2005/09/18 - 2005/09/18
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morino296さん
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<<2005お祭りシリーズ>>
茨城県石岡の常陸国總社宮大祭は、紀元8世紀頃、武家の祀りとして「武運長久」を祈願したのが始まりと言われています。
その後、江戸時代元禄期に町人が参加して「家内安全」「無病息災」を祈願するようになり、現在に至っています。
数年前までは、毎年9月14,15,16日の三日間に開催されていましたが、二百十日前後のため雨が降ることが多く別名「雨祭り」と言われていました。現在は、敬老の日とその前の土日の3日間に行われます。
関東三大祭りの1つとも云われ、神輿のほかに、人形山車や幌獅子など40数台が市中を巡行する、エネルギッシュなおまつりです。
1日目:神幸祭、御神体を神輿にて年番町の御仮殿へお迎えします。
2日目:大祭、境内で奉納相撲が行われ,神楽殿では浦安の舞と染谷の十二座神楽が奉納されます。
3日目:還幸祭、年番町の御仮殿から神輿が出御し、本殿へ戻ります。
今回は、2日目に行ったものです。
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12時前、幌獅子3台が總社宮へ向かいます。
幌獅子(ほろじし)
全国でも珍しもので石岡のお祭り特有なものです。
車輪を付けた車体の上に小屋を作り、布の幌(胴幕)をかけます。幌の色は通常2色で、布の色で町内が分かるようになっています。この先端に獅子頭を付け、一人でかぶり持ち、舞ながら進みます。
獅子頭の大きさは、幅50〜60cm、重さは20kg前後。小屋は標準で幅2m・奥行き5m・高さ2.5m。
小屋の中には囃子蓮が乗り、大太鼓・小太鼓・笛・鉦(しょう)を奏でます。この曲に合わせ、幌を付けた獅子が舞う姿は勇壮なものです。 -
常陸国總社宮
常陸國の国府が置かれていた時代、石岡は政治・文化の中心地でした。
国府の長官(国司)は、神社の管理と祭事の運営が重要な任務の1つ。新任の国司は、国内の各神社を訪問し神々に参拝する「神拝」という行事があり、これを簡略にするため、国内の神社の神々を一同に集めて祀ったのが「總社」です。
社伝によると、常陸國總社宮は、天平年間に創建され、伊弉那岐尊(いざなきのみこと)、素盞鳴命(すさのおのみこと)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、大国主尊(おおくにぬしのみこと)、大宮比賣尊(おおみやひめのみこと)、布留大神(ふるのおおかみ)の東西南北天地の六柱を祭神として祀っています。
境内にはほかに12末社があり、常陸國の主な祭神が祀られています。 -
總社宮の本殿に参拝する獅子
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13時頃、明神神輿(神社神輿とは別)が、御神体を載せて出発、幌獅子パレードに参加します。
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3台の幌獅子は神輿のお供して、町内を巡行します。
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14:30、石岡駅前に30台ほどの幌獅子が集合します。
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獅子の鼻を掃除(?)する少年
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獅子とにらめっこ
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子供用に少し小ぶりの獅子頭ですが、相当な重さです。
こんなに幼い頃から、獅子の振り方を練習しています。 -
元気に育つように、獅子に噛んでもらいます。
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15:00、花火を合図に、幌獅子のパレードがスタートします。
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幌獅子が町内を練り歩きます。
幌獅子は、巨大な獅子頭に小型バスほどの大きさの車を胴体にしています。
獅子頭の顔つきも胴体の縞模様も、それぞれ特徴があります。
巨大な獅子頭を操るには相当な力が必要で、若い衆が交代で行います。 -
獅子とおやじさんのにらめっこ。
なんとなく似ているかも? -
幌獅子パレードと合わせて13台の人形山車も街中を曳き回されます。
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山車に乗った囃子連、楽しそうに太鼓を叩いています。
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山車の彫刻も立派です。
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金丸町の山車、人形は弁財天。
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山車では、石岡囃子とひょっとこ踊りなどで、お祭りを盛り上げます。
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日が暮れるまで山車は街中を曳き回されます。
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石岡囃子に合わせて踊るひょっとこ。
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若松町の山車、人形は桃太郎。
日も暮れて、山車の提灯が灯り、お祭りも佳境となります。 -
東光台町の山車、人形は大国主命。
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国分町の山車、人形は仁徳天皇(写真には写っていませんが)。
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富田町の山車、人形は楠木正成。
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狐の嫁入り相談?
お囃子を交代して、山車の後ろ側で休憩中のお二人。 -
守横町の山車、人形は静御前。
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青木町の山車、人形は神武天皇。
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19:30頃、石岡駅前に集まってきた幌獅子。
お囃子の競演で盛り上がります。
石岡の商店街は、店を閉めるところも多く、昔ほどの活気はなくなったようですが、お祭りは、地元の皆さんが楽しみにしています。
私の知り合いで、石岡出身の人がいますが、毎年、お祭りには帰省して、参加しているようです。
都市、特に、東京圏への人口集中化によって、地元にとどまる若者が減っているようですが、お祭りは続けてほしいものです。
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