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カラファテのバス停から、日本人宿フジ旅館に電話すると、あいにく満室とのことで断られてしまった。仕方なくインフォで紹介されたバス停そばのホステルに着くと、受付で見た顔とすれ違う。確か・・・そうだ、リマとラ・パスで出会った日本人女性。久しぶりに日本人旅行者と出会えて嬉しい限りだ。<br /><br /> 彼女はラ・パスからブエノスに抜け、飛行機でウシュアイアへ飛び、その後バスでナタレスからカラファテと周ってきて、これから深夜3時のバスでバリロチェへ向かうらしい。かなりタイトなスケジュールだが、急遽5日後にサンティアゴから日本へ戻ることになったからだという。<br /><br /> 僕らは再会を祝して、ホステルのテーブルでディナーを共にすることにした。<br /><br /> 彼女とは過去に2度会ってはいたが、いつも複数のメンバーが一緒だったため、自身の話を聞くのははじめてだった。<br /><br /> 彼女の前職は、有名IT企業の営業職。東京で3年間勤めたが、あまりの激務のため退職してしまったとのこと。その後、南米を2ヶ月間ほど周っていたが、少し予定を早め、帰国して新しい職を探すことにしたのだという。<br /><br /> いつも彼氏のような男性と一緒だったので、てっきり夫婦で旅行しているものだと僕は思っていた。しかし、実際は異なるらしい。彼とは日本の旅行サイトで知り合い、意気投合して南米を旅することになったのだという(旅先が初対面)。カラカスからアルゼンチン北部まで1ヵ月半ほど行動を伴にし、仕事の関係で彼だけ先に帰国したらしい。<br /><br /> 1ヶ月半も一緒に旅をして恋愛関係は生まれなかったの?<br /><br /> ずっとツイン部屋に泊まったいたし、いつも行動を共にしていたと思う。これだけ長期間一緒であれば、恋愛関係になってもおかしくないはず。しかし、彼女曰く「特に何もなかった。」とのこと。彼がいてとても助かったようだが、それはあくまで旅の同伴者としてであって、それ以上の感情は何も生まれなかったらしい。<br /><br /> 旅と恋愛は別腹なのか?もしかして恋愛に発展しなかったからこそ、予定を切り上げ、彼女は旅を中断するのではなかろうか、と勝手に推測してみる。もっと突っ込んで真相を聞きたかったのだが、残念ながら時間がない。彼女はこれから深夜バスで次の目的地に向かわなければならない。<br /><br /> 「そういえば名前聞いてなかったですよね?3回目なのに。」男女共同シャワーの個室で見えない彼女に向かって壁越しに最後の言葉を交わす。こうして3時間ほどの再会は、疑問を持ったまま終わってしまった。<br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br />  次の日、ウプサラ氷河ツアーの船上で日本語で突然、声を掛けられた。<br /><br /> 船上で彼女を何度か目にしていたが、写るんですのようなバカチョンカメラを使っていたため、てっきり中国人だと思っていた。失敬。彼女は看護婦さんで、25日間の予定でアルゼンチン、ボリビア、チリを旅しているのだという。派遣看護婦としてお金を貯めては、旅に出ることを繰り返している根っからの旅好き。過去に僕が南米で出会った旅行者数人と彼女も出会っていて、話が盛り上がる。昨日ディナーを共にした女性ともサルタで会ったことがあるという。<br /><br /> その流れで、彼女のホステルで一緒にディナーを共にすることになった。<br /><br /> スーパーで買った安いワインで乾杯。昨日の疑問を代わって彼女に聞きたかったのかもしれない。話は次第に恋バナとなっていった。彼女の恋愛話を聞くと「そんなものはないよ。ここ数年、ずっと彼氏がいないのね。」という。「彼氏が欲しい、誰かと付き合いたいけど、良い出会いがないから。」と嘆く。「何の変化もないまま、仕事をして、旅に出て、また帰国して仕事をする。その繰り返しなのよ。」<br /><br /> 「看護婦はモテなくて困ってしまう。出会いが全然ないからダメなのよ。」と彼女。「そんなことないよ。出会いなんて誰だっていくらでもあるさ。要はその出会いに敏感に自分が気付くかどうか。そしてその小さな出会いを発展させるか否かも、自分次第なんじゃないのかな。」と僕が返す。<br /><br /> なんでこんな説教じみた会話をしたのだろうか。僕は疲れからか徐々に悪酔いしていってしまったようだ。<br /><br /> 「二つ人生の選択肢があるとしよう。1つはすぐに結婚できる。その代わり旦那は旅が大嫌いで結婚したらもう旅は一生できなくなる人生。もう一つはずっと結婚はできない。その代わり一生旅ができるぐらいお金を貰える人生。さぁ、あなたは究極どっちを選ぶ?」<br /> 彼女は即答で前者と答えた。<br /><br /> 「じゃ、あなたは旅なんかしている場合じゃないよ。すぐに彼氏を見つける作業をしなくては。旅を繰り返していても出会うパーセンテージは高くない。むしろ旅という現実逃避でその作業から逃げているだけなのさ。日本に帰国して恋愛にちゃんと取り組むべきだよ。何故アナタはそれを自分でわかっているのに実行しないの?心の底から望む声にもっと耳を傾け、真剣に取り組むべきだよ。」<br /><br /> しまったと思ったときは遅かった。彼女の顔を見るとすでに泣き顔のようになってしまっていた。ゴメン、今の言葉は君に放ったんじゃないんだよ。そっくり自分自身に向かって言った言葉だった。<br /><br /> 誤る適当な言葉を探していると、彼女は反撃に出た。<br /><br /> 「あなたはとても論理的だわ。まるで恋愛評論家ね。確かに言うとおりかもしれない。じゃあ、評論家さん聞くけど、あなたは何で今まで結婚していないの?まともな出会いはなかったわけ?」<br /><br /> そう言われて答えに窮す僕。困った挙句に「君こそ何で結婚していないの?」と混ぜっ返す。<br /><br /> この先、更に恋愛論(というか泥試合)はエスカレートしていったたようだが、酔いがまわって、何を言ったかまったく覚えていない。。。(翌日、あんなにキツイこと言われたのはじめてと彼女に怒られた)。<br /><br /> <br /> 彼女の年齢は32歳。昨日の彼女は33歳。そして僕は34歳。30代の独身男女諸君、お互い頑張ろう!年齢なんて気にするな。何千年、何万年もの歴史を持った氷河の前では僕たちは誰だって赤子のようなものなのさ。出会いなんてそこ等じゅうに転がっている。それに気付くかどうかは自分次第!恋愛評論家は卒業してそろそろ実践に移そうぜぇ!<br /><br /> 僕は旅の中で出会いがあるのかないのか、もう少しだけ実験を続けてみよう、と思う。<br /><br />

