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<2007年2月4日 八尾空港13:45離陸 南紀白浜空港14:35着陸><br /><br />今日の目的地は南紀白浜空港です、訓練中から何度となく飛んでいるコースなので私にとっては少々面白みには欠けますが・・・前回に続き今日も同行者がおり、その彼は南紀白浜空港は初めて(と言うより、日本ではほとんど飛んだ事がない)なので訓練がてらの白浜へのフライトになる。<br />今日は彼が左席(機長席)で操縦し、私は右席で監視と助言・・操縦しないので気が楽とも言えるし、今日は風が強いし自分で操縦てた方が気が楽とも言える。<br />外部点検と地上走行前の機器点検を終え、八尾グランド(八尾空港の滑走路を除く地上を管制する管制官)にタクシー許可をもらうとRWY27への走行が指示された、つい先ほどまでは横風用のRWY31を使用していたのだが若干横風成分が減少したようだ。<br />RWY27から離陸、タイヤが地面から離れた瞬間から北風の影響で機体は南に流され、機首は北を向こうとする。<br />500ftまで上昇後、南西方向に旋回し堺・信太SHINODA VOR/DME(航法用の電波標識)に向かう、その後はいつもなら和歌山県・御坊にあるGOBO VOR/DMEに向かうのだが、2月14日までGOBO VOR/DMEが運用休止しており、ほぼ同じ位置に仮設されているHIDAKA VOR/DMEに向かうことになる、いつもと電波標識の周波数が違うので気をつけないといけない。<br />Nakamozu(南海・中百舌鳥駅上空)で八尾空港の管制圏を離れる、<br />この辺りの2000ftから上は大阪空港進入機の専用空域になっている為2000ftで一旦上昇を止め関西TCA(関空のレーダー管制官)にコンタクトしてレーダーモニターと3000ftまでの上昇をリクエストする・・・「3000ftまでの上昇を許可する」と返信あり。<br />この辺りは上から見ると古墳だらけである、その方面に詳しくないので有名なもの、無名なものの区別はつかないが、機の右側に見事な前方後円墳が見えた。<br />次は右手に関空が見えてくる、関空から半径5マイル(海里)は管制圏なので入れないが8月2日供用開始予定の4KMの第2滑走路も見ることができる、関空をすぎると次第に山がちになっていくそんなに高い山はないのだが今日のような風の強い日はかなり揺れる。<br />ひと山越えると早くも紀ノ川が見えてくる、ちょうど岩出の上空・・・少し先には先月訪問(旅行記”「猫の駅長」に会いに「いちご電車」で”参照)した「猫の駅長」のいる和歌山電鉄の線路も見えてきた。<br />その後は海南、有田を通り、日御碕で変針して南紀白浜空港に機を向ける。<br />御坊の火力発電所の上をまでくるとあと10マイルで着陸、徐々に高度を下げていく、切目崎で南紀レディオ(南紀白浜空港の航空管制情報官)にコンタクトし、滑走路や周辺の状況を知らせてもらう、RWYは33、風は350度から16ノット、ガスト22ノット・・・かなり強い風だけど滑走路にほぼ正対なので特に問題にはならないだろう・・・空港を左に見ながら海上を一旦空港の南西側に抜け、ぐるりと旋回し滑走路に向き直る。<br />ファイナルアプローチに入りレディオに風の状況を確認する・・<br />350度から19ノット、ガスト25ノット・・強くなっている。<br />南紀白浜空港の最終進入は断崖になっていて下降気流が発生しやすいので速度も降下角も高めで入る、OK、あとは接地・・・どんっ、まあまあの接地だった。<br />他に進入機もないのでゆっくりと誘導路に入る、スポットはF。小型機スポットには既に5機駐機しており、なかなか盛況のようだ。風が強いので正対させて少し斜めに駐機する。<br />強い追い風に乗り八尾から50分で白浜に着いた、帰りの八尾へのフライトは強い向かい風なので先が思いやられる。<br /><br />セスナで行く南紀白浜 終

