NZ北島＊秋色ドライブ

2007/05/03 - 2007/05/07

　４月〜５月のNZはオータムカラー。南島のワナカやアロータウンの鮮やかな黄葉がよくポスターなどにもなって有名ですが、北島の紅葉・黄葉の風景もとても素敵です。種類と色の多様さという点で、南島とは違うオータムカラーのドライブ風景が楽しめます。
　北島のオークランド以北は、温帯でも亜熱帯に近くなるので、樹々は１年中とっても緑。ですから、オークランド・ステイでは、オータムカラーは楽しめないのです。北島中央部へ出かけましょう。
　ハミルトンの隣のケンブリッジ、ロトルア、タウポなど、内陸部の木立の美しい街と、その途中のドライブウェイが、秋を満喫させてくれます。
　それでは、KIWI-RACCOのガイドツアーから、秋色ドライブへご招待。パックツアーや長距離バスでの移動ではなかなか味わえない（目をとめる事がない）、素顔の秋色NZです。こんな何でもない風景の一つ一つが、本当は旅の楽しみかも…。ガイドで何千回、何万回、同じ道を走っても、決して見飽きることのないNZの風景。そんな自分自身の感動を、旅人の皆さんとも分かち合えたらいいなと思っています。
　表紙の画像は、ケンブリッジ（SH１号線沿い）。オークランド〜ロトルアの移動途中で、私たちが休憩タイムを取るお気に入りの街です。
　紅葉・黄葉は６月初めまで、まだ残っている所もあります。それから８月までは、冬の田園風景が、これまた美しい（４トラkiwiraccoページの「冬の田園ドライブ」旅行記も見てくださいね）。

＊KIWI-RACCOは１組貸切（５名様まで）の日本語ガイド・サービスです。ロトルア拠点で、KIWI-RACCOレイク・ロトエフB&B連泊との組合せの場合、オークランド送迎を含む、北島各地のガイドツアーも自由プランでご利用いただけます。
詳細はこちらで、どうぞ。
★＜KIWI-RACCOレイク・ロトエフB&Bだより＞サイト
　http://web.mac.com/hiroe_kh18/

エリア ニュージーランド

ロトルアからタウポへ向うSH５号線。
この日は霧がかかって、ジワ〜ンとにじんだ感じの風景に、ほのかに秋の色が浮かんでいました。
５月初め、この辺りのポプラはすでに裸木になっています。

霧がさらに濃くなって…
ロトルアからタウポまでず〜っと霧、
放射冷却？　ものすごい範囲の霧発生です。

こんな墨絵っぽい風景も、美しい…

タウポの近く
紅葉はレッドメープル、黄葉は（遠目でよくわからないけど）ヒバなどの針葉樹？
そう、NZでは針葉樹も黄葉するのがあるんです。
針葉樹＝エバーグリーン、というイメージが崩れていく〜

タウポ１日ツアーの帰路に寄るワイキテ温泉
SH5号線から奥へ７分、峠を越えると目の前に開ける谷
そのあちこちから湯けむり

ロトルアからワイトモ経由でオークランドへ
途中で必ず通るティラウもKIWI-RACCOお気に入りの街
あっという間に通りすぎるくらいの小さな街ですが、並木が美しく、街の店々の看板が愛らしい。
できるだけ休憩をとって、ぶらぶら歩きしたい所です。

ティラウからケンブリッジへ向う途中
田園風景の中のポプラ並木
南島のポプラより葉が小ぶりで、鮮やかな黄色にはなりませんが、
やはりやはり秋らしい風景

まっすぐ高〜く伸びた樹々を見ると、気持ちがシャンとするのは、何故でしょう？

SH１号線沿い、カラピラ湖（Lake Karapira)が川のように併行して横たわっている辺りの紅葉。
レッドメープルの若木。黄色から真紅に色が変わっていく樹です。

ケンブリッジの手前で、テ・アワムツ方面へ左折するポイント。これがロトルアからワイトモへ行くショートカットです。ハミルトンを通るよりずっと早く、途中の風景も楽しめるルート。

ケンブリッジ郊外を通って…。
落ち着いた住宅街が並ぶケンブリッジ郊外は、道路から見える家々の庭木も手入れが行き届いて、とてもきれいです。

ケンブリッジを抜けると、テ・アワムツまで向うルートは、広々とした牧場風景、真っ直ぐな道。
緑の中にレッドメープルの濃い赤が映えます。

ワイトモへ行く道のどこからでも見えるピロンギア山（Mt.Pirongia)

キヒキヒ（Kihikihi）という街で。
オーク並木の紅葉。
キヒキヒとは蝉の意味なんです。街の入口に巨大な蝉のモミュメントがあるのですが、いつも車でスッと通りすぎるので、未だに撮影に成功してません（；＿；）