恋愛評論家@エル・カラファテ

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2007/03/20 - 2007/03/20

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

カラファテのバス停から、日本人宿フジ旅館に電話すると、あいにく満室とのことで断られてしまった。仕方なくインフォで紹介されたバス停そばのホステルに着くと、受付で見た顔とすれ違う。確か・・・そうだ、リマとラ・パスで出会った日本人女性。久しぶりに日本人旅行者と出会えて嬉しい限りだ。

 彼女はラ・パスからブエノスに抜け、飛行機でウシュアイアへ飛び、その後バスでナタレスからカラファテと周ってきて、これから深夜3時のバスでバリロチェへ向かうらしい。かなりタイトなスケジュールだが、急遽5日後にサンティアゴから日本へ戻ることになったからだという。

 僕らは再会を祝して、ホステルのテーブルでディナーを共にすることにした。

 彼女とは過去に2度会ってはいたが、いつも複数のメンバーが一緒だったため、自身の話を聞くのははじめてだった。

 彼女の前職は、有名IT企業の営業職。東京で3年間勤めたが、あまりの激務のため退職してしまったとのこと。その後、南米を2ヶ月間ほど周っていたが、少し予定を早め、帰国して新しい職を探すことにしたのだという。

 いつも彼氏のような男性と一緒だったので、てっきり夫婦で旅行しているものだと僕は思っていた。しかし、実際は異なるらしい。彼とは日本の旅行サイトで知り合い、意気投合して南米を旅することになったのだという(旅先が初対面)。カラカスからアルゼンチン北部まで1ヵ月半ほど行動を伴にし、仕事の関係で彼だけ先に帰国したらしい。

 1ヶ月半も一緒に旅をして恋愛関係は生まれなかったの?

 ずっとツイン部屋に泊まったいたし、いつも行動を共にしていたと思う。これだけ長期間一緒であれば、恋愛関係になってもおかしくないはず。しかし、彼女曰く「特に何もなかった。」とのこと。彼がいてとても助かったようだが、それはあくまで旅の同伴者としてであって、それ以上の感情は何も生まれなかったらしい。

 旅と恋愛は別腹なのか?もしかして恋愛に発展しなかったからこそ、予定を切り上げ、彼女は旅を中断するのではなかろうか、と勝手に推測してみる。もっと突っ込んで真相を聞きたかったのだが、残念ながら時間がない。彼女はこれから深夜バスで次の目的地に向かわなければならない。

 「そういえば名前聞いてなかったですよね?3回目なのに。」男女共同シャワーの個室で見えない彼女に向かって壁越しに最後の言葉を交わす。こうして3時間ほどの再会は、疑問を持ったまま終わってしまった。

 

















