イースター島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
僕のように観光しながらサーフィンしている旅行者は珍しいのではないだろうか。<br /><br /> <br /><br /> そもそも本格的なサーファーは観光地にはまったく興味が無い。彼らは常に波だけを純粋に求め、世界の何処にでもマイボードを持ち込み、辺鄙な所へのアクセスも厭わず、ただサーフィンだけに没頭する。<br /><br /> <br /><br /> 僕の場合は欲張りでサーフィンもしたいし、観光もしたい。サーフィンの腕は「なんちゃって級」なので観光ついでにサーフィンできればやろうかな程度(なのでボードはいつもレンタルだ)。ただその場合、困ることがある。観光地とサーフポイントが離れていることが多いため、両方していると時間が倍かかってしまうことだ。<br /><br /> <br /><br /> そういう意味では、ここイースター島は素晴らしい場所である。なぜなら、かの有名なモアイ観光と孤島でのサーフトリップがいっぺんに両方できるからだ。<br /><br /> <br /><br /> イースター島はあまり知られていないが意外とサーフィンが盛んだ。島唯一の市場に近い海岸では地元の子供たちが毎日サーフィンに興じていた。早速、僕も近くのダイブショップでボードをレンタルして海に入ってみる(純粋なサーフショップは存在しなかった)。<br /><br /> <br /><br /> 強いサイドオンショア。サイズは腰程度だがセットは頭まで上がる。波足が速く、早めにテイクオフしなければ置いてかれてしまう。海水はウェットがないと冷たい(当たり前だが持参していない)。海水は黒く、動物園のオットセイの匂いがした。<br /><br /> <br /><br /> 強風の影響か、波はダンパー気味でコンディションはよくない。それでも地元の子供たちは頻繁にポジションを変え、うまくピークを見極め、どんどん乗りこなして行く。<br /><br /> <br /><br /> そのなかで僕はさっぱり乗れないでいた。<br /><br /> <br /><br /> 久しぶりのサーフィンということもあるが、海下がリーフでかなり浅い。転んだら危険な気がする。「なんちゃって級」サーファーは度胸も「なんちゃって級」なのだ。<br /><br /> <br /><br /> 30分ぐらい何もせず、ボードの上で波観察をしていると、そばの少年がなにごとか僕に早口で捲くし立てた。スペイン語なので意味はわからないが、口調からすると明らかにからかいの類だろう。<br /><br /> <br /><br />「このヘタレ野郎。おめぇ、何しに来たんだ?海はサーフィンするためにあるんだぜ。だまって見ていて波に乗れるのかい?俺たち子供ですら怖がらず乗れるのに、あんたは本当に根性がないよな!」<br /><br /> <br /><br />なんて言っているのかもしれない。<br /><br /> <br /><br /> そこまで言われて(勝手な自己解釈だけど)日本男児は黙っていられない。僕も果敢に攻め出した。あの少年に格好いいところ見せてやる。<br /><br /> <br /><br /> そしてまもなく来た!セットのビックウエーブ。サイズは頭オーバー。もっと手前から乗らないといけないと思いつつ、パドルがもう間に合わない。仕方がない、ここから乗ってしまえー!<br /><br /> <br /><br />ザバーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。<br /><br /> <br /><br /> パーリングしておもっいきり波に揉まれる。海の中で回転サーブを何回したことか(幸いにもリーフには当たらなかった)。海上に出て、慌てて息を吸う。おかしい?身が軽い。いつもぐっと引っ張られるはずのリーシュコードの張りがないのだ。後ろを振り返ると僕のサーフボードは波と共に遥か先へ流されていた。<br /><br /> <br /><br />リーシュボード切れてるやん!!!!!!<br /><br /> <br /><br /> 急いでサーフボードを取りに泳いでいく。周りの子供が僕の姿を見て笑っている。<br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> このように観光しながらサーフィンしているとさっぱりうまくならない。サーフィンを始めて3年。「なんちゃって級」サーファーを卒業できるのはいったい何時なのだろうか。でも僕には観光も、サーフィンも「なんちゃって級」の中途半端さがとてもしょうに合っていると思う。<br /><br /> <br /><br /> しばらくはモアイと向き合ってサーフィンをこの島で練習してみよう。<br /><br />

モアイとサーフィン♪@イースター島

2いいね!

