2005/10 - 2005/10
31位(同エリア37件中)
漣さん
ミールを後にして向ったのは、ザモシチのザモイスキ家と並ぶ大シュラフタ、ラジヴィル家の本拠地ネスヴィシェ。ここで少々食事休憩。そこらの食堂に入り、出てきたものは蕎麦の実(?)とウインナーのセット。
味は・・・、・・・、・・・さあ、食事休憩はこれくらいにして行きましょうか。ガイドさんを促し、麗しの城館へ。
今度こそ鄙びた観光地を期待して行ったが最後、小学生の大群に囲まれ好奇の目を注がれながらの見学。
をいをい、ミール城とセットでの遠足かい。
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ガイドさんに促され、まず向ったのは聖体祝日教会。歴代ラジヴィル家の墓廟となっており、地下には彼らの遺骸が納められています。
教会は入場無料。心意気を感じます。文化財にまわす金額を捻出するのも大変と思われるこの国でこの太っ腹。なんと寛大なことか。
教会内部は写真撮影禁止。・・・ですが、ガイドさんも神父さんも写真は撮っていいよとあっさりと言い放つ。・・・えっと、目の前にカメラマークに赤い斜線が入った看板が見えるんですけど。 -
この教会の重要な所は、ギリシャ十字型教会と呼ばれる中央にドームを戴きそこから十字型に身廊・拝廊が伸びる型で建てられているということ。
この教会をモデルに東欧にはこの様式の影響が及んだとのことです。
ドームは第二次大戦の爆撃により破壊されましたが、現在では修復も完了しその後を完全に消し去っていました。 -
教会からは湖沿いに5分ほど歩くと、城館の入り口が見えてきます。黄色い外観を持ち周囲を堀に囲まれ、厚い壁に覆われたその外観は軍事的な要素のみならず貴族の城館としての威容をも兼ね備えている・・・のが本来の姿のはずなんですがこの城、数年前までサナトリアムとして使われていて、所蔵品は流出、正門は去年の火事でボロボロ、まだまだ修復真っ只中であります。
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近年オープンしたという内部ですが、ミール以上に何もないです。調度品はほぼゼロ、歩くたびに軋む床板。写真は併設された劇場のものですが、余りに寂しい。
ちなみにこの世界遺産は以下の基準で登録されています。
()ネスヴィシェにあるラジヴィル家の遺産は中欧における新たな建築様式の樹立を導いた、西洋の伝統の統合に基づく新概念の植え付けの為の揺籃の地であった。
()ラジヴィル家の遺産群は16〜17世紀の中欧の建築史における類型建造物の発展における重要な段階を表している。
このことは特にその十字円蓋型教会に関連した類型の聖体祝日教会において重要である。
()ラジヴィル家は南・西欧からの影響の解釈と中・東欧の思想の伝達に関係していた特に重要な存在であった。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
城館を出た後、庭園へと足を進めると、秋の黄色に囲まれました。自然の風景を生かした庭園は気持ちを軽やかにし、過去への憧憬を思い起こさせました。
何故か庭園内の池に突然現れたコペンハーゲンばりの小さな人魚像に興奮しシャッターを切った時のガイドさんの冷めた視線は自分を凍てつかせました。
帰り際、市庁舎の前を通った際に偶然、結婚式が行われていました。小さな町での小さな結婚式。彼らに大きな幸せが訪れるよう祈ることで、凍てついた自分の心を誤魔化しミンスクへと帰りました。
帰りに見た何もないベラルーシの平原は行きに見たものとは違い、温まり始めた心の虚無感を煽るものでした。あれ、心が折れた。
おしまい。(この物語はフィクションです)
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