2006/07/03 - 2006/07/04
256位(同エリア365件中)
ろっきーさん
フランス旅行最初の目的地はパリからTGVに揺られること3時間、ボルドー近郊のサンテミリオンです。ここはボルドーワインのシャトーが数多くあることで有名で、ぶどう畑と町全体が世界遺産に登録されているという、なんとも興味深い場所です。1泊して町の散策を楽しみました。
2006年7月2日から1ヶ月間、フランスを旅してきました。僕にとっては4度目の海外、ヨーロッパ大陸は初めての経験です。3日の朝7時前にパリ・シャルル=ド=ゴール空港に到着、すぐにタクシーを拾ってパリ市内へ向かい、朝のラッシュで渋滞に巻き込まれながらも何とかパリ・モンパルナス駅10:45発のTGVに間に合いました。はじめてのフランスなのに、パリではなくいきなり遠くへ行って大丈夫なのかなとも思いましたが、サンテミリオンで出会った人々はみな暖かく、ゆったりとした時間を過ごせました。今振り返ってみると、旅の最初にフランスを象徴する広大なぶどう畑とおいしいワインに出会えたことは、まさに1ヶ月の旅のスタートにふさわしい経験だったと思います。今後少しずつ、このフランス旅行を紹介していきたいと思います。
【スケジュール】いずれも現地時刻
成田国際空港18:30→香港国際空港20:05
香港国際空港23:55→シャルル=ド=ゴール空港6:50
Paris Montparnasse10:45→Libourne13:53
Libourne14:10→(タクシー)→St-Emilion14:30
【リンク】
Auberge de la Commanderie(ホテル・英語)
http://www.aubergedelacommanderie.com/index_uk.html
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
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ホテルに荷物を置くと、もう15時が近い!休む間も無く、早速街歩き開始です。
ホテルの玄関を出て、街の中心へと路地を歩き出します。整然とした石畳が迎えてくれました。 -
ここは町全体が世界遺産リストに登録されています。その証明プレートが中心部の建物に貼られていました。中世の街並みが続く街自体が登録されるのならまだしも、なぜぶどう畑が登録されたのか、その疑問を解く鍵を得られればと思います。
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街の広場から今来た方向を見渡します。坂の多い、起伏に富んだ街です。自動車の走れない道路もあったりします。
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上の写真の右側に広がる街並みの向こうにはぶどう畑が!リブルネ駅からのタクシーの車窓でまずは満喫しましたが、実際に行ってみるとなるとやや遠そうです。そこでぶどう畑をめぐるプチトラン乗り場へ向かうことにしました。広場後ろの観光案内所で地図をもらいます。
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プチトラン乗り場に着くと、運転士のおじさんに「次の便にしてくれる?」と言われました。しばらくすると続々と団体客が乗り込んで、置いてきぼりに。30分後ということでしょうがなく付近を見渡すと、すぐ近くにあるじゃないですか!目の前がぶどう畑でした。ここは街のはずれ。外れといっても広場からわずか2,3分の距離です。本当に小さな街でした。
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待ち時間にちょっとした散策を。乗り場の背後、観光案内所を抜けた市庁舎の横に、街の教会があります。こんな小さな街にも立派な教会があるとは少々驚きました。それもそのはず、この街は名前の由来ともなった8世紀の修行僧、聖エミリオンゆかりの地なのです。それに中世には今は世界遺産の「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」上の街として重要でした。ひっそりとしたたたずまいに街の長い歴史を感じました。
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そして教会の近くには、サンテミリオンのワインを紹介する資料館があります。ワインも販売しており、貯蔵庫には各シャトーから集められたワインがたくさん!ぶどう畑のことからワインの製造過程まで、展示を通して学ぶことができます。香りのサンプルもあって、結構楽しめました。
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おやつに街のパン屋で買ったカヌレを。しっとりとした食感と甘さに、日本出発から休みなく移動し続けている身がだいぶ休まります。
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そんなこんなであっという間に30分は過ぎ、再びプチトランが戻ってきました。先ほどチケットは購入済み。おじさんが待たせたねぇ、といった感じでにこにこしながらチケットを切ってくれます。遊園地の乗り物気分で、ぶどう畑ツアーに繰り出しました。
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プチトランは自転車くらいのゆっくりとしたスピードで畑とシャトーを巡ります。それもそのはず、舗装の荒い農道を、がたごとがたごと揺れながら走るのです。ですから乗り心地はまったく良くないのですが、窓の無いオープンさが気に入りました!
