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1998/9/5<br />ブダペストを出て、ザグレブに到着した時には、外はすっかり暗くなっていた。降りる前からホテルを探せるかが心配だった。<br /><br />降車後、ザグレブの通貨を手に入れるためにEXCHANGEに行ったのだが、USドルのトラベラーズチェックを換えてもらえなかった。また、となりのATMを使おうとするも、「not accepted」の表示。AMEXしか使えないようだ。(今はどうなんだろう?)列車の旅初日にして、最後の手段である「日本円の換金」をするはめになった。5000円を320Kn(クーナ)に換金。今まで滞在していたハンガリーのFt(フォリント)とかなり感覚が変わり、不安になる。<br /><br />ホテルは、ザグレブ駅から歩いてすぐの、「Central Hotel」へ宿泊した。選んだ基準は単にVISAカードが使えるからだ。(ユースホステルでは、「現金のKnしか受け付けない」と言われた。ロビーにユーゴスラビアの難民が何人かいた)夜も遅いし、多少高くても寝床を確保したい気持ちが先に立った。<br /><br />部屋はきれいだし、テレビもある。トイレもシャワーもあるし、チェックアウトは12:00というゆるやかさ。テレビを見ながら寝たのだが、遅くまで外は騒がしかったようだ。<br /><br />1998/9/6<br />朝起きると、外は気持ちよく晴れている。<br />しかし、シャワーを浴びようとすると・・・ 水。お湯が出ない。<br />チェックインが遅くて、良い部屋が残っていなかったのかも知れない。(次の日もこのホテルに泊まったが、その時の部屋はちゃんとお湯が出た。)<br /><br />ザグレブ駅付近を探索してみた。日差しが強く、照り返しもきつく、すぐに日焼けしてしまった。<br /><br />市民広場は広く、人でいっぱいだった。市民広場の脇を登っていくと大きなサンマルコ聖堂が見えてきた。しかし、その時は修理中だったのが残念。そのあたりには、屋外カフェがあり、「何人かで来たらカフェでおしゃべりできるのにな」とちょっと人恋しくなった。<br /><br />植物園などを歩き、夕食は青空市場近くのレストランでラムステーキとビール(Pivo)に舌鼓。この日は日曜日で、両替所もしまっており、持ち金の補充ができなかったので不安だったが、これだけ食べて56Kn。ほろ酔いでホテルに戻り、またテレビを見ながら眠る。<br /><br />1998/9/7<br />午前中、青空市場を覗いてみる。<br />少し前まで戦火にあった暗い雰囲気はまったく感じさせない、明るく活気のある市場だ。アドリア海沿岸ということもあり、柑橘類などいろいろなフルーツが所狭しと並んでいる。また、どでかいチーズもそのまま売っている。市場とあって安いので、名前の分からない果物(洋梨?)を買った。市場のおじさんも親切で、「サービス、サービス」とばかりに袋にたくさん詰めてくれた。<br /><br />この日はサンマルコの丘に登り、歴史博物館を探してみたのだが休館日。計画性のなさが早くも露呈してしまう。<br /><br />でも、ちょっとしたアクシデントがあった。<br />サンマルコの丘を探索していると、スーっとよって来たベンツが、ウィンドウを下げながら止まったのだ。ちょっと警戒したのだが、中から男性が<br />「ニホンジンデスカ?」<br />と聞いてきた。さらに、<br />「ワタシ、キョネン、last year、オオサカガンバノカントクデシタ」<br />ガンバ大阪の元監督!? そのときは知らなかったのだが、その男の人は、ヨジップ・クゼというクロアチアのサッカー指導者だったのだ!<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨジップ・クゼ<br />「Nice to meet you!」と握手をかわし、「How long do you stay here ?」ときいてきたところで後ろから車が来てしまった。去っていく車に、「I&#39;ll go to Slovenia today !」と叫ぶと、「Good luck!」という返事が返ってきた。<br />なんという偶然だろう。<br />よく「日本は狭い」というが、「世界も狭い」じゃないか!<br /><br />もう少し滞在するのなら、もっと話ができたのかな、と後ろ髪を引かれる思いで次の目的地、スロベニアのリュブリヤーナ行きの電車に乗った。クロアチアとはしばしの別れ。また訪れてみたい国となった。

クロアチア・ザグレブでの偶然

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1998/09/05 - 1997/09/07

897位(同エリア979件中)

