2007/03/07 - 2007/03/07
2204位(同エリア2777件中)
まみさん
初台にある新国立劇場には、バレエやオペラを観に、もう何度も足を運んでいて、私にとってはすでになじみの劇場の1つです。
平日の夜は、開演7時、開場6時15分ということが多いのですが、今日は早めの6時に着いてしまいました。
あと15分しなければ、会場の中に入れません。
まだ人もほとんど集まっていなくて、がらんどう。
入口からがら空きの会場のロビーを見るともなしに眺めていたとき、急に写真を撮りたい衝動に駆られました。
客席や舞台の写真は撮れなくても、劇場内部というのも、興味をそそる被写体です。
それに新国立劇場のギャラリーには、オペラ・バレエファンにとっては、なかなかイイものが展示されています。
国内の劇場シリーズ(いつのまにか、シリーズ化!?)は、これで4つめです。
よろしかったら過去のものも、ご覧あそばせ。
手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/
手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/
何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/
新国立劇場
東京都渋谷区本町1丁目1番1号
公式サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/
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入口を入ってすぐ、正面の階段を見上げて
このがらんどうの空間を見上げたときです、急に写真を撮りたい衝動に駆られたのは。
左手にチラッと見える車は、PRIUSです。
劇場内には、オペラ劇場(客席総数1,814席)、中劇場(客席総数最高1,038席)、小劇場(客席総数最高468席)があります。
オペラ劇場と中劇場ではオペラやバレエの観劇経験はありますが、小劇場は行ったことがありません。
このまま奥の階段を進めば、中劇場に行きます。
オペラ劇場は、生け花のところで左手に曲がります。 -
オペラ劇場のクローク
まだだあれもいません@ -
オペラ劇場に至る階段
階段を上った奥が喫茶コーナーになっていて、入口はさらに左手に進みます。
おや、係員さんたちが降りてきました。 -
こちらは、中劇場に至る階段
中劇場は、この階段を上りきったところにあります。
オペラ・バレエファンにとってイイものというのは、ここにあります。
壁から尽きだしているショールームみたいになっているギャラリーです@ -
入口を見下ろしたところ
両サイドの頭上のギャラリー、分かります?
オペラやバレエの舞台衣装が展示されています。 -
舞台衣装が展示されたギャラリー
手前がオペラ「ホフマン物語」、中央がバレエ「シンデレラ」、奥がオペラ「アイーダ」です。
ギャラリーの奥の廊下には、舞台写真が展示されています。 -
オペラ「アイーダ」の舞台衣装
左手が衛兵
右手がラメダス
オペラ「アイーダ」は今まで一度だけ見たことがありますが、ここ新国立劇場ではなく、武蔵野市民文化会館で、です。たしか東欧都市のオペラ座の来日公演で。
武蔵野市民文化会館は、私は市民ではないのですが、オペラ観劇にはよく出かけます。
だってそこの方が、東京12区の劇場よりチケット代が安いことが多いんですもの。
観劇したのは、手帳をひっくり返してみたら、2005年10月でした。 -
シンデレラの背中
バレエ「シンデレラ」より
バレエですから、シンデレラはボロをまとってお掃除をしているときも、踊っています@
でっかいカボチャが、脇で、馬車になるのを待っています。
バレエ「シンデレラ」の観劇経験は何回あったかしら。
初めて見たのが、2003年12月、キーロフ・バレエ(来日公演)の現代チックな演出の「シンデレラ」。
カボチャの馬車が出てこなくて、ボロからドレスへの変身は灰色のカーディガンを脱いだだけ、というのはがっかりしましたが、踊りや演出は素敵でした。
次に松山バレエ団のもの。
劇団員総出ではなかろうかと思ったくらい大勢が登場して、特に舞踏会シーンの舞台上の混雑ぶりには呆気にとられましたっけ。
でも、森下洋子さんのシンデレラが、年齢を感じさせない初々しさで驚きました。
その次が去年2006年10月の海外旅行中にブカレストのオペラ座で。シンデレラが変身するまでの時間稼ぎ(!?)の妖精たちの踊りが美しかったことが印象的でした。
仙女が最初、全身黒づくめのよぼよぼの年寄りの姿で登場して、パッと本来の姿を現わしたときの豹変ぶりは、なかなかでした。観客席からも歓声が上がりました。
思った以上に子供が多く観劇に来ていたので、観客の反応が素直だったのも印象的でした。
それからその2006年12月に、ここ新国立劇場にて。
新国立劇場の演出は、きれいな衣装や舞台セット、小道具・大道具が具体的で分かりやすく、期待を外さないところが、まず気に入っています。
でも、カボチャの馬車が、舞台上で本物の白馬に引かれて走ったのには、さすがに驚きました。
それから12時が迫ったときのシンデレラのうろたえようと、たぶん別人を使ったのだと思いますが、12時になったとたん、観客の隙をつくように、美しい衣装からあっという間にボロに戻った演出など、気に入りました@ -
仙女の背中
バレエ「シンデレラ」より
バレエで仙女や妖精の衣装には、背中にこんな風にちょこんと羽根がついていることが多いです。
柔らかそうなドレス。
触っちゃいけないとわかっているけど、触りたくなるぅ@
向かい側は、バレエ「白鳥の湖」のオデットと王子の衣装です。 -
エジプト衛兵の背中
オペラ「アイーダ」より
衛兵が手にしている盾のようなもの、裏の模様も素敵です。
オペラ「アイーダ」は、演出によって違いがあると思いますが、ラメダスの戦勝記念のパレードと歓待のダンスもとても素敵です。
こういうカラフルでエキゾチックな格好でやるわけですしね。
向かい側は、バレエ「くるみわり人形」の舞台衣装です。 -
バレエ「くるみわり人形」より
ネズミの王様と王子様……?
