2000/06/07 - 2000/06/09
36位(同エリア57件中)
4nobuさん
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今日はワイマールからカッセルへ鉄道で移動。
朝の小雨はアイゼナハを過ぎると上がって、小山と森の混じった明るい平原を走る。小川の両側には茂みが続き堤のないフルダ川は和やかで、コンスターブルの絵を見るようで、また昔の夏の川遊びを思い出す。堤防で守られてほとんど人口川の日本ではもう見られない風景だ。フルダ川には4人乗り8艘のカヌーが小旅行の感じで過ぎて行く。
昨日ワイマールの同系のホテルから予約してもらった(IC列車のためのカッセル新駅)ヴィルヘルムヘーエ駅直結のインターシティホテル・カッセルに荷物を置く。駅に接近、部屋構造・雰囲気などワイマールのインターシティホテルそっくり。
カッセルは1150年にヘッセン方伯の居城となる。30年戦争後の荒廃期に多くのユグノーを招聘してそのノウハウで手工業を飛躍的に発展させたことで発展した都市で、北ヘッセンの経済、行政、文化の中心だ。街はこの新駅から離れたカッセル中央駅の方に固まっている。
ここの名所はこの新駅名の由来ヴィルヘルムヘーエの丘の庭園。その中のヴィルヘルムヘーエ城絵画館。グリム兄弟博物館などの博物館。それに5年毎の開催の国際現代芸術展ドクメンタ。
また音楽と演劇の活動が盛んなことでも知られており、私も欧州では初演の米ミュージカル「ライフ」を到着翌日に見ることにする。
ホテルに荷物を置いて早速インフォで市内の交通マップを入手し、ヴィルヘルムヘーエ見物のスタート点ヘラクレス像まで路面電車とバスを乗り継いで行く。
運良くも今日はこの公園名物の水の芸術Wasserkuenste(spiel)が行われる水曜日なのでそれが始まる14:30まで像の傍のレストランで昼食を摂って待つ。
大国の時代に入ると城館を豪華にするためにベルサイユ、シェーンブルン、ニムフェンブルクなど広大で豪華な庭園を造ることがはやった.
一方イタリアルネッサンス時代に起源のあるベルクパーク(バロックガルテンとも)がバロック時代に発達した。これらにはテラス、屋外階段、噴水が庭園のアクセサリーとして取り入れられた。そして世界最大規模のベルクパークがここだ。ちなみに2位はイタリアのセルタ宮、3位はバイエルンのリンダーホッフといわれている。
一方噴水の種類や配置などを工夫してショー的に演出することも各地で試みられた。たとえば私の知るのではローマ郊外ティヴォリのエステ家別荘、ザルツブルグのヘルブルン城館。しかしここのはそれらをはるかに超える規模と発想の水のショーを見せてくれた。
いまこの公園と城館は世界遺産の指定の申請している。
余談だが先月ラスベガスで評判のショー“オー”を見た。美しさ、スピード、規模で想像を超える「今の水の芸術」といえるショーだった。
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ヴィルヘルムホーエ公園の水の芸術ショーの関連地図。
大庭園の整備は1701年カール方伯の時にはじまる。18世紀後半に神殿、東屋、洞窟、人口の廃墟などが追加された。
水のショーは水曜、日曜、祭日の14:30にある。
一番高所のベラスケス像のある記念館から一回に1200tonの水が合計で200mの落差を流れ落ちる。途中で人工的に圧力を加えることは無くまったくの落差のみ。流れの制御のための各所の流水弁の開閉は6人の人がやる。この水は複数の池に貯められた雨水と雪解け水で二つの水路に分かれて流れる。
ベラスケス像の基台のテラス下から流出した水はカスケード滝(カスカーデン)を流れてネプチューンの池に貯まる。それがシュタインへーファー滝、悪魔の橋、水道橋の廃墟を通って最後に大噴水となる。その後、水はフルダ川に落ちる。 -
公園の一番高所にあるヘラクレス像とその基部の建物。ヘラクレス像はここでは小さく見えるが高さ8.3m
ある。
へらクラスはナポリ考古学博物館所蔵のヘラクレスの模造でこの地方の力の象徴としたもの。
像、八角形の台座、建物を合わせた記念碑全体では72mに達する。
このテラスからの眺望は素晴らしい。 -
ヘラクレス像のテラスからカスケード滝と公園を見下ろす。
公園の向こうにカッセルの市内が見える。
水の放出開始時間のかなり前なので見物の人もまだ集まってない。 -
放出の時間が近づくと皆さんが集ってくる。デュッセルドルフの日本学校の生徒もバス数台を連ねた大勢で来ている。
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水が放出される頃にはこのようにたくさんの人がカスケード滝の周りに集まる。
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ヘラクレスの記念碑の基部。流れがスタートする人工崖と噴水。
崖から水が染み出るように見えるがそれは一部だけでもっと大量の水が噴水の池に供給されている。
後にヘラクレスの記念碑、台座、基部の建屋が見える -
放水開始から30分も経って水量が少なくなった頃には人も下に移動している
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水量が少なくなって階段状のカスケード滝の水がきれいに帯状になっている。
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カスケード滝の下のネプチューンの池から見上げる。3人はサイクリング仲間
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流れは次のシュタインへーファーの滝になる。
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次は悪魔の橋トイフェルブリュッケの下を流れる。
