ミーハー欧州蹴球紀行６～マドリード編～

2004/02/28 - 2004/03/01

2004年2月から3月にかけて約3週間、サッカー観戦と遺跡・美術館巡りにイタリアとスペインへ行って来ました。

イタリアでの１１日間を終え、いよいよイベリア半島上陸です。
スペインでの日程は
ミラノ→（飛行機/バルセロナ乗継）
→サンチアゴ・デ・コンポステーラ（１泊）
→（飛行機/マドリード乗継）サンセバスチャン（１泊）
→（飛行機/マドリード乗継）バレンシア（２泊）
→（鉄道）マドリード（３泊）の９泊１０日間。
サンチアゴ・デ・コンポステラ～バレンシアは
ネットで知り合ったサッカーファンの女性Sさんと２人で回りました。

バレンシアでＳさんとお別れし、
いよいよ旅の終着地・マドリードです。

※写真はレアル・マドリードの本拠地、サンチャゴベルナベウ・スタジアム。

エリア マドリード(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

バレンシアを出て鉄道で２時間半。
喫煙車だったけどそんなに煙いこともなく、
（むしろ荷物を持ってくれたりして親切な方が多かった♪）
赤茶けた大地を車窓に見ながら着いた先は
マドリード・アトーチャ駅。
スペイン首都の玄関口です。
駅の中なのに緑がたくさんでいい雰囲気でした。
まさか私が帰国してわずか数日後に、
この駅で大規模なテロが起きるとは夢にも思わず（泣）

ここで現地在住の日本人の方にお願いしておいた
レアル・マドリード対セルタ戦のチケットを
受け取る約束をしていたので待ち合わせ。
ソシオ（サポーター）用３０ユーロの席を
５０ユーロほど（だったかな？）で譲り受けました。

そしてホテルへチェックインして荷物を置くと、
早速街へ出かけました。
マドリードではサッカーの他にも
どうしても見たいものがあったからです。

ちなみにホテルはこちらのベストウェスタン・アローザ↓
http://book.bestwestern.com/bestwestern/productInfo.do?propertyCode=92043#null
４つ星でスペインでは一番豪華なホテルでした。
でも場所が狭いのでエレベーターが台形（！）。

それはプラド美術館の至宝『ラス・メニーナス』。
この絵を見るためにマドリードに来たといっても過言じゃありません。
ベラスケス大好きなので一度この絵を生で見てみたかったんですよね。

マドリードに着いたのが午後3時過ぎで、
それから出かけたのでプラドに着いたのが5時。
閉館時間が7時だったのでわずか2時間ほどしか
いられなかったのが残念でした。
もし次来ることがあれば1日とは言わずとも、
半日くらいは時間かけて見たいです。

そして次の日。
朝食がついてないホテルだったので、
カフェで済ませるとその足で
バスに乗って郊外へ出かけました。
着いた先は、エル・エスコリアル。
スペイン黄金時代の国王、
ハプスブルグ家のフェリペ2世が築いた宮殿兼修道院です。

内部。宮殿というより牢屋みたいですね(笑)

しばらく歩くとちゃんとしたつくりに。

中庭。
幾何学チックに刈込がされています。

フェリペ２世の娘の居室。
王女様の割には地味かも。

フェリペ２世には王女が２人いました。
イサベラ・クララ・エウヘニアと
カタリーナ・ミカエラです。
どっちがどっちだったか忘れちゃいましたが。

王の寝室。
やっぱり地味？

王の部屋。
フェリペ２世は「書類王」というあだ名がある人物で、
治世のほとんどを宮殿に籠って政務していたと言われています。

暗い室内ばかりばかりだったのでここらで宮殿の外観をば。
澄んだ青空と雪山のコントラストが綺麗です。

エスコリアル宮殿は王族の霊廟にもなってまして、
歴代の王及び王妃が葬られています。
この４つはスペイン・ハプスブルク家歴代の王の棺です。
（カルロス１世・フェリペ２世・３世・４世）

あまりフェリペ２世は同時代の巨匠である
エル・グレコをお気に召さなかったなかったようですが、
それでも何点かありました。

宮殿内の礼拝堂。
礼拝堂ってより既に教会ですね。

宮殿内の図書館。
“日の没するのことのない帝国”にふさわしい造りでした。

このスペイン黄金時代にはポルトガルをも併合し、
アメリカからアジアに至るまで数多くの植民地を持ってました。

エル・エスコリアル宮殿の模型。
外から見るとこんな形をしてるんですね〜。

この宮殿及び修道院は聖ロレンソに捧げられているので、
上から見るとその聖人のシンボルである焼き網の形をしてるとか。

宮殿を出ると、子供が凧揚げをしていました。

そしていよいよこの日の夕方には最後の試合観戦です。

というわけでやってきました。
サンチャゴ・ベルナベウ。
地下鉄の駅（駅名がそのものズバリだし)から
すぐなので交通の便は最高です。
街のど真ん中にこんな巨大スタジアムがあるってすごい。