キヒキヒからオトロハンガへ。
さまざまな樹々の色のハーモニー。

緑の丘にポツンと…
これぞ「紅一点」？

コーン畑
この辺りは刈り取らないで枯れるにまかせてありました。
ポールいわく「種をとるためじゃないかな〜」

こんな灰色のコーン畑もきれいだな〜と新発見

ワイトモの手前、オトロハンガ（Otorohanga)の街。
ここまでくればワイトモまでは１５分程。
オトロハンガは、キーウィー・ハウス（キーウィーバードやトゥアタラが見られる）がある町で、街の入口のロゴもキーウィー。そして街中に巨大なキーウィーが２羽。その中の１羽がこのレインボー・キーウィー。もう１羽は、川の土手にいます。おしりにNZ国旗をつけてます。これもまだうまく撮影に成功したことがない…

ワイトモで土ボタル見物した後、ランチ休憩した「モーポーク・カフェ」はピザがすごく美味しい。天気がよければ、広いウッドデッキでのランチが気持ちイイ。
そのデッキからふと下の芝生を見たら、こんなキノコがあちこちに。
秋ですね〜
でも、このキノコは食べられそうにないなあ…

ワイトモからオークラんドへ。
またまたショートカットでSH39号線を通ります。ワイパ(Waipa)でSH1と合流するまで、ひたすら牧場地帯。この辺りは豪農が多いので、立派なお屋敷も多く、私は勝手に「豪邸ウォッチ街道」と名づけています。

ショートカット、交通量が少なくバンバン走れるとは言え、こんな馬を乗せたステープル・カーも通るのがNZの道

晩秋の柳はすでに落葉して、枝先がほんのり赤く染まっています。
NZには、しだれ柳よりこのコンモリとした形状の柳が多く、晩秋から冬の風景の中で、よく目立ちます。このうっすら赤みがかった裸木が続いている所は水辺の証。川、クリーク、湖などがあるよ、と示しています。
８月下旬から９月初め、他の樹々に先駆けてやわらかな黄緑色の新芽を吹き、春の訪れを知らせるのも柳たちです。

オークランドからロトルアへ
表紙でも紹介したケンブリッジ。秋色を楽しむのにイチオシの場所。
黄葉の並木の下で、ひと休みしているドライバーもいました。

ケンブリッジは街の真ん中にテ・コウツ（Te Koutu）湖があり、その周囲をぐるりと遊歩道が（１時間のウォーキング）。
遊歩道の上もちょっとした公園になっていて、白い姿が美しいセント・アンドリュース教会が向いに。角には、これも古い教会の建物を改造したギフトショップ＆カフェの「カントリー・ショップ」があります。
ロトルアへ向うSH1号線沿いなので、ドライブ途中で休憩するのに最高の場所です。

ケンブリッジの黄葉並木は、このマロニエです。

秋色が楽しめる北島中央部。その大部分を占めるワイカト地方は、酪農（特に牛）が主産業。自分たちで「MooMoo Country」（ムームー・カントリー）と呼んでるくらい。（ムームーは牛の鳴き声、日本だとモーモーなのにね）

牧草も少し黄色がかってきますが、牛さんたちはひたすら食べるだけ…

数日間、ガイドツアーで走り回り、ゲストの皆さんをオークランドにお送りし、ロトルアに戻ってきました。
ロトルアの風景はとても優しい…
中心部から郊外へ。ファカレワレワの森を背景に、裸木と紅葉の彩り。

ロトルア空港近く。SH30号線、幹線道路沿いだけど、風景はとっても田舎です。

我が家、レイク・ロトエフB&B(ロトエフ亭）があるロトエフ湖モレフに戻ってきました。
SH30号線から「モレフ・ループ・ロード」（Morehu Loop Rd.）に入ってすぐに見えるのが、この大きなレッドメープルの木。
色づくのはまだこれから。６月初めまで十分紅葉が楽しめます。

ロトエフ亭前庭の銀杏が、戻ってみたら、すでに半分ほど金色に色づいていました。こんな木漏れ日に「お帰り」と迎えられるのも、いいものです。

この旅行記へのコメント （1）

• pocoさん 2007/05/11 00:34:06

  地球って不思議ですね〜！？！

  秋色のＮＺ北島風景〜見せて頂きました。
  （あ、書き込み出来ない原因のひとつが何となく分かりました。今夜も駄目か、と思っていたら、やり直して成功〜＊あぁよかったぁ）
  
  あ、何で不思議かって？
  だって、日本はこれからがんがん暑くなっていくのに、ＮＺはどんどん秋から冬になっていく・・・やっぱり不思議です。
  そりゃ、分かってますけど、理屈では。
  だけど、気持ち的にはホント不思議！
  
  半年前の新緑のＮＺもとっても綺麗だったけど、今度は紅葉黄葉のＮＺが見られるなんて〜＊＊＊
  南島では街並みをちょっと出るとすぐに田園？牧場風景のどかそのものでしたが、北島もまたのどかな気配〜
  
  こんなにいっぱい予習いっぱいしてしまって
  「さぁ〜いつでも本番どうぞ！」って気分です＊