2007/09/05 - 2007/09/05
231位(同エリア346件中)
fukiさん
この日は丸々、青蔵鉄道「世界の車窓から」の記。
2006年7月についに開通した青蔵鉄道。東は北京から48時間かけてラサまでをつなぐ。
この列車のチケットを日本で自力で手配するのは難しい。
・・・というか、旅行会社を通して「入域許可証」と一緒に買うしかないのでお金がかかる、という話。
私は幸い、(一緒に行くはずだった)モンゴル人の友人が現地の友人と連絡を取り合ってチケットを確保してくれていたので、当初の予定から一日遅れたとは言え、無事に乗車・ラサまで辿り着くことができた(許可証のチェックもされなかった)。
大変快適でした。多少時間は長く感じました。旅の道連れがいたらそうでもないのだろうけど。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道
-
目が覚めたら朝日が出ていた。
一番安い硬座(226元)の席は、通路を挟んで2人がけと3人がけのソファ(というかちょっと軟らかい椅子)になっている。3人用の座席に足だけ投げ出して寝た。
今頃どの辺を走っているんだろう?
とにかくだだっ広い景色がどこまでも続く。 -
ボックスシートの向かいに寝ていたチベット人が起きた。携帯につめてきた音楽を聴いていた私に話しかけてくる。「旅行人ノート」巻末のチベット語を指さしながら、どっから来たのかとか、そんな会話が成立。
音楽を聴かせてあげた。その朝に私としてはビシッとはまっていたクラムボン『GOOD TIME MUSIC』。
・・・彼の答えは「ヤポミンドゥ」=良くない。
マジで?!じゃあこれは???
レッチリ「SO MUCH I」。
彼、「ヤポドゥ」=良い。しかししばらく聴いて、やっぱり「ヤポミンドゥ」。
彼は興味を失ったのか、他の席に去っていった。
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ラィラレイ ライラレイ ヨー GOOD TIME MUSIC
ここじゃないどっか もっといい場所に
GOOD TIME MUSIC 連れてって
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何もしたくない 「そんな日もあるよ」
そっとしててくれ 「そんな日もあるよ」
心を無にして 君の声を聴く
なつかしさ つよさ やさしさ いとおしさ
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日本語で聴けば、とっても素敵な曲。
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列車はこんな感じ。
ゴルムドでちょっと停まった時に撮影。 -
ブランチにカップラーメンを食べる。
他の乗客はパンみたいなものやらカップラーメンやらを売店で買いこんで帰ってくるが、私は中国語のアナウンスがさっぱり分からず、要領を得ない。車内サービスのお姉さんを捕まえて、四苦八苦してこの「方便面」をゲット(確か2元)。車内には熱湯が出る蛇口がある。食堂のご飯はとても高そうだった。
今後、この列車に乗る時は、大量の食料を買い込んで乗ることをおすすめします。実際、他の人たちはそうしていた。 -
この辺から5000メートルに近くなってきたのかな?
ちょっとだけ高山病の症状が出る。頭痛がし始める。
でも幸運なことに、これっきりで済んだ。
余談:高山病に効くアロマオイルは「ペパーミント」だというネットの情報により、それを小瓶で持っていっていた。旅の途中、隙を見つけてはドラッキーな人のようにそれを嗅いでた。これが効いたのかも? -
雪原地帯。
それでも、ところどころに黒い人影や家畜の姿が見える。 -
お気に入りの写真。 -
遠くの山脈が光って見える。
雪をかぶっている。神々の山嶺 然り。 -
夕暮れ。
赤くではなく青くなった。不思議な色。 -
名前は分からないけど、とにかく大きな湖。
-
となりのボックスに座っていた二人組の中国人(勝手に体育の先生だろうと想像する)は、ひっきりなしに(おそらく全時間の三分の一は)ビデオを回して車窓の景色を撮っていた。
何のためにか?ホームビデオでBGMのように流すつもりなのだろうか?
このあたりも、もちろん撮っていた。 -
高度が高いからか、なかなか夜にならない。
そうだ、一つ言いたいことがある。
西寧でお世話になったチベット人の彼女から聞いた話。
この青蔵鉄道には「チベット語」の表示が全くされていない。それで西寧の駅でラサ行きのチケットが買えずに右往左往していた年とったチベット人を、彼女が助けたことがあったそうだ。その人達はあろうことか持っていた時計が遅れていたので、予定していた列車に乗り遅れてしまった。それでまだ右往左往していたところを、彼女が「中国語しか話さない」駅員と交渉して次の便の切符と換えてもらって、彼らは無事にその日のうちに列車に乗れたのだそうだ。何度も彼らは彼女に礼を言っていった、という。
こんな馬鹿な話があるか。
年配のチベット人は、中国語の教育を受けていない。そういう人だってたくさんいるのに。
いったい誰のための列車か?旅行目的の中国人だけか??
時折アナウンスで流れる英語の名所解説はどうでもいいから、西蔵鉄道でのチベット語の表記をすべきだ。そんなに難しいことでもないだろうに。 -
到着です、ラサ!
足元の方から静かに、サワサワと興奮がくる。
外に出てタクシーを捕まえて(捕まって)ゲストハウスまで。どこに行くか決めてなかったが、とりあえずキレー旅館へ行ってもらう。
この後、初めて見るラサ市街に仰天する。
遠くに東京タワーみたいな赤いネオンの塔やカラフルな建物の明かりが煌々と輝いてるのが見える。車はビュンビュン走り、車線は6車線?中国語の巨大な看板が乱立している。夜も遅いというのに出歩いている若者がいっぱいいる。東京ですか、ここは??!
とりあえずチェックインして眠る。
6時半に目覚ましをセット。
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