セスナで行く南紀白浜

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2007/02/04 - 2007/02/04

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jillluca

jilllucaさん

<2007年2月4日 八尾空港13:45離陸 南紀白浜空港14:35着陸>

今日の目的地は南紀白浜空港です、訓練中から何度となく飛んでいるコースなので私にとっては少々面白みには欠けますが・・・前回に続き今日も同行者がおり、その彼は南紀白浜空港は初めて(と言うより、日本ではほとんど飛んだ事がない)なので訓練がてらの白浜へのフライトになる。
今日は彼が左席(機長席)で操縦し、私は右席で監視と助言・・操縦しないので気が楽とも言えるし、今日は風が強いし自分で操縦てた方が気が楽とも言える。
外部点検と地上走行前の機器点検を終え、八尾グランド(八尾空港の滑走路を除く地上を管制する管制官)にタクシー許可をもらうとRWY27への走行が指示された、つい先ほどまでは横風用のRWY31を使用していたのだが若干横風成分が減少したようだ。
RWY27から離陸、タイヤが地面から離れた瞬間から北風の影響で機体は南に流され、機首は北を向こうとする。
500ftまで上昇後、南西方向に旋回し堺・信太SHINODA VOR/DME(航法用の電波標識)に向かう、その後はいつもなら和歌山県・御坊にあるGOBO VOR/DMEに向かうのだが、2月14日までGOBO VOR/DMEが運用休止しており、ほぼ同じ位置に仮設されているHIDAKA VOR/DMEに向かうことになる、いつもと電波標識の周波数が違うので気をつけないといけない。
Nakamozu(南海・中百舌鳥駅上空)で八尾空港の管制圏を離れる、
この辺りの2000ftから上は大阪空港進入機の専用空域になっている為2000ftで一旦上昇を止め関西TCA(関空のレーダー管制官)にコンタクトしてレーダーモニターと3000ftまでの上昇をリクエストする・・・「3000ftまでの上昇を許可する」と返信あり。
この辺りは上から見ると古墳だらけである、その方面に詳しくないので有名なもの、無名なものの区別はつかないが、機の右側に見事な前方後円墳が見えた。
次は右手に関空が見えてくる、関空から半径5マイル(海里)は管制圏なので入れないが8月2日供用開始予定の4KMの第2滑走路も見ることができる、関空をすぎると次第に山がちになっていくそんなに高い山はないのだが今日のような風の強い日はかなり揺れる。
ひと山越えると早くも紀ノ川が見えてくる、ちょうど岩出の上空・・・少し先には先月訪問(旅行記”「猫の駅長」に会いに「いちご電車」で”参照)した「猫の駅長」のいる和歌山電鉄の線路も見えてきた。
その後は海南、有田を通り、日御碕で変針して南紀白浜空港に機を向ける。
御坊の火力発電所の上をまでくるとあと10マイルで着陸、徐々に高度を下げていく、切目崎で南紀レディオ(南紀白浜空港の航空管制情報官)にコンタクトし、滑走路や周辺の状況を知らせてもらう、RWYは33、風は350度から16ノット、ガスト22ノット・・・かなり強い風だけど滑走路にほぼ正対なので特に問題にはならないだろう・・・空港を左に見ながら海上を一旦空港の南西側に抜け、ぐるりと旋回し滑走路に向き直る。
ファイナルアプローチに入りレディオに風の状況を確認する・・
350度から19ノット、ガスト25ノット・・強くなっている。
南紀白浜空港の最終進入は断崖になっていて下降気流が発生しやすいので速度も降下角も高めで入る、OK、あとは接地・・・どんっ、まあまあの接地だった。
他に進入機もないのでゆっくりと誘導路に入る、スポットはF。小型機スポットには既に5機駐機しており、なかなか盛況のようだ。風が強いので正対させて少し斜めに駐機する。
強い追い風に乗り八尾から50分で白浜に着いた、帰りの八尾へのフライトは強い向かい風なので先が思いやられる。

