2007/05/02 - 2007/05/02
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フーテンの若さんさん
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モロッコにはハマムと呼ばれる公衆浴場がある。
浴場といっても、日本のように湯船があるわけではなく、サウナのような施設。各自バケツを持って、タイル張りの小部屋に入り、お湯を注いで、座って体を洗う。もちろん裸ではなく、パンツを着用して入る。
正直あまり清潔そうではなく、観光客らしき外国人はほとんど見かけない。しかし、温泉好きな僕は銭湯に近いものを感じるので、毎日かかさず通っていた。
ハマムの中には専任職人みたいな人がいて、別途お金を払えば、体をゴシゴシ磨いてくれる。もちろん、日本と違いそれは男性である(おいおい、日本でもそれは風俗だろっ!)。これが女性だったら、大金使ってでもお願いするところなのだが、わざわざお金出してまで、オッサンに洗ってもらう必要はないと考えていた。
ところが、ある日いい方法を思いついた。
ハマムに行く直前にインターネットカフェへ行き、日本のグラビアアイドルの画像をたんまり見ておくのだ。そのまますぐにハマムへ向かい、目を瞑ったまま、オッサンに体を磨いてもらう。すると、あらどうでしょう。まるでそのアイドルたちに体を磨いてもらっているような錯覚を覚えるという具合だ。
名づけて「ハマム妄想劇場」。
とってもお手軽にご気楽気分を味わえるはず。これはトライしてみる価値はあるだろう(ほんまかいな?)。
早速、ネットカフェで最近流行の日本のグラビアアイドル画像を検索してみる。しばらく日本を離れていただけでどんどん新人が登場しているようだ。川村ゆきえ、ほしのあき、リア・ディソン・・・。ごくっ、みんな素晴らしい発育をしているなぁ(僕自身が完全にオッサンだ。ちなみにネットとはいえ、イスラム圏でグラビア画像をじっくり見るのは難しい。目立たぬよう画面を小さくして見る。それでも周りが気になって15分程度が限界だった)。
イメージインプットが完了したら、小走りでハマムへ向かう(その間、なるだけ他のものを見ないように注意した)。入場料を払い、中に入ると、すぐに体洗いの男が誘ってきた。今回の担当はオッサンではなかった。齢70は超えているであろうヨボヨボのオジイサン。シワシワ顔とツルピカ頭は、まるでピッコロ大魔王のようだった。
いかん、あまり見ると、先ほどのイメージを忘れてしまう。
お願いしますと言って、後はじっと目を瞑る。体の力を抜き、オジイサンに全てを預ける。軽く水洗いした後、垢すりで小まめに細部をゴシゴシ擦っていく。見た目と違って、洗い方はパワフルでかなり上手い。
よし、いい感じだ。今、僕はリア・ディソンに磨いてもらっているのだ、と思い込む。リア・ディソンが僕の肩に触れる。。。
と思いきや、肩を何度か叩かれ、目を開ける。ヨーダのような皺だらけのオジイサンの顔がドアップ。おぇ!はいはい、なによ?
オジイサンの指差す方を見ると、体全体にすごい垢が出ていた。どうやらオジイサンはこれみたことかと自慢したいらしい。わかった、わかった。すごいの認めるよ。でも僕は妄想で忙しいんだ。さっさと続きをしてくれよ。
このオジイサン、やはり職人歴が長そうだ。時折、マッサージを織り交ぜてくれるのだが、これが殊のほか気持ちいい。思わず叫びそうになってしまう。このときこそ、ほしのあきをイメージするのだ。先ほどの画像よ、浮かび上がれ。。。ほしのあきがやさしく耳元で囁く。。。
途端に耳元でオジイサンのしゃがれた声が囁かれ、現実に戻される。「ロードオブ・ザ・リング」のいとしぃ人ぉ〜を思い起こさせる不気味さだ。
何事かと思ったら「グッドか?グッドか?」と確認しているのだ。
ああ、充分気持ちいいよ。だけど、今は静かにやってくれ。僕は思念することで忙しいんだ。まったくもう。
垢すりとマッサージが終わり、最後に体を石鹸で洗ってもらう。タイルに寝そべり、石鹸を体中に塗りたくって、滑るように磨いてもらう。これこそ、何処かの国の風俗サービスのようだ。おお、豊満な肉体を持った川村ゆきえが僕の体を洗ってくれているのだ、と信じ込む。川村ゆきえの暖かな体を感じることができる。。。
いいところでオジイサンが口を挟んできた。「ジャポン、シュドビドビュデアーン??」(注:モロッコではフランス語を話す)
はい??だから何よ!豊満な肉体のイメージはかき消され、代わりにオジイサンの老枝のような腕とETのようにポコッと膨らんだ腹を目にしてしまう。いちいち起こさないでおくれよ。僕は夢を見ることで、ものすごく忙しいんだよ。そう説明したいが、フランス語がさっぱりわからない。
「ウィー、ウィー。」と適当に相槌うっている間に、サービス終ー了(ピー♪)。
結局、妄想は完全失敗に終わった。妄想よりも現実のオジイサンの方がインパクトあり過ぎ。あれだけ記憶したグラビア画像はオジイサン画像に上書き保存されてしまった。その証拠に、宿に帰る途中に見えた満月が、あの梅干のようなオジイサンの顔に見えて仕方なかったのだ。しばらくは、オジイサンが僕の目に焼きついて離れそうにない。
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この旅行記へのコメント (2)
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- YUKI☆さん 2007/05/06 13:48:00
- こんにちわ。
- 初めまして、若さん。
私は千葉県に住むOLです。
今日こちら(日本)はGW最後の日曜日です。
なのに、残念な雨模様。
な訳で、私も家でPCをチェキってて、このサイトを見つけました。
かなり笑わせて頂きました。
なかなかワイルドな生活を送られてるみたいで(笑)
面白くって前に戻って読ませていただきました。
お仕事をキッパリ辞めて、体ひとつで旅に出掛けるなんて凄いですね。
すごく素敵だし、羨ましいです。
綺麗な風景、文化の違う人々、出会い、別れ、驚き、喜び・・・
たくさんの事に出会えるんだろうなぁ。
- フーテンの若さんさん からの返信 2007/05/08 00:34:21
- RE: こんにちわ。
- 初めまして、YUKI☆さん。
コメントありがとうございます!!
GWはずっとお天気がすぐれなかったみたいですね。
笑っていただきありがとうございます!
お仕事をキッパリ辞めたのはいいですが、実はその後が不安でなりませんよ。。。
とにかく頭のなかをからっぽにして今感じるすべてをナチュラルにすることにしています〜
これからもよろしくです。
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