超ラッキーなことに譲られた席はコーナーの前から３列目。
双眼鏡なしでピッチが見えます。
周りの現地レアルサポの人たちも親切で前を開けてくれたしｗ

ちなみに隣は同じく現地在住日本人から席を買ったという
日本人の男の子二人組でした。

席が前過ぎて全体がよくわかりません（苦笑）

あやしいメキシカンな人たち。

銀河系軍団練習風景その１。

銀河系軍団練習風景その２。

しかし実はこの日のお目当ては、
ベッカムでもジダンでもフィーゴでもロベカルでも
（2007年の今となってはとても貴重な面子ですが）
他のどの銀河系な人々でもなくアウェーのこの人。
セルタ１０番（主将）のモストボイ、人呼んで“ロシアの皇帝”なのでした。

しかしうまく写真取れたのはレアル・マドリーの皆様が多いですｗ
まずはやや太めなロナウド。

ミスドのCMでおなじみのグティ。
（何でグディだったんでしょうか？）

スペインの至宝・ラウル。
目の前でコーナーキック蹴ったんですが、
そのときはうまく写真撮れませんでした（泣）

ロベカルことロベルト・カルロス。
やっぱり小さかったです。

頭突きの人…じゃなくてジダン。
まさかこのときは彼の幕切れがあんなものになるとは夢にも思わず。

ファンではないのに何故かキレイに撮れてしまったベッカム。
まだ当時（2004年）は髪が長かったんですね。

モストボイのコーナーキック。
このあとセルタのイリッチ（セルビア代表）も蹴りに来ました。
でもゴールのほとんどは反対側でよく見えず。

４−１でレアル・マドリー大勝だったので
あまり出番がなかったGKのカシージャス。

ホームのでの大勝に気分よくお帰りのレアルサポの皆さんと
会場警備の警察（軍隊？）。
このあと行ったドイツでもそうだったんですが、
欧州ではサッカー警備に騎馬部隊が出動するんですね。

帰りは隣にいた子たちと有名なチョコの店(何故か夜も営業）に入って軽く食べて、
ホテルの近くでお別れしました。

いよいよ欧州最後の日。
この日は月曜で美術館がお休みでしたが、
王宮（今の王室は住んでません）は入れたのでそこへ行ってきました。

門の反対側。
青空と白のコントラストが素敵です。

王宮内部。
前日のエル・エスコリアルより時代が下ってるので
豪華です。
（王室もハプスブルクからブルボンに代替わりしてるし）

豪華な装飾の椅子。（ソファー？）

いかにも宮廷という感じのテーブル。
晩餐会とか開かれてたんでしょうか？

謁見の間。

今度は王宮内の薬局。
宮廷での侍医や薬師が薬の調合をしてました。

たかが薬局でもこの壮麗さ。
でも大小さまざまな壷や引き出しの中には
薬品や薬草が入っています。
う〜ん、現代でもこれくらいきれいな実験室があればいいのに。

お次は武器庫。
様々な鎧兜が展示されてました。
昔はこんなの着て戦ってたんですね。
馬から落ちたり倒れたりすると起き上がれなかったとか(笑)

王宮をあとにしてスペイン広場へやってきました。
シエスタの時間なので人が少ないです。
よその都市でもそうだったんですが、
シエスタになると本当に人影が減ります。
お土産を買いにお店に入ろうとしたら、
目の前でガラガラとシャッター閉めてどっか行っちゃうし（苦笑）
その代わり夕方になるとまた仕事し始めるので、
銀行でも８時くらいまで営業してます。
その代わり晩御飯が遅くて、
レストランも９時過ぎにならないと開かないのが普通でした。

スペイン広場といったら忘れちゃいけないドン・キホーテ像。

明日は飛行機の関係で朝早いので、
少し早めに夕食を取ろうとしたら開いてるお店がなかなかなくて苦労しました。
でも何とか見つけてホテルに帰ってきたら、
昨日見たレアルのカシージャスがテレビに出てました。
いつも半袖着てると思ったら自分でユニフォーム切ってたんですねｗ

翌日は７時頃ホテルからのシャトルバスに乗って空港へ。
行きと同じくフランクフルト経由での帰国でした。
（フランクフルトまで約２時間）

Adios,SPAIN!

これでミーハー欧州蹴球紀行はすべて終わります。
皆様長い旅行記にお付き合いくださり
どうもありがとうございました。