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Finch

Finchさん

1998/9/5
ブダペストを出て、ザグレブに到着した時には、外はすっかり暗くなっていた。降りる前からホテルを探せるかが心配だった。

降車後、ザグレブの通貨を手に入れるためにEXCHANGEに行ったのだが、USドルのトラベラーズチェックを換えてもらえなかった。また、となりのATMを使おうとするも、「not accepted」の表示。AMEXしか使えないようだ。(今はどうなんだろう?)列車の旅初日にして、最後の手段である「日本円の換金」をするはめになった。5000円を320Kn(クーナ)に換金。今まで滞在していたハンガリーのFt(フォリント)とかなり感覚が変わり、不安になる。

ホテルは、ザグレブ駅から歩いてすぐの、「Central Hotel」へ宿泊した。選んだ基準は単にVISAカードが使えるからだ。(ユースホステルでは、「現金のKnしか受け付けない」と言われた。ロビーにユーゴスラビアの難民が何人かいた)夜も遅いし、多少高くても寝床を確保したい気持ちが先に立った。

部屋はきれいだし、テレビもある。トイレもシャワーもあるし、チェックアウトは12:00というゆるやかさ。テレビを見ながら寝たのだが、遅くまで外は騒がしかったようだ。

1998/9/6
朝起きると、外は気持ちよく晴れている。
しかし、シャワーを浴びようとすると・・・ 水。お湯が出ない。
チェックインが遅くて、良い部屋が残っていなかったのかも知れない。(次の日もこのホテルに泊まったが、その時の部屋はちゃんとお湯が出た。)

ザグレブ駅付近を探索してみた。日差しが強く、照り返しもきつく、すぐに日焼けしてしまった。

市民広場は広く、人でいっぱいだった。市民広場の脇を登っていくと大きなサンマルコ聖堂が見えてきた。しかし、その時は修理中だったのが残念。そのあたりには、屋外カフェがあり、「何人かで来たらカフェでおしゃべりできるのにな」とちょっと人恋しくなった。

植物園などを歩き、夕食は青空市場近くのレストランでラムステーキとビール(Pivo)に舌鼓。この日は日曜日で、両替所もしまっており、持ち金の補充ができなかったので不安だったが、これだけ食べて56Kn。ほろ酔いでホテルに戻り、またテレビを見ながら眠る。

1998/9/7
午前中、青空市場を覗いてみる。
少し前まで戦火にあった暗い雰囲気はまったく感じさせない、明るく活気のある市場だ。アドリア海沿岸ということもあり、柑橘類などいろいろなフルーツが所狭しと並んでいる。また、どでかいチーズもそのまま売っている。市場とあって安いので、名前の分からない果物(洋梨?)を買った。市場のおじさんも親切で、「サービス、サービス」とばかりに袋にたくさん詰めてくれた。

この日はサンマルコの丘に登り、歴史博物館を探してみたのだが休館日。計画性のなさが早くも露呈してしまう。

でも、ちょっとしたアクシデントがあった。
サンマルコの丘を探索していると、スーっとよって来たベンツが、ウィンドウを下げながら止まったのだ。ちょっと警戒したのだが、中から男性が
「ニホンジンデスカ?」
と聞いてきた。さらに、
「ワタシ、キョネン、last year、オオサカガンバノカントクデシタ」
ガンバ大阪の元監督!? そのときは知らなかったのだが、その男の人は、ヨジップ・クゼというクロアチアのサッカー指導者だったのだ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨジップ・クゼ
「Nice to meet you!」と握手をかわし、「How long do you stay here ?」ときいてきたところで後ろから車が来てしまった。去っていく車に、「I'll go to Slovenia today !」と叫ぶと、「Good luck!」という返事が返ってきた。
なんという偶然だろう。
よく「日本は狭い」というが、「世界も狭い」じゃないか!

もう少し滞在するのなら、もっと話ができたのかな、と後ろ髪を引かれる思いで次の目的地、スロベニアのリュブリヤーナ行きの電車に乗った。クロアチアとはしばしの別れ。また訪れてみたい国となった。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道

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  • ザグレブ中央駅付近。<br /><br />左端に見えるのが、Hotel Centralです。

    ザグレブ中央駅付近。

    左端に見えるのが、Hotel Centralです。

  • 公園では、楽団の演奏も。<br /><br />街や人の表情は明るく、活気がありました。<br />ワールドカップでの活躍も影響しているのかも知れません。

    公園では、楽団の演奏も。

    街や人の表情は明るく、活気がありました。
    ワールドカップでの活躍も影響しているのかも知れません。

  • 高台からのぞむザグレブ市街。<br /><br />ケーブルカーを使って登ることもできます。

    高台からのぞむザグレブ市街。

    ケーブルカーを使って登ることもできます。

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