宇部は特に観光地ではありません

2007/07 - 2007/07

山口県出身の方には申し訳ないのですが、「山口県」って言うと下関、とか、フグ、とかそのぐらいしか思い浮かばない私。
そうそう、現総理大臣の安部さんの選挙区は山口県ですねー。

山口県宇部市。
仕事で訪れる機会があり、行って来ました。
何があるところなのか全然知らなかったので、事前にインターネットで調べてみたりして。

当日は、西日本はすでに梅雨明けをしていて、暑い暑い1日でした。
観光でわざわざ行く町ではないのかもしれませんが…
見知らぬ町をほんのちょっと散歩してみました。

エリア 宇部・小野田(山口)

山口県宇部市。
なかなか来る機会も無い場所…
せっかくなので、どこか観光する場所でもないかとインターネットで検索してみたところ、
・ときわ湖のある「ときわ公園」
・庭園の有名な「宗隣寺」
が、かろうじて出てきました。

そんなに時間もないので、「宗隣寺」に行ってみることにしました。
「宇部新川」の駅から歩いて行こうかと思ったのですが、ホテルの人に「歩くと、1時間近くかかるかも…」と言われて、とりあえず行きだけでもタクシーに乗ることにしました。

タクシーの運転手さんに、
「庭園が有名だという、宗隣寺にお願いします。」と言ったところ、
「…有名って程のものでもないけどね〜。
お客さんは観光？…はっきり言って宇部は観光するところは全然ないよー。
昔は炭鉱の町だったんだけどねー。
観光するんだったら、秋吉台はどう？片道1時間くらいかな。」
と初っ端から、宇部観光を否定されました。
でも秋吉台まで行くほど、時間もなく、装備も整っていなかったので、
「それでもやっぱり、宗隣寺に行きます。」と、私。

宗隣寺まではタクシーで10分弱。
金額は800円ぐらいでした。

た、確かに、普通のその辺にありそうな、お寺。
しかも日曜日だからか、近所の檀家さんらしき人達が清掃活動をしてる…。
ここは、本当に「庭園が有名」なお寺？

この日はとにかく、「清掃デー」だったみたい。

一応拝観料を払ったりする、「納経所」はあるのですが、無人。
「すみませーん！誰かいらっしゃいませんかー?!」
と声を張り上げたところ、庭で作業していたオバサンが、「はいはーい」と作業の手を止めてやって来た。

拝観料は300円。
もちろん、見学者は私以外ゼロ。

あー！
四国お遍路でお馴染みの、小坊主さん看板、発見！

宗隣寺･本堂。
庭園「龍心庭」は、この本堂の裏手の通路から眺めます。

「宗隣寺は、777年（宝亀8年）、唐より来朝した為光和尚によって松江山普済寺が創建されたと伝えられています。その後、1670年（寛文10年）長州永代家老で宇部領主であった福原広俊（15代）が菩提寺として『宗隣寺』を再興した禅宗（臨済）の名刹です。
平成10年に本堂（本尊無量寿仏）を再建、また中国観音霊場の第18番（本尊如意輪観音）札所であり、観音信仰の聖地として参詣をあつめています。」

本堂に上がって、裏へ周ります。

微妙に古そうな建物発見。

使ってなさそう。空き家のようです（?）

「庭園は本堂の北側にあり、築山泉水庭で『龍心庭』と呼ばれ、県下一の古庭園です。
池の浅瀬は干潟様、池中の8個の立石は夜泊石と称され、『東の毛越寺（平泉）と西の宗隣寺』のみに現存する鎌倉（南北朝）時代の遺構を残す貴重な書院庭園です。」

暑い中、何人もの人が雑草を取ったり、池の藻なんかをさらったり、と働いていました。

池。

池の向こうは山になっています。

池の中に点在する8つの石が、特徴的なのだそうです。

＝夜泊石

写真では全景が写せませんでしたが、この池は「心」の字の形になっているとか。

池の向こう側の山も、なんか鬱蒼としていてイイ感じ。

由緒正しい名庭園、と言われてもあまりピンとはきませんが、なんとなくワビを感じられるような、良い庭でした。

雑巾がけをするオバサマ達の横で、案内テープ（手動）を聞きながら縁側に腰掛けて、庭園鑑賞…
も、15分が限界。
1人、働きもせずボーっと庭園を眺めているのも気が引けるし。

ということで、帰ることにしました。

一応来る時のタクシーの運転手さんに、この暑さの中で行き倒れそうになったら呼びます、って事で電話番号はもらっておいたのだけれど、時間もあるし、運動不足解消のために歩いて帰る事にしました。
梅雨明けして、夏本番の宇部の町…
帽子も日焼け止めも、サングラスも持っていないけれど。

お寺の周辺はこんなのどかな風景です。

宇部市のマンホールの蓋。

もうひとつの宇部の観光スポット（?）「ときわ公園」は白鳥で有名みたいです…。

宇部新川の駅付近に到着〜。

どんだけ時間がかかるのか？と心配でしたが、結局30分で帰って来れました。
それでも、炎天下をてくてくと歩いてきたので、サウナにでも入ったくらいの発汗。
これで少しは痩せるかな？ｳﾌﾌ

宇部新川駅近く、宇部全日空ホテルの角にあった銅像。

宇部市内はほとんど人通りも無く、閑散としているのですが、道の脇にこんな風にさりげなくアートがあったりして。

これもそのひとつ。

宇部ってなかなか訪れる機会の少ない場所ですが、それだけに、もう今後一生来ないかもしれないし、ほんの数時間のお散歩ではありましたが、宇部のことをちょっと知ることができたかなーと思います。

ちなみに、宇部全日空ホテル前のカレー屋「ガネーシャ」は焼きたてのナン等、なかなか美味しかったです☆