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すぐにも手の届きそうな場所にぶどう畑が展開します。7月の始め、すでに緑色の房が生っていました。この畑の主人の粋でしょうか、赤いバラが畑に彩りを与えていますね!
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たくさんの畑を抜け、いくつものシャトー前を通りました。近代的(といっても工場とかではなく、道具や設備をぱっと見た印象ですが)なところもあれば、こじんまりとした家庭的なところもあり、その比較もおもしろい。この違いが個性のある、シャトーごとの自慢のワインを生み出しているのでしょうけど、全体で世界に名だたるワインに仕上がっていることを思うと、ワイン作りに掛ける思いはどこも同じで高いのだな、と感じたりもします。
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畑から街のほうを見ます。白っぽい街並みといい、教会の塔といい、風景になじんでいるとは思いませんか?こんな、ワイン作りと一体となって発展してきたサンテミリオンの歴史の生み出す光景が、世界的な評価を得たのかもしれませんね。ゆったりとしたプチトランの旅、おすすめです!
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プチトランを降り、再び散策を始めます。民家の軒先を歩いていると、さまざまな角度からぶどう畑を眺めることができました。どこまでも広がるぶどう畑に、しばしのんびりとたたずみます。
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街中心部の全景です。石灰岩でできた家並みに、曇った空が重くのしかかります。もう夕方、食事時です。
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先ほどの広場から急坂を下って、カフェの集まる広場に出ました。夕食をとります。フランス初のカフェ体験にどきどき!
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このカフェ兼レストランで夕食をとりました。メニューもろくに読めず、時間ばかりかかって落ち着かない僕らを見て、愛嬌のいいギャルソンがアドバイスを交えながら注文をとってくれます。もちろん英語で。せっかくなのだからワインを頼もうにもよくわからないので、味の好みを伝えると、ちゃんとサンテミリオン産のワインを持ってきてくれました!手早さと丁寧さに目を丸くして見ていると、ちょっとしたパフォーマンスも披露。まるで子ども扱いでしたが、十分楽しいディナーを過ごせました。終始緊張しっぱなしで写真を撮る余裕などまったくありませんでしたが(笑)
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酔いと緊張がほどよく混ざり合った良い心地でホテルに戻ります。21時近くでもまだこんなに明るいのが夏のヨーロッパ。初めての街でも安心です。写真の真ん中、アーチを描いた入り口を持つホテル、オーベルジュ・ド・ラ・コマンドリーに泊まります。
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部屋は好感の持てるこじんまりとしたもの。ただ冷房が無く、天井に備え付けのファンが空気を回転させます。この夏のヨーロッパは猛暑。夜も暑かったのですが、2日ぶりのベッドなのでぐっすり眠ることができました。
このホテルは全18室のそれぞれが違う内装を持っています。この部屋は5号室です。各部屋の写真と間取り、設備の詳細は値段とともにホテルのホームページで見ることができます。建物自体もこの部屋のある本館は中世のテンプル騎士団のものを改装したとのこと。建物のらせん階段が雰囲気を出していました。 -
バスルームも清潔で機能的。お湯もきちんと出ました。この先1ヶ月間、運のよいことに風呂で悩まされたことはまずありませんでした!
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客室から見た外の風景です。旅行記最初の写真の路地は、この正面に続く路地です。このホテルは家族経営らしく、ホームステイをしているかのような温かみを感じます。翌日は列車の時間に合わせて7:15に出発予定だったので、メールでの予約時にタクシーの手配を頼んでおいたのですが、チェックイン時に「7:30でも全然大丈夫だから、ゆっくりどうぞ」と言ってくれました。朝の苦手な僕に、この配慮はすごく助かりました。
サンテミリオンはとても平和で、のどかな街でした。いつかもっと時間をかけて、シャトー見学もしてみたいなと思います。
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