南部アフリカ四国記９　喜望峰サイクリング

2005/09/07 - 2005/09/12

初のアフリカ旅も、ようやく最終目的地・ケープタウンまで来ました。

南アの他の都市と比べると、ケープタウンにはあらゆるものが揃い、治安も良く、アフリカであってアフリカでない街です。一週間くらい滞在しましたが、まだまだ足りないくらい、見るものは尽きませんでした。




▲行程▼
成田→シンガポール→ヨハネスブルク→ネルスプリット→ムババネ→マプート→ロバンバ→ダーバン→ブルームフォンテン→マセル→アピントン→ケープタウン→成田

エリア ケープタウン(南アフリカ共和国)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 自転車
• 航空会社: シンガポール航空

アピントンを出たバスは、一晩かけてケープタウン駅の隣にあるバスターミナルに到着しました。

ケープタウンの駅は混雑していましたが、日本でいう通勤ラッシュという感じではなく、旅行者と、ただふらふらしているだけの人が大半でした。

気候は暑すぎず寒すぎず、カラッとしていて最高です。

また、他の都市よりも白人の割合が明らかに多く、ヨーロッパ風な雰囲気でした。

宿泊したバックパッカー宿にはエジプトから下ってきた日本人がいて、一週間くらい前の新聞を読ませてもらいました。

ちょうど日本では衆院選が盛り上がっている頃でしたが、私が日本を発ったときには無かった政党ができていたり、まさに遠い異国のことのようでした。

翌朝。近郊電車のメトロレイルで、南部の町フィッシュホークを目指します。

今日は良い天気なので、フィッシュホークの自転車屋で自転車を借り、喜望峰まで走ることにしました。

電車は一等車でも往復300円くらい。ただ、一等と言っても、すいているだけで他は何も変わりません。

フィッシュホークの駅です。

隣は海ですが、すぐ前には山が迫り、張り付くように家々が建っています。

駅から少し歩いたところに自転車屋があります。

レンタサイクルはけっこう割高でしたが、それでもケープタウンから出ているデイツアーよりは断然安く、断然楽しそうです。

フィッシュホークから喜望峰・ケープポイントまでは直線距離で約25キロ。

初めは優雅なサイクリングでしたが、自然保護区に入る手前にだらだらと長い坂道があり、かなり息切れしてきてしまいました。

目指す岬は、この丘のさらに向こう。先が思いやられます。

自然保護区の入り口までやってきました。自転車でもしっかり入場料をとられます。

自然保護区の中は、ほぼ下り坂です。もちろん帰りは上り坂になるのですが・・・。

こんなにいい空気は今まで吸ったことがないというくらいの、最高の爽快感を味わいながら下っていきます。

喜望峰に到着。

なんかとても世界史な気分ですが、潮の香りは日本とだいたい同じ感じでした。

隣には岩山があって、登れるようになっています。

その岩山です。

喜望峰の隣に、ケープポイントという場所があります。喜望峰よりもわずかに北にありますが、こちらが岬の先端で、観光客もたくさんいました。

先端にある展望台から見た景色です。このずーっと先には南極があるはず、と思ってましたが、帰ってから地図を見てみると、この方角は南よりも東に近いようです。

ここから世界の主要都市までの距離が示されています。南米が意外に近いんですね。

こちらは北側です。
ここから数千キロにわたって、アフリカ大陸が延々と続いているんだなー、と思いを馳せていました。

ケープポイントには、喜望峰側と違って次々と観光バスが到着し、土産屋などもにぎわっていました。

岬に別れを告げ、ぼちぼち帰路につくことにします。

写真は、ケープポイントより戻る道から撮った、喜望峰です。二つの場所はごく近いところにあります。

自然保護区内は、帰り道は上り坂です。

すばらしい風景の中、しばしば自転車を押しながら上っていきました。

自然保護区を抜け、途中にあるボルダーズ・ビーチまで戻ってきました。

ここはペンギンが住んでいることで知られている地らしく、ペンギンに対する注意を促す標識がありました。

自転車屋の閉店時間が迫っていたため、ペンギンを探す余裕もなく、急いで通り過ぎてしまいました。

17時、ようやくフィッシュホークに着きました。

それから約1時間、ケープタウンの中心部に戻ってきました。

夕刻のケープタウン駅前は、まるでゴーストタウンでした。昼の賑わいとは打って変わって、商店はほとんどが既に閉まり、通りにも全く人がいませんでした。

昼と夜とでこうも変わるのか、と思いつつ、足早に宿に戻りました。（つづく）