北部ベトナム１１：　サパ　「チャム・トン峠」　原付バイク・ツーリング

2007/05/11 - 2007/05/11

サパから西北へ１２km、海抜1700mに
「銀の滝(Silver Waterfall)」＝タク・バックがあり、更に西へ４km上っていくと、中国国境近くにある山里ライチャウとラオスとの国境のディエンビエンフー、へ繋がる峠；チャム・トン峠がある。

その辺りの景観には、スバラシイものがある、っとロンリー・プラネットに書いてある。
行って見たい！

しかし、そこまで歩いて行くのは、ﾜﾚﾜﾚ老体では無理だ。
で、ついに無謀にも、オートバイをレンタルして、無免許＋２人乗り、という日本では信じられない、暴挙をしてしまった。
（デモ、外人のﾈｴちゃんも、ﾆｲちゃんも、ｵﾊﾞちゃんも、ｵｯちゃんも皆んなやってるので、ﾜﾚﾜﾚもやってみた。）

＊後日分かったことだが、ベトナムと日本は運転免許相互協定を結んでいないので、たとえ国際免許証を持って行っても役に立たない、らしい。よって無免許でオートバイに乗っても問題がないそうだ。

エリア サパ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

レンタ・バイク屋のニイちゃん。
タイ族。

サパから東南へ約３０km下った、バン・ホー村（主にタイ族とザオ族が住む）出身で、毎日そこからバイクでサパまでレンタ・バイクの営業にやってくる。

愛嬌のあるヤンチャ者で、ホテルの林立する広場に毎日居るので、仲良くなった。

先ほどのタイ族のニイちゃんの、お兄ちゃんとそのヨメさん。

お兄ちゃんも同じく、レンタ・バイク屋で、兄弟でやっている。
ヨメさんは、村で採れたモモを市場の外で売っている。
仲の良いタイ族夫婦。

毎日、兄弟にバイクを勧められていた。
今日、ついにバイクを借りる日が来た。
中国製が多い中、日本製のホンダを持っていたので、それを借りることにした。

ホンダと言っても、ニセモノが多いので、部品自体が日本製かどうかをチェック。
確かに日本製ダ。

借り賃一日６ドル＝10万ドン、ガソリン満タン５万ドン、計１５万ドンで出発！

天気はまあまあだ。

コレ、バイクにまたがる勇姿？

免許証はナイ！
（ここサパでは、みんな無免許で乗っている様子。）

パートナーもヘルメットを被って、こわごわツーリング。

保険もナンモ無いので、事故ったら、ハイソレマデとなる。
考えてみたら空恐ろしい。

今回のツーリングを地図で示すと。。。

拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9911/5.jpg

途中の眺めはスーパーだ。

このバスは、サパからライチャウへ向かう、ローカル・オンボロ・バス。

写真ではよく分からないが、道はとてつもなく悪路。工事箇所が多いので、なお更悪い。

雨の後なら、ドロドロで、走行不可能だったろう。

標高約２０００mのタム・チョン峠。

この峠を境に、ベトナム一寒い＝サパ、と一番暑い＝ライチャウが分かれる。

ライチャウとディエンビエンフーへ続く道。
ドンドン高度を下げて行く。

道路は、サパから峠までの悪路と比べると、スムーズな舗装道路が付いていた。

何故、サパ側は道路が悪いのか？
何故、ライチャウ側は道路が良いのか？

勝手な自説によると、
「キン族の多いライチャウ側」対「ベトナム戦争時アメリカに加担したモン族主体のサパ側」
という歴史的構図が、その影を落としているのではないか？

峠から戻って、帰りにタク（滝）・バック（銀：ｼﾙﾊﾞｰ）の滝に寄る。

滝入り口周辺には、黒モン族が、みやげ物や茶屋を広げていた。

この周辺にも、多くの黒モン族が、住んでいるらしい。

「コレ買え、買え」っとしつこく営業される。

因みに、滝への入場料は、
一人５０００ドン（約38円）。

滝の横にはチャンと階段があり、一応、観光施設にはなっている。

でも乾季なので、その水量が不足して、迫力のナイこと。

１００ﾒｰﾄﾙの高さがあるので、充分な水量があれば、さぞかし、迫力のある滝だったろう。

見物人は非常に少なく、写真屋のおネエちゃんが、所在なげに、滝のホトリに座っていた。

ﾜﾚﾜﾚしか居ないので、滝の音を聞きながら、チョットお昼寝をさせて頂いた。

一時間ほど居たが、他の訪問者は、ハノイからのお年寄り５人と、タイ人のおネエちゃん２人、カナダ人のニイちゃん１人。

ハノイからのお年寄り以外は、皆、レンタ・バイクでやって来ていた。
（勿論、みんな無免許で）

滝の麓には、ちゃんと駐車場がある。

一台２０００ドン。

ソロソロとしか運転しないので、朝８時半時からお昼の１２時半、計４時間かかった。

途中、何度もバイクを降りて、絶景を楽しんだ。

バンピング・ロード（ガタガタ道）と、ダスティ・ロード（砂ぼこりだらけの道）だった。
その上、暑い。

クタクタになったが、無事、事故も無くホテルに帰還できた。

シャワーを浴びて、ビールを飲んで、その夜は死ぬようにベッドに倒れこんだ。

部屋からの眺め。