石岡・霞ヶ浦旅行記(ブログ) 一覧に戻る
<<2005お祭りシリーズ>><br />茨城県石岡の常陸国總社宮大祭は、紀元8世紀頃、武家の祀りとして「武運長久」を祈願したのが始まりと言われています。<br />その後、江戸時代元禄期に町人が参加して「家内安全」「無病息災」を祈願するようになり、現在に至っています。<br />数年前までは、毎年9月14,15,16日の三日間に開催されていましたが、二百十日前後のため雨が降ることが多く別名「雨祭り」と言われていました。現在は、敬老の日とその前の土日の3日間に行われます。<br /><br />関東三大祭りの1つとも云われ、神輿のほかに、人形山車や幌獅子など40数台が市中を巡行する、エネルギッシュなおまつりです。<br />1日目:神幸祭、御神体を神輿にて年番町の御仮殿へお迎えします。<br />2日目:大祭、境内で奉納相撲が行われ,神楽殿では浦安の舞と染谷の十二座神楽が奉納されます。<br />3日目:還幸祭、年番町の御仮殿から神輿が出御し、本殿へ戻ります。<br />今回は、2日目に行ったものです。<br /><br />

茨城・石岡のおまつり

3いいね!

2005/09/18 - 2005/09/18

203位(同エリア246件中)

0

28

morino296

morino296さん

<<2005お祭りシリーズ>>
茨城県石岡の常陸国總社宮大祭は、紀元8世紀頃、武家の祀りとして「武運長久」を祈願したのが始まりと言われています。
その後、江戸時代元禄期に町人が参加して「家内安全」「無病息災」を祈願するようになり、現在に至っています。
数年前までは、毎年9月14,15,16日の三日間に開催されていましたが、二百十日前後のため雨が降ることが多く別名「雨祭り」と言われていました。現在は、敬老の日とその前の土日の3日間に行われます。

関東三大祭りの1つとも云われ、神輿のほかに、人形山車や幌獅子など40数台が市中を巡行する、エネルギッシュなおまつりです。
1日目:神幸祭、御神体を神輿にて年番町の御仮殿へお迎えします。
2日目:大祭、境内で奉納相撲が行われ,神楽殿では浦安の舞と染谷の十二座神楽が奉納されます。
3日目:還幸祭、年番町の御仮殿から神輿が出御し、本殿へ戻ります。
今回は、2日目に行ったものです。

PR

  • 12時前、幌獅子3台が總社宮へ向かいます。<br /><br />幌獅子(ほろじし)<br />全国でも珍しもので石岡のお祭り特有なものです。<br />車輪を付けた車体の上に小屋を作り、布の幌(胴幕)をかけます。幌の色は通常2色で、布の色で町内が分かるようになっています。この先端に獅子頭を付け、一人でかぶり持ち、舞ながら進みます。<br />獅子頭の大きさは、幅50〜60cm、重さは20kg前後。小屋は標準で幅2m・奥行き5m・高さ2.5m。<br />小屋の中には囃子蓮が乗り、大太鼓・小太鼓・笛・鉦(しょう)を奏でます。この曲に合わせ、幌を付けた獅子が舞う姿は勇壮なものです。

    12時前、幌獅子3台が總社宮へ向かいます。

    幌獅子(ほろじし)
    全国でも珍しもので石岡のお祭り特有なものです。
    車輪を付けた車体の上に小屋を作り、布の幌(胴幕)をかけます。幌の色は通常2色で、布の色で町内が分かるようになっています。この先端に獅子頭を付け、一人でかぶり持ち、舞ながら進みます。
    獅子頭の大きさは、幅50〜60cm、重さは20kg前後。小屋は標準で幅2m・奥行き5m・高さ2.5m。
    小屋の中には囃子蓮が乗り、大太鼓・小太鼓・笛・鉦(しょう)を奏でます。この曲に合わせ、幌を付けた獅子が舞う姿は勇壮なものです。

  • 常陸国總社宮<br />常陸國の国府が置かれていた時代、石岡は政治・文化の中心地でした。<br />国府の長官(国司)は、神社の管理と祭事の運営が重要な任務の1つ。新任の国司は、国内の各神社を訪問し神々に参拝する「神拝」という行事があり、これを簡略にするため、国内の神社の神々を一同に集めて祀ったのが「總社」です。<br />社伝によると、常陸國總社宮は、天平年間に創建され、伊弉那岐尊(いざなきのみこと)、素盞鳴命(すさのおのみこと)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、大国主尊(おおくにぬしのみこと)、大宮比賣尊(おおみやひめのみこと)、布留大神(ふるのおおかみ)の東西南北天地の六柱を祭神として祀っています。<br />境内にはほかに12末社があり、常陸國の主な祭神が祀られています。<br />

    常陸国總社宮
    常陸國の国府が置かれていた時代、石岡は政治・文化の中心地でした。
    国府の長官(国司)は、神社の管理と祭事の運営が重要な任務の1つ。新任の国司は、国内の各神社を訪問し神々に参拝する「神拝」という行事があり、これを簡略にするため、国内の神社の神々を一同に集めて祀ったのが「總社」です。
    社伝によると、常陸國總社宮は、天平年間に創建され、伊弉那岐尊(いざなきのみこと)、素盞鳴命(すさのおのみこと)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、大国主尊(おおくにぬしのみこと)、大宮比賣尊(おおみやひめのみこと)、布留大神(ふるのおおかみ)の東西南北天地の六柱を祭神として祀っています。
    境内にはほかに12末社があり、常陸國の主な祭神が祀られています。

