フルーツの代表「パンノキ」。
タヒチではuru(ウル)と呼ばれ昔からの主食だったそうです。
これもまた栄養価が非常に高く、最大5kgにもなる実は、成人男性の1日分のカロリーにも匹敵するんだそうです。
これは食べたことないのでどんな味かわかりませんが、味はサツマイモに近く、伝統的な食べ方として、焼け石の上に果実を置いてバナナの葉などで蒸し焼きにして食べるんだそうです。あるいは水を加えて発酵させてパンにしたり。
なんだかとても美味しそう。
これも当たり前のようにそこらじゅうになっていました。 -
ツアーにありがちな、バニラビーンズの製造工場に連れて行かれました。
収穫したバニラの鞘を熟成させる工程の模様。
製造工場といっても、小さな掘っ立て小屋みたいな作りのお粗末な家。
その奥に、なんだかとっても怪しげで、(大変失礼ながら)、衣類だらしなくこ汚いおっちゃんが机の上に座りながら足をプラプラさせてこちらを見ていました。
どうやらおっちゃんはバニラ農園のオーナーらしく、ツアーガイドのおっちゃんがその人に代わっておもむろに箱からバニラビーンズの袋を取り出し、宣伝し始めました。
小さい袋は1500CFP、大きい方は4000CFP…
お菓子作りには無縁のわたし、バニラビーンズの価値が分からずポケーっとしているわたしをよそに、他のツアー客はみな競うようにバニラビーンズを買い漁る。
つられてわたしも3袋も買ってしまいました。
まぁ、バニラの甘い香りに負けたというか。
お土産にもなるだろう、と。 -
油がのって薫り高い肉厚のフアヒネのバニラビーンズ。
バニラビーンズ業界?ではかなり上質モノ。
見た目怪しげな農園のおっちゃんは、実は誇り高き賞を国から受賞するほどの有数のバニラ農家らしく、その表彰状も壁に掲げてありました。
かつて、雑誌に取り上げられた掲載記事を自慢げに(何故かガイドの人が)見せてくれました。
人は見た目によらない・・・
たったこれだけの量で1袋1500CFP?!とビックリしましたが、この翌日訪れた首都パペーテのマーケットでは同サイズ同量のバニラビーンズが2倍近くの値段で売られていました。
地方で生産されたものは都市では高価格で取引される、この流通システムはここタヒチでも同じでしたね。 -
空港近くのマエヴァMAEVA村のマラエ。(おそらく)
ガイドの英語の説明では微妙に分かったようで分からなかったのでここで復習。
酋長が住んでいた住のことや宗教的儀式があったという歴史が説明されています。
ヨーロッパ人が侵略し、島民を処刑?した残酷な歴史も描かれてしました。
時間がなかったのでざっくりとしか読めませんでした。
というか、やっぱり不得意な英語を長文読むのは非常に目が疲れてしっかり読む気が致しません。 -
マエバ村のマラエの一部。
-
これもマラエの一部。
野外博物館になっています。 -
正確な花の名称は忘れてしまいましたが、キリストの関する何とかフラワーだと教えてくれました。
茎の鋭いとげがジーザス(キリスト)の茨の冠に似ているからだとか何とか・・・
防水カメラでの撮影なので若干ぼやけています。
デジタル一眼のバッテリー消耗を極力抑えるために、いよいよ(水中じゃないのに)防水カメラに手をつけました。 -
フアヒネ島滞在中宿泊したゲストハウス「CHEZ GUYNETTE シェ・グイネッテ」。
個室(4900CFP〜)もありますが、わたしが泊まったのはこのドミトリー、1泊1,750CFP(約2,502円/但し、2泊以上の場合。1泊だけの場合は2,000CFP)
タヒチ国内を見渡しても、驚きの激安ドミトリーです。
共同キッチン、共同シャワー・トイレ、洗面台。
リネン・枕、蚊取り線香は支給してくれます。
バックパッカーには大変ありがたい自炊専用キッチン。冷蔵庫には各自の大事な食材が保管されています。
ゲストハウスから徒歩1、2分の距離にスーパーもあり、立地条件は抜群。
オーナーのモオイさんも気さくで親切おおらかな人で、思いつきで泊まった割にはいいゲストハウスでした。
ちなみに、
ドミトリーへは誰でも進入可。
