怒り心頭＠ピサ

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　「おい、追加料金を払え」

　　はい？なんで？？

　ピサ行きの列車のなか、駅員にいきなりそう言われた。

　何でも僕が座っていたのは一等席だったらしい。席は見るからにボロボロだったので、てっきりニ等席だと思っていた。座り始めてまだ２０分。席を移りますと言っても、今更遅いのジェスチャーをする。知らなかったと懸命に伝えるが、駅員は頑として首を縦には振らない。周りの人間も諦めて払っているのでここは仕方ない。僕は渋々に７.７ユーロもの追加料金を払ったのだった。

　斜塔で有名なピサに着き、脇にあるドゥオーモへ入るためのチケットを購入する。あれ、お釣りが少ないぞ。手の中をよく確認すると、係員から何故か２枚チケットを購入させられていた（１チケット６ユーロ）。

　おいおい、僕は一人だよ。

　「おまえは２人と言っただろ。払い戻しはできん」

　いやいや、ドゥオーモ（聖堂）の二箇所を周るチケットをくれと言ったんだ。抗議するも係員は無表情で、さっさと行けという冷たいジェスチャーをする。な、なにー！！さすがに頭にきた。粘って交渉するが、返金作業などこれまた頑として受け付けてくれない。あまりの悪態ぶりに日本語で「いい加減にしろ」と思わず口に出してしまう。

　なんでイタリア人はこんなに融通きかないんだあ。こんないい加減な仕事していたら、日本人はおろか、世界中の人からそっぽを向かれるぞ！ピサやドゥオーモなど偉大な観光地がいくらあったって、日本の堂本兄弟が許さないからなあ（まったく意味不明）。

　僕は斜塔のようにご機嫌ナナメでピサを後にした。今度来た時は、斜塔に飛び蹴りを喰らわして、地面に埋めちゃってやるのだ。