2007/06/13 - 2007/06/13
1192位(同エリア3171件中)
晴れ男。さん
仙台市内にある輪王寺。嘉吉元年(1441)、伊達家九代政宗の夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、十一代持宗が、福島県梁川に創建した寺である。輪王寺の草創期は、伊達氏の躍進の時期と重なり、伊達氏の居城は、梁川・西山・米沢・会津・米沢・岩出山・仙台と変わったが、輪王寺もこれに従って転々とし、仙台の現在地に移ったのは、十七代政宗の慶長七年(1602)、九世久山光天和尚の時であった。これを史家は、「輪王寺の六遷」と称している。明治維新以後、輪王寺は伊達氏の外護を失ったが、更に明治九年(1876)野火に類焼し、仁王門のみを残して伽藍のすべが灰燼に帰した。曹洞宗の大本山、永平寺と総持寺は、輪王寺の哀微を惜しみ、明治三十六年(1903)福定無外和尚(1881−1943)を輪王寺住職に特選し、その復興を図らしめた。無外和尚は寝食を忘れて再建に努力し、大正四年(1915)、現在の本堂と庫裡を完成するに至った。無外和尚は庭園の建設にも意を注ぎ、その晩年には、ほぼ現在の規模を備えた庭園が出来あがり、今日の輪王禅園の基礎が整えられた。その後、伽藍の復興と庭園の整備は、次の日置五峰和尚(1893−1972)に受け継がれ、七堂伽藍のすべてが整い、庭園も茶室半杓庵が建設され、東北有数の名園となった。そして昭和五十六年(1981)開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、輪王寺は昔日を思い起こすに至っている。こんな「輪王寺」を訪ねてきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
5