もちろん、宿泊客以外の出入り禁止の張り紙はありますが、果たしてその効力があるのかは不明。
そしてもちろん男女共同ルーム。
初日は27歳の世界一周を目指すラオス系フランス人の男の子と二人っきり、二日目はさらにフランス人の男女3人組とドイツ人の、これまた世界一周を目指す40歳の男性が加わりました。
ゲストハウスは人種の坩堝です。 -
午前は四駆のサファリ島内ツアーに参加。
そして午後はいよいよ、わたしも海に潜ります。
ゲストハウスの目の前は、すでにプライベートビーチ並みの、きわめて人が少なく、しかし心が洗われるほどの透き通る水面のビーチ。
海で泳ぐのが嫌いなわたしも思わず泳ぎたい衝動に駆られるほど、息を呑む海と熱帯魚の美しさ。
国内を含め、これまで数々の国を渡り歩き、(マリンリゾートは稀少ですが、)きれいな海や湖を見てきましたが、これほどまでに魅力的で心躍らされる海に出会ったことは過去ありませんでした。
海嫌いのわたしがここまで言うのですから、ホンモノです。モーレア島より気に入りました。
そして、ここでようやくコダック防水カメラの本領発揮!
といっても、熱帯魚の泳ぎの速さにはついていけません・・・ -
天然のアクアリウム。
モーレア島のようにエイやサメなどはさすがにいませんでしたが、色とりどりの熱帯魚が普通にウヨウヨ泳いでいました。
本日のディナー用に一匹しとめたかった・・・
しかし、シュノーケルもなく、泳ぎも肺活量も全く自信のないわたしは、足がつりそうになるのを必死でこらえ常に安全圏での浅瀬で魚を追いかけるだけで精一杯。
写真ではわずかしか熱帯魚が写っていませんが、もっとウヨウヨいます。人間の気配がすると、どうしても逃げてしまいます。 -
巨大な生きた珊瑚発見。
本来はもっと鮮やかなピンク色。やわらかいと思ったら硬かった。
モオイさんが「フアヒネ島のビーチは一番だ」と誇らしげに語っていました。
すぐそこに静かで穏やかでとびっきりの海が広がっている、だからここにいる間は特に何もせず、ビーチでのんびりするといい、と。
そうして過ごせたらなんて贅沢、と思いつつ。
わたしは大変欲張りなので素直に従えない天邪鬼。
写真撮影が目的ではるばる来ている以上、どうしてものんびりは出来ず、被写体求めてウロウロウロウロ、挙動不審。 -
これは巨大なイソギンチャク。
こんなおっきなイソギンチャク、初めて生で触りました!
ヌルッとして気持ちワルッ!
素潜りに慣れていないので、どうしてもお尻がプカプカ浮いてしまい、安定して思うように写真が撮れません。
しかも、冷たい海水が流れ込んでくる箇所がところどころにあり、思ったよりも海の中は冷えました。 -
非常に分かりにくいですが、わたしの手の甲に黒い熱帯魚が、尻尾をスリスリこすりつけています。
ほとんどの魚がわたしを避けて泳いでいる中で、この熱帯魚だけは自ら近寄ってきてくれました。愛のダンス?
いや待てよ。
まさか、犬でいうところのマーキング? -
サンゴ礁の岩場の隙間に息を潜めてたたずむ赤い大きな目玉のかわいい熱帯魚の群れ。
この子達はカメラを向けても逃げていきませんでした。
被写体として合格点。
ちなみに、
ビーチでは地元の子どもや家族、あるいは少数ですが、観光客ももちろん泳いでいました。
島の開放感が手伝って、美しい女性が上半身裸でうろついているのも見かけました。ヌーディストビーチの異名もあるようです。
また、沿岸を進むとどなたかの避暑地に突き当たり、「プライベートにつき進入禁止」の立て札が。 -
これは、岩場の苔が光合成をして酸素を出している様子。(たぶん)
おびただしい数の気泡が水面に向かってユラユラ浮かび上がる様を光差し込む水中から眺めると、その神々しさと幻想的な空間に思わず時を忘れて見とれてしまいました。
インスタントカメラでよく写ったなぁ -
悲しいかな、一匹しか写っていない。
岩場のサンゴ礁(しかも浅瀬)で無理やり泳いでいるので、潮にからだが流され、しょっちゅう脚や腕を岩場にぶつけて、からだはあざと擦り傷の満身創痍。
陸に上がったら、ふくらはぎが特に、血がにじんでいました。
怪我を省みず、カメラマンの鑑!
(の割りに、いい写真は一つもなく。) -
陸に上がればバナナ・パパイヤ・ココ・マンゴー。
海に潜ればさかな・貝類・ウニ・ホタテ(はない)。
人間、食べるものに困らなければ欲も薄れ、心が穏やかになりますよね。
だからここの人たちはみんな笑顔で気さくで、あたたかいオーラを発しているんだろうなぁ。 -
同じゲストハウスで、偶然にも日本人の一人旅女性と遭遇。
クニコさんというその女性は、だんな様と幼い息子二人も置いて、主婦の息抜きに2週間、突然思い立ってタヒチに来たのだとか。
それを許す理解あるだんな様、母不在でも我慢できる忍耐の我が子をもって幸せだなぁと羨ましくなりました。
但し、もちろんだんな様のご両親には内緒。
「お母さんはお友達のおうちに泊まりに行ってくるからね」と子どもたちに言い含め、うっかり口を滑らしてもごまかせるよううまく仕掛けてきたとか。
お母さん、遠くにお泊りに来過ぎでしょ。日付変更線越えてるから。
わたしより一日早く着いた彼女は、日本人の、しかも女性の一人旅として大変注目を浴びたそうです。 -
物珍しさに加え、彼女本来の気さくでフレンドリーな性格でクニコさんは一躍人気者。
独身貴族で傷心だとうっかり嘘をついたために、ハワイ出身の島の男性から口説かれ困ってしまったと笑いネタにしていました。
そんなこととは露知らず、遥か日本で母を待ちわびる息子から「ママはいつ帰ってくるの?」の切ないメールを受信。
「さすがにこれを見るとグッときちゃうけど、でももうしばらくのんびりしたいなぁ」
と、今後のスケジュールを語る。そんなクニコさんにわたしはひどく憧れを抱く。
目指せ、寛大なだんな様! -
クニコさんはわたしより一日早くモーレア島へ出発。
そして日本人の女性はわたし一人に。
写真を一通り撮り終え、ビーチから上がってきたわたしに、突然手招きをする地元の男性陣。
仕事仲間なのか、港で談笑していた5、6人の男性の輪の中に急に引き寄せられビックリ。
でも中には赤ちゃん連れの若い女性もいたのでひとまずホッ。(赤ちゃんの名は彼女の日本人の知人からつけてもらったという「サクラ」ちゃん)
彼女の隣に座らせられ、タヒチの地場ビール「ヒナノビール」をもらい、ついでにプリングルスのチップスも頂き、飲めよ食べろよの歓待を受けつつ、質問攻めに。よほど、日本人で、しかも一人でいる女性が珍しいらしい。
ノーメイクで、こんな変な格好なのに。 -
輪の中にいた、ひときわ長老風のおっちゃん(おじいちゃん)から唐突に「I need you アイ・ニー・ジュー」「I want you アイ・ウォンチュー」「You need me(?!)」と熱烈な口説き文句とからだをベタベタ触るセクハラに遭い、困っていると周りが「そのへんにしとけよ」と助け舟を出してくれるも一向に止める気配がない。
何故かそのおっちゃんはこの辺では一番偉いのか、他の男衆は彼に少し遠慮がち。
だんだん面倒くさくなって、「着替えたいからホテルに戻る」と立ち上がる。そのとき、「着替えたらまた戻っておいで」と別の男性から声を掛けられたけど、結局、戻りませんでした。
この件をモオイさんに話したら、フアヒネ島を訪れる日本人で、特に女性の一人旅は彼が生きてきた中でクニコが初めてで次がわたし、しかも日を置いてではなく立て続けに二人が一人ずつやってきたから、島の人たちは本当に珍しいんだ、と教えてくれました。 -
着替えが終わって一息つくとお腹が減ってきたので、スーパーへ買出し。
やはり日が暮れるのが早いので5時半頃にはかなり日が傾きます。
スーパーは、離れ小島の割には充実した品揃え。でも、やっぱり高い。
安いものといえば、やはりここはフランス領、90cmはあろう長くて細いフランスパン。
生活の主食なのか、山のようにパンコーナーに積まれています。
ここのスーパーで滋養強壮の噂の「ノニジュース(グレープ味)」を購入。ノニジュースには5種類ぐらいのフレーバーがありました。が、高い!