  次の日、ウプサラ氷河ツアーの船上で日本語で突然、声を掛けられた。

 船上で彼女を何度か目にしていたが、写るんですのようなバカチョンカメラを使っていたため、てっきり中国人だと思っていた。失敬。彼女は看護婦さんで、25日間の予定でアルゼンチン、ボリビア、チリを旅しているのだという。派遣看護婦としてお金を貯めては、旅に出ることを繰り返している根っからの旅好き。過去に僕が南米で出会った旅行者数人と彼女も出会っていて、話が盛り上がる。昨日ディナーを共にした女性ともサルタで会ったことがあるという。

 その流れで、彼女のホステルで一緒にディナーを共にすることになった。

 スーパーで買った安いワインで乾杯。昨日の疑問を代わって彼女に聞きたかったのかもしれない。話は次第に恋バナとなっていった。彼女の恋愛話を聞くと「そんなものはないよ。ここ数年、ずっと彼氏がいないのね。」という。「彼氏が欲しい、誰かと付き合いたいけど、良い出会いがないから。」と嘆く。「何の変化もないまま、仕事をして、旅に出て、また帰国して仕事をする。その繰り返しなのよ。」

 「看護婦はモテなくて困ってしまう。出会いが全然ないからダメなのよ。」と彼女。「そんなことないよ。出会いなんて誰だっていくらでもあるさ。要はその出会いに敏感に自分が気付くかどうか。そしてその小さな出会いを発展させるか否かも、自分次第なんじゃないのかな。」と僕が返す。

 なんでこんな説教じみた会話をしたのだろうか。僕は疲れからか徐々に悪酔いしていってしまったようだ。

 「二つ人生の選択肢があるとしよう。1つはすぐに結婚できる。その代わり旦那は旅が大嫌いで結婚したらもう旅は一生できなくなる人生。もう一つはずっと結婚はできない。その代わり一生旅ができるぐらいお金を貰える人生。さぁ、あなたは究極どっちを選ぶ?」
 彼女は即答で前者と答えた。

 「じゃ、あなたは旅なんかしている場合じゃないよ。すぐに彼氏を見つける作業をしなくては。旅を繰り返していても出会うパーセンテージは高くない。むしろ旅という現実逃避でその作業から逃げているだけなのさ。日本に帰国して恋愛にちゃんと取り組むべきだよ。何故アナタはそれを自分でわかっているのに実行しないの?心の底から望む声にもっと耳を傾け、真剣に取り組むべきだよ。」

 しまったと思ったときは遅かった。彼女の顔を見るとすでに泣き顔のようになってしまっていた。ゴメン、今の言葉は君に放ったんじゃないんだよ。そっくり自分自身に向かって言った言葉だった。

 誤る適当な言葉を探していると、彼女は反撃に出た。

 「あなたはとても論理的だわ。まるで恋愛評論家ね。確かに言うとおりかもしれない。じゃあ、評論家さん聞くけど、あなたは何で今まで結婚していないの?まともな出会いはなかったわけ?」

 そう言われて答えに窮す僕。困った挙句に「君こそ何で結婚していないの?」と混ぜっ返す。

 この先、更に恋愛論(というか泥試合)はエスカレートしていったたようだが、酔いがまわって、何を言ったかまったく覚えていない。。。(翌日、あんなにキツイこと言われたのはじめてと彼女に怒られた)。

 
 彼女の年齢は32歳。昨日の彼女は33歳。そして僕は34歳。30代の独身男女諸君、お互い頑張ろう!年齢なんて気にするな。何千年、何万年もの歴史を持った氷河の前では僕たちは誰だって赤子のようなものなのさ。出会いなんてそこ等じゅうに転がっている。それに気付くかどうかは自分次第!恋愛評論家は卒業してそろそろ実践に移そうぜぇ!

 僕は旅の中で出会いがあるのかないのか、もう少しだけ実験を続けてみよう、と思う。

  • はじめて見る氷河は思った以上にブルー色だった。<br /><br /> <br /><br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br />

    はじめて見る氷河は思った以上にブルー色だった。


















  • 崩れ落ちていく轟音は、小さな人間たちに自然の儚さを教えてくれる教師の尊大な教えのようでもあり、現実には実在しない空想上の巨人の怒りと嘆きの声にも聞こえる。<br /><br />     いずれにせよその圧倒的迫力の前に、僕は畏敬の念をもって、その場にただ立ち尽くしているだけだった。<br /><br />

    崩れ落ちていく轟音は、小さな人間たちに自然の儚さを教えてくれる教師の尊大な教えのようでもあり、現実には実在しない空想上の巨人の怒りと嘆きの声にも聞こえる。

    いずれにせよその圧倒的迫力の前に、僕は畏敬の念をもって、その場にただ立ち尽くしているだけだった。

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