2007/03/02 - 2007/03/02

276位(同エリア392件中)

0

0

フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

僕のように観光しながらサーフィンしている旅行者は珍しいのではないだろうか。



 そもそも本格的なサーファーは観光地にはまったく興味が無い。彼らは常に波だけを純粋に求め、世界の何処にでもマイボードを持ち込み、辺鄙な所へのアクセスも厭わず、ただサーフィンだけに没頭する。



 僕の場合は欲張りでサーフィンもしたいし、観光もしたい。サーフィンの腕は「なんちゃって級」なので観光ついでにサーフィンできればやろうかな程度(なのでボードはいつもレンタルだ)。ただその場合、困ることがある。観光地とサーフポイントが離れていることが多いため、両方していると時間が倍かかってしまうことだ。



 そういう意味では、ここイースター島は素晴らしい場所である。なぜなら、かの有名なモアイ観光と孤島でのサーフトリップがいっぺんに両方できるからだ。



 イースター島はあまり知られていないが意外とサーフィンが盛んだ。島唯一の市場に近い海岸では地元の子供たちが毎日サーフィンに興じていた。早速、僕も近くのダイブショップでボードをレンタルして海に入ってみる(純粋なサーフショップは存在しなかった)。



 強いサイドオンショア。サイズは腰程度だがセットは頭まで上がる。波足が速く、早めにテイクオフしなければ置いてかれてしまう。海水はウェットがないと冷たい(当たり前だが持参していない)。海水は黒く、動物園のオットセイの匂いがした。



 強風の影響か、波はダンパー気味でコンディションはよくない。それでも地元の子供たちは頻繁にポジションを変え、うまくピークを見極め、どんどん乗りこなして行く。



 そのなかで僕はさっぱり乗れないでいた。



 久しぶりのサーフィンということもあるが、海下がリーフでかなり浅い。転んだら危険な気がする。「なんちゃって級」サーファーは度胸も「なんちゃって級」なのだ。



 30分ぐらい何もせず、ボードの上で波観察をしていると、そばの少年がなにごとか僕に早口で捲くし立てた。スペイン語なので意味はわからないが、口調からすると明らかにからかいの類だろう。



「このヘタレ野郎。おめぇ、何しに来たんだ?海はサーフィンするためにあるんだぜ。だまって見ていて波に乗れるのかい?俺たち子供ですら怖がらず乗れるのに、あんたは本当に根性がないよな!」



なんて言っているのかもしれない。



 そこまで言われて(勝手な自己解釈だけど)日本男児は黙っていられない。僕も果敢に攻め出した。あの少年に格好いいところ見せてやる。



 そしてまもなく来た!セットのビックウエーブ。サイズは頭オーバー。もっと手前から乗らないといけないと思いつつ、パドルがもう間に合わない。仕方がない、ここから乗ってしまえー!



ザバーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。



 パーリングしておもっいきり波に揉まれる。海の中で回転サーブを何回したことか(幸いにもリーフには当たらなかった)。海上に出て、慌てて息を吸う。おかしい?身が軽い。いつもぐっと引っ張られるはずのリーシュコードの張りがないのだ。後ろを振り返ると僕のサーフボードは波と共に遥か先へ流されていた。



リーシュボード切れてるやん!!!!!!



 急いでサーフボードを取りに泳いでいく。周りの子供が僕の姿を見て笑っている。





 このように観光しながらサーフィンしているとさっぱりうまくならない。サーフィンを始めて3年。「なんちゃって級」サーファーを卒業できるのはいったい何時なのだろうか。でも僕には観光も、サーフィンも「なんちゃって級」の中途半端さがとてもしょうに合っていると思う。



 しばらくはモアイと向き合ってサーフィンをこの島で練習してみよう。

PR

この旅行記のタグ

2いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

チリで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
チリ最安 255円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

チリの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP