世界遺産旅行記【４７】オロモウツの聖三位一体柱

2004/02 - 2004/02

　多様性を見せる世界遺産。その中でも最小なのは何と柱一本。チェコ東部の古都オロモウツの中心に聳える世界で最も豪華な柱。

エリア オロモウツ(チェコ)

　中世の時代、欧州を席巻した伝染病ペスト。その収束を神に感謝する目的で中欧では聖三位一体柱の建造が流行した。

　時はバロック様式の全盛期。数多くの町に建てられた聖三位一体柱は豪華絢爛に飾り立てられた。

　その中でも異彩を放っている一本の柱。黄金色に光り輝く信仰心の証。

　柱の前の敷石に埋め込まれた世界遺産の碑。オロモウツの聖三位一体柱は以下の基準で世界遺産に登録されている。

　()オロモウツの聖三位一体柱は中欧におけるバロック芸術の表現の最高点の中でも最も優れた実例の１つである。

　()聖三位一体柱の建造はバロック様式の時代の中欧における宗教的信仰心の独特な物証となっており、オロモウツの例はその最も顕著な表現を表している。

※ユネスコのＨＰに記載されているものの私訳です。

　夕闇に染まるとライトアップの開始。昼以上に黄金の輝きが増し、目が眩むほどの光を放つ。
　柱一本でありながら世界遺産になったのは伊達ではない。