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悪魔の橋付近から見下ろしたら芝生の向こうにヴィルヘルムヘーエ城が見える。この内部のアルテマイスター絵画館はオランダフランドルを中心とした巨匠の作品の収集で有名。残念ながら当時は改修中で閉館。
芝生の手前の隠れて見えない付近に大噴水の池がある。 -
悪魔の橋の下流の原。右手に廃墟を模したのがある。
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わざと作った水道橋の廃墟からこぼれる水の演出の滝
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水道橋の廃墟と滝
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水のショーの最後になる大噴水を待つ観光客。噴水が始まるまでずいぶん待たされる。
ここまでに見た流れとは別の水だから時間がずれているのだろう。またそうでないとこんなに高く噴き上がる水圧を得られない。 -
噴水と小さな音楽堂
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噴水と遠くのヘラクレス像。噴水は結構高く52mにも達するそうだがこの日は30mぐらいかな
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ヴィルヘルムヘーエ城前の芝生の正面にヘラクレス像までの並木、滝がきれいに見える。
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見物を終わって帰ろうとしたが街への直行のバスが見当たらず。丁度ヘラクレス像までのバスがみつかったのでそれに乗って朝の逆コースで帰ることにする。
このバスはロマチックなレーヴェンブルク(城)の横を通る。
水濠、吊り上げ橋などが付いたスコットランド風の中世の城だが実際は1800年頃に建造された。 -
翌日はハン・ミュンデンの観光に行き、翌々日(6/9)ヴィルヘルムヘーエからカッセルの市街見物に行く。繁華街を抜けるとカールスアウエ公園を見下ろす展望のいい広場に出る。
この付近には博物館が並んでいる。その内グリム兄弟博物館、壁紙博物館、手細工工芸品博物館、自然科学博物館、ヘッセン州立博物館などを巡る -
崖上からカールスアウエ公園のオランジェリー(城)を見下ろす。
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右は昨晩ミュージカルを見た州立劇場。左が自然科学博物館。
自然科学博物館ではゲーテが骨格の勉強に使った有名な”ゲーテの象”といわれる象の模型、草や果実の標本が収集された小さなひきだしのような標本箱が印象的だった。 -
自然科学博物館内の展示。有名なドイツ最古のラッツェンベルガーの標本見本(右)と夫々異なる種類の木で作られた標本箱(左下)。この写真には一部しか写ってなく沢山並んでいる。
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ゲーテの象。ゲーテの書いた頭部骨格のスケッチが右の壁に展示されている。
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カールスアウエ公園を見下ろす展望のいい広場にあるドクメンタに関係するらしい建物とその右に芸術的展示品?「これを額縁にして下の景色を見ろ」と。
ドクメンタは「ナチス時代に公開禁止とされた20世紀初期の造形芸術の進化を展示する」とのコンセプトで1955年に初めて開催され、その後4から5年毎に開催される国際現代芸術の祭典となる。今年2007年は6/16〜9/23で日本からも二人の作品が展示される。 -
ヘッセン州立博物館。ここの中2階の天文部門は本格的な天文学の始まった時代の観測器械の貴重な蒐集がみられた。もっとゆっくりと見ればいい勉強のなったろう。
2階の壁紙博物館が私は非常に興味があった。
ドイツの日曜大工の代表はペンキ塗りと壁紙の張替えと言われるほどで、かっては街の大通りに(最近は目にしなくなったが)壁紙専門の店が堂々とあった。
40年も前だがドイツ滞在中に友人の家の手伝いをしている内に私の特技にもなってしまった。博物館の展示では珍しくもかなり古い見たことのない型押しの日本製と称するのがあった。
ヘッセン州立博物館前の小さな公園にグリム兄弟の銅像がある。すぐ近くのグリム兄弟博物館でなくどうしてここに? -
カールスアウエ公園を見下ろす高台の縁はいい展望台で、そこには大きな公共建物が並ぶ。
写真のはノイエギャラリー(新絵画館。ヴィルヘルムヘーエ絵画館に対比して)。この館の向こう隣にグリム兄弟の博物館がある。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とらいもんさん 2007/08/05 08:06:13
- 222227
- おはようございます
はいけんさせていただきました
もうすこしはやくはいけんすれば「222222」番目でした!
残念!
私は、もうドイツには行けませんので、皆さんの写真を拝見して楽しみます。
朝からどうも。
- 4nobuさん からの返信 2007/08/05 10:31:49
- RE: 222227
- このところ出かけて馬鹿リでここの書き込みをサボっていて申し訳ありません。例のごとくの遅筆で新しいものをお目に掛けなくて・・・。
この記事は一月余前にアップしたのを、たまたま間違いを見つけて修正したのでお目に触れたわけです。ホーエ⇒ヘーエ。
とらいもんさんの今年の成果を見させていただきました。氷河急行の窓が開かないのは残念ですね。以前に窓を開けて乗ってる外国人の顰蹙を買ったことがあります。彼等は風が顔面に当るのを嫌いますからね。やがて窓の開く特別車両も連結するようになるのではと思いますが。
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