江蘇省泰興市の慶雲禅寺

2007/06/18 - 2007/06/18

　　　上海駅から近い上海客運総站から２時間−２時間半の高速バスの旅で，泰興という町に着く。揚子江をまたぐ橋を渡ると江北で，もう泰興だ。
　　　江蘇省の揚子江の北岸にある泰州市の管轄下にある泰興市の慶雲禅寺は北宋成平２年（999年）に創建され，もともとは泰興城内にあったが，度々の戦火にあった後，文革で徹底的に破壊されてしまったという。
　　　そして，1990年12月に西郊外の金沙中溝の西岸に市政府によって再建され，今日では宗教施設として運営されている。午後に訪ねたのだが，寺内の２カ所で他所でよくあるようなテープではなく肉声によるお経が流れていた。

　　　ただ，一般的な意味では出入り自由の開放された施設ではないが，入場料さえ払えば済むので，面倒さはない。市内バスの終点になっているので，容易に訪ねることができる。

　　　五重塔は今は解放されていない。傷んで危険だというのである。
　　　信者の多寡は分らないが，今や個人が資産を寺に納めるという時代ではないので，観光的要素を持たない寺は荒れるばかりなのかもしれない。

　　　市内には運河は残っていて，船は輸送機関として機能しているが，船は単なる船で，運河も船も美しくなく魅力的ではない。
　　　町の中の道路は広く下駄履きの５−７階のアパートが連なっている。近代的な町だが，平日の日中は人を余り見掛けない。農村部からの買い物客が来るという町ではないようだ。
　
　　この町で目立ったのは電気自転車。これの始末の悪いのは，音もなく近付いてくることだ。追い越されるときなどちょっと怖い。オートバイより多いようだ。

エリア 中国

　　　山門。右手に入場券売り場。

　　　鼓楼と法輪塔。

　　　鼓楼。

　　　鼓楼に向き合って鐘楼が。

　　　鐘楼の壁に書かれた七言の歌。

天王殿の仏さま。

　　　本堂。

　　　法輪塔。

　　　寺の周りは農村。道での農作業の禁止の札が。

　　　市内バスは３路線。このお寺へは18番で。
　　　上海からのバスが入るのは西站。西站からはバスだと直ぐ．歩けばかなりの距離。