インド／ジョードプル（2007/7）

2007/07/12 - 2007/07/15

9日間でラジャスタンを巡る旅。
旅の半分は移動していた気がする。

ジョードプルはブルーシティとして知られている、タール砂漠の入口にある町。
旧市街の家の多くが青く塗られている。
青い町に映える女性のカラフルな服装がまるで夢の中。

7/12 成田→デリー→夜行列車
7/13 →ジョードプル
7/15 ジョードプル→（アジメール経由）→プシュカル
7/17 プシュカル→（ジャイプル経由）→ジュンジュヌ
7/19 ジュンジュヌ→デリー
7/20 デリー→
7/21 →成田

エリア ジョドプール(インド)

オールドデリー駅発20:50のMANDORE EXPRESSでジョードプルへ。
デリーには駅がいくつかあるので注意が必要です。

ニューデリー駅前の安宿街パハールガンジで列車のチケットを受け取ったあと、オールドデリー駅までリキシャーで行く。
すぐ着くだろうとたかをくくっていたが、想定外のスコールで道が激混み。
出発前20分前に駅についたものの、今度はホームがわからず右往左往。あせったー。

翌朝8時に到着予定が9時過ぎにジョードプル着。

この列車のチケット手配は、シゲタトラベル（Hotel Cottage Yes Please内の方）にお願いしました。
手数料はRs150。
http://www.yokosoindia.com/index.htm

旧市街のへそ、メヘランガル砦。
昨日は眠れなかったけど気合いいれて出発する。
デリーが40℃あったので、ここはどれほど暑くなるのか、
ある意味未知との遭遇をおっかなびっくり楽しみにしながら歩き始める。

駅から旧市街までRs30。

牛をよけ、牛のうんこを避け、ロバの群れをよけ、リキシャーをよけ、メヘランガル砦を目指します。

どどーん。でけー。
写真右下にこっそり人が写っています。
大きさ伝わったでしょうか。

ここまで割と坂登って来ているんだけど・・・
まだ登るんだにゃ？

メヘランガル砦 入場料Rs250 オーディオガイド付き。
欧州ではよく見かけるオーディオガイドがこんなところに！
しかも日本語で聴ける。
入口でパスポートを預け、出口で返却される。

どう考えてもハレの日の衣装のお二人。

メヘランガル砦から町を眺める。
青いぜ。
色でも様式でも、町全体が何かで統一されていると、それだけで見ものになりますな。

何の影かというと、

らせん階段の影でした。

吉祥模様とリス。
インドではこんな幾何学模様のようなものが家の前の地面などに描いてある。
踏んじゃいけないものだと思っていたが、
人が上を歩いたりしてこわされると良いことがあるのだそうだ。

外からは見えない、中からは丸見え、の窓のつくり。

メヘランガル砦を後に、マハラジャの墓廟、ジャスワン・タダまで乾いた道を行く。

女性的な感じのする建築ですね。
白が眩しい。
履物は脱いで入ります。
つまり足の裏が焼けるようです。

ジャスワン・タダにいたちびっこダンサー。
お父ちゃんの奏でる音楽にあわせてくるくる踊る。
ただし弟はただ手をふらふらしてるだけです。

おとうちゃん。
え、Rs10じゃご不満？

メヘランガル砦でも、ここでも、鳩が多すぎるのです。
ひとマスひと鳩。

中には寝てる人が１人いた。

たぶんみはりの人だと思うんですけど。

外にも寝てる人が１人いた。

制服着てるから、多分警備してないといけない人だと思うんですけど。

遠くに見えるメヘランガルと黄色い藤みたいな花。

パ、パニー　ディジエー！
（み、水頂戴！）

大人には仕事何？とよく訊かれるが、
アカウンティングやってる、といつも答える。
本当は違うけど、そう言うとナイースと言って納得してくれるので。

ドキ、牛が皆こっちを見ておる。

すみませーんというので振り向くと、
写真を一枚撮ってもらえないでしょうか？と言う。

写真を撮らせて金をせびるアレか？
と一瞬思ったが、非常に丁寧である。
撮ってみせてあげるとサンキューと言って行ってしまった。

およよ、この町は！

わーきゃー言いながら子供たちは走って寄って来、
ワンフォトー！ワンフォトー！といって写真をねだっては
またキャッキャ言いながら行ってしまったよ。

みんな単純に写真をとってもらいたいのだということがわかる。
子供は人懐っこく、みんなとびっきりの笑顔をする。

ジョードプルの宿。
Haveli Guest House A/C バスタブ付き Rs800
私も贅沢になったものよのう。
昨日デリーが40℃あったので、ためらい無くA/C付きで。

出窓からメヘランガルフォートとかすかにジャスワンタダが見えます。
女子が喜びそうなラブリー宿。
屋上にベジタリアンレストランあり。
メニューにはビールは無いが、呑んでる人いたから、頼めば多分ある。

メヘランガルに行ったこの日は軽く熱射病に罹ったようで、
頭痛と胃の不快感があったが、エアコンつけて少し寝たら治って腹も減った。
ビバ！エアコーン！
もう、少しの無理もすまい、と思った。

宿の看板。沢山安宿があり、どこの宿にもルーフトップレストランがあります。
レストランの値段はその宿の値段に比例すると思われます。

宿のルーフトップレストランでのごはん。

マタールマッシュルーム（グリーンピースとマッシュルームのカレー）とライスとチャイ（ポット）でRs157だった。

あぶらたっぷりだがおいちい。
別の日に食べたアルーパラク（じゃがいものほうれん草カレー）も旨かったし、パラタも旨し。

ただ、パンケーキwithハニーは死ぬ程甘かった。
パンケーキの蜂蜜漬け状態だった。
お気をつけ遊ばせ。

ここからデリーに戻るまで、私のベジタリアン＆ノンアルコール生活はつづく。

翌朝アザーンで5時くらいに目覚める。
アザーンで目覚めるって旅の醍醐味の一つですね。

7時過ぎに散歩に出かける。

オートリキシャーてんこもりで、みんなで学校に行きます。

家の軒先でごはんをねだる牛。
割と邪険に扱われる。

朝の涼しい時間は、おじいやおばあが軒先でチャイを飲んだり新聞を読んだり。

おばあ。

後ろのちびっ子ろそのママと挨拶をしていたら、お姉ちゃんが出て来た。
まっすぐな瞳とはこういうのをいうのでしょう。

各おうちのドアの上にあるモノ。
魔除け？お守り？

アイスの広告？

あまりにも可愛い家だったので覗いていたら、
いいからチャイ飲んでけ！ということになり、
どこの骨ともわからぬ私を家に招き入れてくれました。

この子は自転車でやって来て、
写真撮って？どこから来たの？と言うから、
日本だよ、というと、グッドカントリー！と言ってくれました。

そ、そう？てへ。

これもドアの上のやつ。
なんとも魅力的なデザインが多い。
こういうのをひとつひとつ集めていくのも楽しいなあ。

むむっ！なんじゃこの目ぢから！

サダルバザールの喧噪

中からシャンティな音楽が聴こえてくるので、覗いてみると、
おばあたちがみんなで唄っていた。

奥には神様がいた。
お砂糖をもらった。

ほうき屋

ヒンドゥー寺院の入口のおじさん。

私はどこでも市場が好きなのだ。

う、好物のマンゴーじゃないか！

いくら？と訊くと1キロRs20と言った。
1つだけほしーのと言うと、
じゃあやる！もってけ！と言った。

甘ーいマンゴーでした。

スパーイス！

フォトジェニック。
ただ歩いているだけで。

ここで採れたものを食べる。

日本では地産池消という言葉をつけられているが、
本来はこれで当たり前なのだ。

いま自分が立っている大地で育まれたものを頂く。

クロックタワー前の広場は人と露天でごった返している。
ネット屋、両替屋あり。
両替屋はT/Cを扱ってるかは不明。

神棚グッズたくさん。
ハエもたくさん。

牛車、

ラクダ車、

馬車。

こんな様々な中型（大型？）動物が当たり前に街を歩いていることに感激。
きっと何百年前とも変わらないかもしれない風景。

夕飯を食べていたら、白い鳩が私の目の前にとまったのです。

私は神様とよばれているものの祝福を受けていると感じました。

フォートの向こうに日が沈む。

そこここの屋上で凧をあげている。
鳥、鳥、凧、鳥、凧、凧、鳥、鳥、鳥・・・
鳥と凧がいっしょに飛んでて楽しそう、うれしそう。
ふわーふわー波乗りみたい。

そして凧をあげている少年も一緒に飛んでる気分なんだね。
高みからこっちをきっと見ているんだ。
私も凧あげたいにゃー

ジョードプルでは、眉間に皺を寄せて臨むようなインド旅行への気合いが肩すかしをくらった。
人々は私を屈託なく向かい入れてくれ、なぜか見守られているような安心感があった。

明日はヒンドゥー教の聖地プシュカルに向かいます。

この旅行記へのコメント （11）

• オークンさん 2011/02/07 21:56:16

  アッラーフ・アクバル

  チヘさん　こんにちは
  
  インド／ジョードプル（2007/7）楽しく読ませていただきました。
  
  特に
  
  >>アザーンで目覚めるって旅の醍醐味の一つですね。
  
  というところにすごく共感しました。
  私もそう思います。朝、安宿のベッドの上で聞くと非日常を実感します。
  
  今回はジョードブルしか読んでませんが、また少しずつ他の旅行記も読ませていただきます。
  
  
  オークン
  

  チヘさん からの返信 2011/02/08 12:59:42

  RE: アッラーフ・アクバル

  オークンさん
  
  はじめまして。
  日記を見ていただいてありがとうございます。
  アザーンって、旅人を一気に別世界へと飛ばしてしまう装置ですね。
  家では、アザーン目覚ましを使っています・・・
  隣人が耳にしたら怪しいと思われてしまうのかな。
  
  インドは、アザーンをはじめ、インド歌謡とかヒンドゥーご詠歌？とか、「音」がグイグイくるのでそれもなんともたまりません。
  
  オークンさんの日記も拝見しました。
  私も市場が好きです〜。
  
  また拝見しに行きます！
  ではでは。
  
  チヘ

• ishicameraさん 2007/10/12 18:54:22

  はじめまして

  はじめまして。ishicameraと申します。
  チヘさんの旅行記、とっても素敵ですね。夕日の繊細な色彩や、古びた壁の風合い、午後の気だるさなど、インドの雰囲気をとても感じることができました。
  どの写真も光と色合いが凄く素敵。私もこんな素敵な写真が撮れたらいいなぁと、素直に思いました。
  
  またお邪魔しますので、よろしくお願いします。

• SUR SHANGHAIさん 2007/07/26 08:08:53

  はじめまして

  自分も行ったことのあるジョドプール編を拝見しました。
  いくつか覚えのある場所のお写真のうち、このラクダが懐かしいです。(*^。^*)
  ここは市場のある時計塔とHAVELI GUEST HOUSEの間辺りではないでしょうか。
  
  今もここで荷物が積まれるのを待っているんだなあ、と思いました。
  日本では動物園でしか見られないラクダが使役動物として街角にいるのは、地元の人にとっては普段の眺めなんでしょうが、旅人にとってはシュールな風景ですね。

  チヘさん からの返信 2007/07/26 22:13:36

  RE: はじめまして

  こちらこそはじめまして。
  ご覧頂いてありがとうございます。
  行く前にはこっそりHAVELI GUEST HOUSE情報を参考にさせて頂きました。
  
  あのラクダはSUR SHANGHAIさんのおっしゃるとおりの辺りだと思います。
  でもあんな町でも迷って宿にたどり着けなくなったりしたくらいの方向音痴なもので
  自信が無いのですが・・・
  
  おんなじラクダを見ているのだとしたら、時がとまっていますね。
  もしまた10年後に行ったとして、同じ所でラクダの風景を見たらなんだかクラクラしそうです。
  
  ではでは、また度々お邪魔します！
  
  チヘ
  

• 96さん 2007/07/22 16:47:56

  お久しぶりっこです♪

  チヘさん、こんにちは。
  なんですかこの街は・・・
  ブルーシティ？？？
  そんな街がインドにあるんですか？
  今地図みたら、パスキタン寄りの方なんですね！
  いや〜行ってみたいっす！
  でも行くまで大変そうですね。。。
  そういえば、なんかの雑誌で見かけたような・・・？
  あっ、作成中でしたね。
  完成楽しみにしております。
  
  では、ジェロニモ。

  チヘさん からの返信 2007/07/22 22:38:14

  RE: お久しぶりっこです♪

  ジェロニモさんおひさしぶりです。
  ラジャスタンは色で表現される町が多くて、
  ジャイプルはピンクシティ（Hなピンクではありません）、ジャイサルメールはゴールドシティ、
  ウダイプルはホワイトシティ、そしてジョードプルがブルーシティなどなどと呼ばれているようです。
  まだ気分が浮かれていて、明日からまた会社なんて酷い話です。
  窮屈な靴や服は着たくなーいっ！
  以上、心の叫びでした。
  完成まで時間かかりそうですが、是非また来てください！
  
  チヘ

  96さん からの返信 2007/07/24 22:15:57

  RE: お久しぶりっこです♪

  ゆる〜い、感じ。いい街なんですね〜♪
  時間がゆっくり流れているようですね！
  
  アカウンティング！
  実はホントだったりして（笑）
  というか、あっしはそれ！でもいつもWind って言ってます（かっちょえぇ？）←どこが。
  
  また来まーす。
  

  96さん からの返信 2007/07/24 22:31:51

  RE: お久しぶりっこです♪

  ん？
  アザーン？
  
  ムスリムもいらっしゃるのかしら？

  チヘさん からの返信 2007/07/24 23:18:44

  RE: お久しぶりっこです♪

  そうなんです、お気に入りの町のひとつになりました。
  職業は？と訊かれて、学生と答えるのもさすがに最近罪悪感を感じるようになり、
  一言でいえるアカウンティングを愛用しています。
  Windかあー、そんな発想無かった！
  それならPoetとも言ってみたいですねえ。
  
  ムスリムもいます。
  道をきいたら、アイムムスリムとなぜか宣言されたりもしました。
  私は、アザーンを聴くと最高にメロウな気分になります。

  96さん からの返信 2007/07/25 20:51:36

  ほんとだー！

  すごい、目ぢから！！！
  怖いくらい（笑）
  
  プロフ、目立ちますな♪
  お気に入りみたら・・・\(◎o◎)／...！