  • 總社宮の本殿に参拝する獅子

    總社宮の本殿に参拝する獅子

  • 13時頃、明神神輿(神社神輿とは別)が、御神体を載せて出発、幌獅子パレードに参加します。

    13時頃、明神神輿(神社神輿とは別)が、御神体を載せて出発、幌獅子パレードに参加します。

  • 3台の幌獅子は神輿のお供して、町内を巡行します。

    3台の幌獅子は神輿のお供して、町内を巡行します。

  • 14:30、石岡駅前に30台ほどの幌獅子が集合します。

    14:30、石岡駅前に30台ほどの幌獅子が集合します。

  • 獅子の鼻を掃除(?)する少年

    獅子の鼻を掃除(?)する少年

  • 獅子とにらめっこ

    獅子とにらめっこ

  • 子供用に少し小ぶりの獅子頭ですが、相当な重さです。<br />こんなに幼い頃から、獅子の振り方を練習しています。

    子供用に少し小ぶりの獅子頭ですが、相当な重さです。
    こんなに幼い頃から、獅子の振り方を練習しています。

  • 元気に育つように、獅子に噛んでもらいます。

    元気に育つように、獅子に噛んでもらいます。

  • 15:00、花火を合図に、幌獅子のパレードがスタートします。

    15:00、花火を合図に、幌獅子のパレードがスタートします。

  • 幌獅子が町内を練り歩きます。<br />幌獅子は、巨大な獅子頭に小型バスほどの大きさの車を胴体にしています。<br />獅子頭の顔つきも胴体の縞模様も、それぞれ特徴があります。<br />巨大な獅子頭を操るには相当な力が必要で、若い衆が交代で行います。

    幌獅子が町内を練り歩きます。
    幌獅子は、巨大な獅子頭に小型バスほどの大きさの車を胴体にしています。
    獅子頭の顔つきも胴体の縞模様も、それぞれ特徴があります。
    巨大な獅子頭を操るには相当な力が必要で、若い衆が交代で行います。

  • 獅子とおやじさんのにらめっこ。<br />なんとなく似ているかも?

    獅子とおやじさんのにらめっこ。
    なんとなく似ているかも?

  • 幌獅子パレードと合わせて13台の人形山車も街中を曳き回されます。

    幌獅子パレードと合わせて13台の人形山車も街中を曳き回されます。

  • 山車に乗った囃子連、楽しそうに太鼓を叩いています。

    山車に乗った囃子連、楽しそうに太鼓を叩いています。

  • 山車の彫刻も立派です。

    山車の彫刻も立派です。

  • 金丸町の山車、人形は弁財天。

    金丸町の山車、人形は弁財天。

  • 山車では、石岡囃子とひょっとこ踊りなどで、お祭りを盛り上げます。

    山車では、石岡囃子とひょっとこ踊りなどで、お祭りを盛り上げます。

  • 日が暮れるまで山車は街中を曳き回されます。

    日が暮れるまで山車は街中を曳き回されます。

  • 石岡囃子に合わせて踊るひょっとこ。

    石岡囃子に合わせて踊るひょっとこ。

  • 若松町の山車、人形は桃太郎。<br /><br />日も暮れて、山車の提灯が灯り、お祭りも佳境となります。

    若松町の山車、人形は桃太郎。

    日も暮れて、山車の提灯が灯り、お祭りも佳境となります。

  • 東光台町の山車、人形は大国主命。

    東光台町の山車、人形は大国主命。

  • 国分町の山車、人形は仁徳天皇(写真には写っていませんが)。

    国分町の山車、人形は仁徳天皇(写真には写っていませんが)。

  • 富田町の山車、人形は楠木正成。

    富田町の山車、人形は楠木正成。

  • 狐の嫁入り相談?<br />お囃子を交代して、山車の後ろ側で休憩中のお二人。

    狐の嫁入り相談?
    お囃子を交代して、山車の後ろ側で休憩中のお二人。

  • 守横町の山車、人形は静御前。

    守横町の山車、人形は静御前。

  • 青木町の山車、人形は神武天皇。

    青木町の山車、人形は神武天皇。

  • 19:30頃、石岡駅前に集まってきた幌獅子。<br />お囃子の競演で盛り上がります。<br /><br />石岡の商店街は、店を閉めるところも多く、昔ほどの活気はなくなったようですが、お祭りは、地元の皆さんが楽しみにしています。<br />私の知り合いで、石岡出身の人がいますが、毎年、お祭りには帰省して、参加しているようです。<br />都市、特に、東京圏への人口集中化によって、地元にとどまる若者が減っているようですが、お祭りは続けてほしいものです。<br />

    19:30頃、石岡駅前に集まってきた幌獅子。
    お囃子の競演で盛り上がります。

    石岡の商店街は、店を閉めるところも多く、昔ほどの活気はなくなったようですが、お祭りは、地元の皆さんが楽しみにしています。
    私の知り合いで、石岡出身の人がいますが、毎年、お祭りには帰省して、参加しているようです。
    都市、特に、東京圏への人口集中化によって、地元にとどまる若者が減っているようですが、お祭りは続けてほしいものです。

この旅行記のタグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP