雲南省１３：　「さようなら」　麗江古城

2007/06/08 - 2007/06/12

宿のスタッフの小沙（ｼｬｵｼｬｰ）や、小楊（ｼｬｵﾔﾝ）の故郷の寧浪（ニンラン）に行こうか？
モソ人の住む湖畔の、ルーグーフーに行こうか？
最後の日の前日まで、宿の人たちと話しをしていた。

ところが、その晩、大雨が降った。

夢うつつの中、最近、テレビで見る、揚子江流域や、華南地方で頻繁に起こっている、洪水被害、が頭の中を駆け巡った。
夜中じゅう寝ながら「長江流域の洪水で帰れなくなるのでは？」と心配して寝不足となった。

朝起きるや否や、
「昆明から上海までの２泊３日の汽車は、大丈夫かなあ？
何か心配になって来た。
あれだけの長距離を走るから、途中で、水害に会うのが心配や。
これから、雨季に入るし、雨もドンドン降る。
早よ帰ろか？」

ﾊﾟｰﾄﾅｰも、ﾜﾀｸｼと全く同じことを、考えていたのか？
「そうや！
ﾜﾀｼもおんなじ事考えていた。
早よ帰ろ。
今日帰ろ。
家のことも、マゴのことも、心配やし。
早ければ早いほど、エエ！」

っというわけで、珍しく夫婦の意見が、完全一致をみたのでした。

朝、６時頃早々に、荷物をパックして、麗江古城をあとにしたのでした。

その早かったこと！

今回は名残惜しい、最後の麗江古城です。

現地ネット環境劣悪のため緊急避難ページあり。
http://www.geocities.jp/ariyan9907/2007-1yunnan_033.html
（フリーサイズ写真で見やすくなっています）

エリア 麗江(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

上海から、新鑑真号で、大阪に帰る予約を入れていたので、帰国が近づいてきた。

で、お土産を買う事になった。
それまで、アチコチで吟味していたが、どうもユニークなものが見当たらない。

このお店には、ちょっとユニークなものが有ったので、まとめ買いをした。

いつも見るだけで、買わない客であったので、このおネエさんは、ブスっとして愛想が悪かった。
何回も行けば、行くほどブスッ！だった。

「今日は本当に買うから、怒らんといてネ」と言いながら選んだ。

まとめて幾ら？
で、計算器で出した価格から、２割引くらいの指値をして、頑張って値切った。

一端、引き上げかけて、やっと同意した。
ナカナカしぶとい、おネエさんだったが、
「ソンして売ったワケと違うんやから、もうちょっとニコニコしいや」
と二人で帰りがけに言うと、

やっと笑顔をみせた。

彼女はチベット族のようだっだ。

買い物も終わり、今日はゆっくり、古城を散歩しよう。

夕方、暗くなってからの古城散策は、初めてだった。

結構、にぎやかなモンだ。

夕闇に映える、麗江古城。

宿では、小沙の手料理が待っていた。

管理人の李さんが、大麦酒を注いでくれる。
一杯だけにして、料理に舌鼓みを打った。

ここ最近、３日間毎日、夕飯は、イ族の小沙が心を込めて作ってくれるご飯を食べていた。

その日によって、食べる人たちの種類がちがう。
ある時、新疆ウイグル自治区のウルムチから来ていたご夫婦と一緒になり、漢字で会話をやったりした。

夕食は、スタッフと一緒に、テーブルを囲んで、みんなと食べる。
まさに民宿だ。
料理は３、４品ついて、
一人たったの１０元（約１６０円）だ。

でも料理の心づくしと、食卓の和気合い合いは、まさに、プライスレスだ。

香港や、上海の、１００万ドルの夜景も良いが、
江戸八百八町を、彷彿とさせる、屋根瓦の夜景は、もっと価値がある。

さすが、世界遺産に、指定されるだけある。

上から見ても、下から見ても、良いものだ。

今日は、天気が悪いけど、もう一度、市場に行ってみた。

唐辛子を突いて、一味トウガラシを作っていた。

醤油、酢の量り売りのお店。

枡（マス）と杓（シャク）と壜（ビン）の世界。

楽しそうなトンパ文字。

お寺のようなしっとりと落ち着いた街並み。

マントウ屋のおネエちゃん。

よくお世話になりました。

また会いましょう。

ここらで、毎朝散歩の時、出会っていた蔵族の口利き屋のおばチャン、さようなら。

絵馬売りの、小沙の妹も、朝早くから頑張っていた。

さようなら。

今日のバスは、豪華バス。

昆明まで、一気に、進むのだ。

８時間は、乗ることになる。

いつものように、飲み物、食べ物は、充分持っている。

大理の胡蝶泉あたりで、ランチ。

驚いたことに、この豪華バス、レストランでのランチ付きだった。

全席禁煙で、ＤＶＤ映画（白人も黒人もみんな中国語をしゃべっていた）付き。

バスは、快調に飛ばし、夕方５時半に、昆明の西バスターミナルに着いた。