セスナで行く南紀白浜 終

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  • 見事な前方後円墳が見えました

    見事な前方後円墳が見えました

  • 関空のある泉佐野をすぎるといよいよ紀伊山地に入っていく、今日もかなり揺れました

    関空のある泉佐野をすぎるといよいよ紀伊山地に入っていく、今日もかなり揺れました

  • 紀ノ川を眼下に眺める、道路と鉄道の感じから多分JR和歌山線の船戸駅付近だと思う

    紀ノ川を眼下に眺める、道路と鉄道の感じから多分JR和歌山線の船戸駅付近だと思う

  • 海南市の工業地帯

    海南市の工業地帯

  • 有田川上空を通過

    有田川上空を通過

  • こちらは紀伊由良のドック<br />ちょうど「さんふらわー」がドックインしていました<br />

    こちらは紀伊由良のドック
    ちょうど「さんふらわー」がドックインしていました

  • 少し見にくいですが、前方の草色の部分が南紀白浜空港です、以前使われていた滑走路のそのまま残っているので誤着陸しないように注意が必要です

    少し見にくいですが、前方の草色の部分が南紀白浜空港です、以前使われていた滑走路のそのまま残っているので誤着陸しないように注意が必要です

  • 南紀白浜空港には数機の先客が・・・風が強いので皆さん風に正対させて少し斜めに駐機させています

    南紀白浜空港には数機の先客が・・・風が強いので皆さん風に正対させて少し斜めに駐機させています

  • まだ14時台なのに・・・次の定期便は19:30発の羽田行き最終便です

    まだ14時台なのに・・・次の定期便は19:30発の羽田行き最終便です

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この旅行記へのコメント (2)

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  • babyananさん 2009/12/06 14:45:37
    前方後円墳だぁ(笑)
    ジルルカさんの、セスナ旅行記に入りました〜

    旅行記読んでいると、操縦の説明など興味深いです!
    もちろん内容は頭の中にすぅ〜っとは入っていきませんがw

    私は運転免許も持ってないですから…真正面しか見えないタイプかと自己評価しているので、運転には向かないかと(笑)

    旅行記のメインでは無いのでしょうが、前方後円墳に結構感動しました!
    本当にこんな形なのですね。
    って、教科書などでも見ましたが、そういう資料でみるのと、身近な人が撮った写真で見るのとは、正直感動が違うのです、私にとっては。
    絵画や街の風景も同じように感じてしまいますね。
    でなければ、風景目当てに旅行してないし(笑)

    babyanan

    jillluca

    jilllucaさん からの返信 2009/12/06 20:46:36
    RE: 前方後円墳だぁ(笑)
    babyananさん


    こんばんわ〜。

    綺麗な前方後円墳でしょ(笑)ほんとに教科書に載ってそうな・・・。
    今、ちょっと地図で調べたんですが、写真の古墳は堺市百舌鳥のニサンザイ古墳で、どなたのお墓かは分かってないそうです。
    もちろんこの辺りの古墳で有名なのは仁徳天皇陵とか箸墓古墳だと思うのですが、八尾空港から堺あるいは奈良盆地にかけては古墳だらけですよ!!
    今は神社好きで止まってますけど、いつか古墳巡りとかもしてみたいです、地味ですかね??

    > 私は運転免許も持ってないですから…真正面しか見えないタイプかと自己評価しているので、運転には向かないかと(笑)

    そうなんですか!!なんかお会いしたイメージではとてもスポーティな感じだったので意外・・・真っ正面しか見えないタイプなんですね!!あっ、でも、海外一人旅中のパワフルさはそういう所からきてるのかも・・・。
    飛行機の操縦はある程度の集中力と、ある程度のいい加減さの同居が必要かもしれないです、集中しすぎる人は向かないようです。

    ジルルカ

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