2007/03/04 - 2007/03/04
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フーテンの若さんさん
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同じ宿にいる二人の旅行者が、僕のサーフィン話を聞いてボディボードをやってみたいという。
二人ともまったくの初心者。いくら波が大きくないとはいえ、初心者だけでは危険なスポーツだ。そこで僕は臨時講師を買って出ることになった。
旅行者間のコミュニティでは、そのとき使えるスキルが重宝される。たとえば、料理が得意、語学が堪能、各国の旅行情報に詳しい、車・バイクが運転できるなど。役に立つスキルを持つ旅行者ほど尊敬され、高い格付となる。年齢、学歴はもちろん、日本で何をしていたか、過去の実績なんて海外旅行においてはほとんど意味をなさない。
ちなみに僕はイースター島でもまったく貢献度は低かった。料理は出来ない、語学はまるでダメ、旅行情報知らん、おまけに車はAT限定免許しかないので運転できない(イースター島はほとんどマニュアル車だった)。
貢献度が低いためか、他の旅行者からは「たかしくん」というあだ名で呼ばれていた(僕の名前とはまったく関係ない。何処にでもいる平凡なヒトという意味だろうか)。
なのでボディボードのレッスンは貢献度を上げるために願ってもないチャンス! 二つ返事で僕はOKを出した。
問題は僕がボディボードをしたことがないことだ。
サーフィンと似ているので波への乗り方はわかる。リーシュは何処につけるのだろう?パドリングを足でするのはわかる。手も使ったりするのだろうか?
まぁいいや。やっているうちにわかるだろう。二人は僕のことを「先生」と呼び出した。いきなりの格上げ。気分は悪くない。「とにかく海まで着いて来なさい!」
ダイビングショップでレンタルボードを借りることに。板はこれでいいでしょう。足にはフィンが必要だ。ボード用のフィンは二人の足のサイズが合わない。代わりにお店の人はダイビング用のフィンを使えという。
本当だろうか。かなりデカイ。。。
もったいないので二人につきボード一枚を借りることに。するとお店の人はフィンを左右分けて一人一枚ずつ付けろという。
本当だろうか。かなりバランス悪い。。。
僕もやったことがないので適切なアドバイスができない。「とりあえずそのまま海へ行きましょう!」僕は別にもう1枚ボードを借りて、3人で海に入る。
海に入るなり、生徒が騒ぎだした。「先生、まったく前へ進みません!」
やはりフィンの種類が違うのか。それとも左右1枚ずつのフィンが悪いのか。「とりあえずフィンを離脱してしましょう!」(なんのためのフィンなんだ)
やはり素足のバタ足のほうが断然、スピードが上がる。その僕らの横を子供たちはいとも簡単に追い抜いていく。よく見ると彼らは普通に歩いていた。ここ、足がつくほどの浅瀬やん。先生の面目丸つぶれだ。生徒二人は少し疑い始めたのか、
「先生、まずは見本をみしてください。」と言い出した。
な、なにっ?(まだ心の準備が!)しょうがない。
僕は目の前の子供を観察した。なるほど、ああやって波に乗るのか。パドリングのとき、手は使わなくてよいようだ。サーフィンより簡単そう。とりあえずやってみよう。
「いいですか。あの波に乗りますよ。よく見ていなさい!」
おりゃぁぁぁっ!バタ足してパドリング!!
すーーーーーーーーーーと波に乗り遅れる僕。
「せ、先生。今のは?」
「・・・こほん。今のが比較的悪い例です。」
講習が終わった後、旅行者コミュニティの格付が元に戻ったのは言うまでも無い。
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