帰り途中、お土産物屋がまだ開いていたので絵ハガキを物色。
店のオーナーに話しかけられ、よく聞いていると、この人がクニコを口説いていた問題のハワイアン。
「クニコにもう一度会いたいなぁ。」「彼女は男性に裏切られ、傷心らしいんだ」と真剣に話す彼に残酷な真実は語れず、「彼女のメールアドレスか連絡先知らない?」と尋ねられましたが、実際知らなかったので「知らない」というと、しょんぼりしていました。
美しい想い出に留めといたほうが幸せ。 -
店先で、さきほど声をかけてくれた男性から再び呼び止められる。
「是非一緒にお酒を飲みたいから、一杯だけ付き合ってくれない?」「そこのバーで待ってるから」と頼まれたので、一杯だけならと買い物が終わり次第バーに向かうことを承諾する。
その店主のハワイアンのおっちゃんいわく、
「フアヒネ島において、アジア人は本当に特別なんだ。僕らと顔の造りが全く違うだろう?見慣れていないからこそ、とりわけアジア人の女性は美しく見えるのさ。」「タヒチにも美しい女性はいるけれど、僕らにとってはアジアの女性はもっときれいだよ」「だから、特に一人旅のアジアの女性を見かけると、島の男性は声をかけずにはいられないのさ」とのこと。
アジア人なら誰でもきれいなのか?
日本人女性でちやほやされたい人は、是非フアヒネ島へ!
そしてオチ。
買い物が終わって約束のバーへ行くと、誘ってくれた男性は影もかたちもない。
辺りを見回しても彼らしき人は見当たらない。
狐につままれたような感じで、多少浮かれた自分を戒めつつ、素直に宿に帰りました。 -
この写真はビーチにびっちり繁殖していたウニの大群。
島の人も生のウニは大好物らしいです。
勝手に獲っても密漁には当たらないのを確認し、直ちにキッチンからナイフとフォークをこっそり拝借。
写真撮影の合間にウニ漁実施。
しかし、モオイさんいわく、
満月の日でないと実がついてないから今はまだ食べられないよ、とのご助言。
ホントかよ、と半信半疑で一匹しとめて中を割ると、
確かに実がほとんどない。
わずかな実をこそげ取って食べると、確かにウニ。
でも、ちょっと大味。やはり日本のウニが一番。
ウニの次にチャレンジしたのは大きな巻貝。これを塩茹でしてみましたが、あいにく貝本体が巻貝の奥深くで茹で上がってしまい、どうほじくっても引っこ抜けず、結局食べれず庭に放置。残念。 -
これは宿の壁にはりつくヤモリ。
モオイさんは「リザード(とかげ)」だと言うけれど、わたしたちは「ゲコ(ヤモリ)だ、ゲコ」とささやいていました。
夜になると大量発生するヤモリ。
爬虫類が苦手な人は気絶すること請け合い。
そしてもれなく巨大ゴキまで!
なかなか動きが俊敏かつなめらか。
突如、わたしの食材を入れたダンボール箱に侵入し、心の中で静かに悲鳴を上げる。
食材は一旦避難させ、ダンボールはもれなく放置。
衛生的で清潔感あふれるホテルが当たり前の通常の日本人では到底理解しがたいでしょうねぇ。
わたしの感覚はすでに崩壊してます。もう慣れっこ。
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