新国立劇場の「くるみわり人形」は見ていないので、王子様がこんな格好でネズミと戦うのかどうか分かりません。
くるみわり人形が王子様に変身するのは、確かネズミたちをやっつけた後だったと思いますしね。
「くるみわり人形」が初めて全幕で観たバレエです。
まだ社会人なりたてほやほやで、バレエ観劇など、高嶺の花並みに縁遠い、贅沢な過ごし方、と思っていた頃でした。
海外バレエ団の来日公演でしたが、主役のクララだけ日本人でした。なので、周りが全員、背が高くて大柄なダンサーばかりで、日本人ダンサーの華奢で小さいことがすごく目立ちました。なので、クララという少女役は日本人にうってつけだと思った覚えがあります。
これはポピュラーな演目なので、その後、いろんな劇団のいろんな演出で何度か観ています。
たとえば東京バレエ団の「くるみわり人形」は、私が観たときは、最近活躍中の若手ダンサー小出領子さんの初めての主役抜擢舞台でした。
ものすごく初々しくて可愛らしかったです。
それ以降、東京バレエ団のバレエ公演では、小出さんはすぐに気がつくようになりました。
レニングラード・バレエ団の来日公演でも観ました。レニングラード・バレエ団は、来日公演が圧倒的に多いです。
マッシュ・ボーンの一風変わった解釈の「くるみわり人形」も観ました@ -
開場を待つ人たち
ギャラリーから見下ろしたところです。
私もコンビニでおにぎりを買って、あそこに座って簡単な夕食をすませたことがあります。
観劇の前に腹ごしらえはちゃんとしないと……なぜか観劇中って、ものすごくお腹がすくのです。
ひょっとして観劇って、脳をたくさん使うのでしょうか。
(んな、バカな@) -
ギフトショップ
お洒落なグッズ、書籍、DVDなど。 -
ネコの楽隊
ギフトショップにて
お値段がチラッと見えますが……252,000円と読めるような気がします。
まじですか!? -
ビーズのバレリーナのストラップ
ギフトショップにて -
今宵のオペラのポスター
ワーグナーの初期傑作「さまよえるオランダ人」です。 -
3階から見た劇場ロビー
バレエだと1〜2階のなるべく良い席を取るのですが、オペラだと、歌手の一挙一動をつぶさに見ている必要がないので、座席のグレードを下げます。
なので今回は、3階4列目の席。
こうして3階から見下ろすと、なかなか壮観。
上の階の席の利点は……女性トイレが1階席より混まないこと@
たいていの劇場でそうです。
もちろん1階席の方がトイレの数は多いのですが、客席数に対する比率でいくと、上の階の方が多いのではないかしらね。
それからオペラの場合は、舞台が遠いので、歌手と役柄のギャップがあまり気にならないこと@
今回も「さまよえるオランダ人」のヒロインのゼンタ役は、歌手自身はむしろゼンタ役の母親……はいませんが、乳母あたりで良いような、でもなかなか上品なおばさま顔の、ふくよかな方のようでした。
けれど、遠くから見ている分には、ふくよかなおば様が、長い金髪のカツラに、西洋人形のような青いリボンひらひらのワンピース姿であっても、特に違和感はありませんでした@
オペラ「さまよえるオランダ人」は、見るも聴くのも初めてです。
そもそもワーグナーのオペラは、CDで聴いたことはあっても、観るのは初めてです。
公共図書室で借りたCDで聴いたことがあるからか、あるいは巷でよく使われているせいか分かりませんが、どこか聴いたことがあるようなメロディーに、なじみのある音楽でした。
まあ、有名なオペラって、意外とそういうことが多いですけどね。コマーシャルで聴いたことがあるような……とか。
でも、盛り上がるところはかなりドラマチックです。ただ、その盛り上がり方も、ちょっと古典的な音の運びで、初めてでも聞き慣れたかんじはありました。
歌は良かったです。
私はあんまり詳しくないのですが、良くなければ分かると思いますし、終わった直後には「ブラヴォー!」の声があがっていましたし、スタンディング・オベーションも何人かいました。
どの歌手も声がなめらかに出ていて、高い音階でも急な音階の変化でも、とても易々と歌っているように聞こえるところは、さすがでしょう。
合唱は、特に第1幕の船乗りたちの男性合唱は、人数も多かったせいか、背筋がゾクッとするほどの迫力でした。
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