2006/08/24 - 2006/08/24
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4nobuさん
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今日のセーニュのコルでフランス・イタリア国境を越える。セーニュのコルは700mの高度差があり峠越えはかなりしんどいというので例によって朝早く発つ。歩き出すとすぐに雨が降り出す。コルに到着する頃には雨と風がはげしくなり視界が悪くなる。
峠の降り口とその後のガレ場ではルートの見極めが困難になる上にイタリア側の道標は不十分だ。しかし今回は大いに憑いていて100〜200m毎に臨時の道標があって助かった。この道標は明日(25日)から始まるTMBのウルトラトレイル・マラソンのために臨時に設けられたものだ。
レックスブランシェの谷を下る途中から雹交じりの雨が激しくなるが稜線のような風が無いので雨具をつけて歩き続けることができた。
今日の宿のエリザベッタ小屋はレックスブランシェ谷末端の堆石による小さな峠状の丘を横に上がったところにある。小屋への急坂を登っていると昨夜モッテ小屋で同宿の米人グループが小屋から下りてくる。彼等には途中で追い抜かれたのだがここで昼食を取って更に先を急ぐらしい。大変満足したランチだよと教えてくれる。小屋の食堂では皆さん暖かいチーズとソーセージのレシティーを食べている。私は先ほど途中のお堂で弁当を摂ったので残念ながら夕食に期待する。
部屋に入って雨の上がった外を眺めていると10人ばかりの日本人のツアーが隊伍を組んで通過して行く。
小屋はこじんまりした設備のいい、しかもおかみさんの人柄からか従業員がみないい雰囲気で居心地のいい小屋だ。予約が必要な人気の高い小屋の理由がわかる。
本日の登り:650m 降り:260m 所要時間:4.5時間(勿論写真、食事時間含む)
写真は雨中のせーニュのコル
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関連するルート図。
TMB全体のルート図は次の旅行記にあります。
http://4travel.jp/traveler/4nobu/album/10105473 -
静かな朝を迎えるモッテ小屋のベッド棟
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小屋前から昨日のルートを振り返る。
正面がミィヤの稜線。その右の方に昨日通ったフールのコル。左下にこの谷の入口で、交通の要衝のシャピューの村があり、TMBトレッカーの多くがここに泊る。 -
セーニュ峠へののぼりの途中から先ほどとおなじ方向を眺める。右下の方向に隠れてモッテの小屋がある
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時々降る雨の中を1.5時間ほどでコルが見えてくる。この後1時間弱かかった
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セーニュのコル。プラの小屋がある。最初はずいぶんモダンな避難小屋だとおもったがどうやらTMBマラソンのチェックポイント用
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コルのイタリア側。レックスブランチェ谷の向こう側のモン・ぺルセ、モン・フォータンなどの山嶺
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イタリア側に下っていくとグラシェ針峰の支稜に槍ヶ岳に似たふたつのピーク、ピラミーデ・カルカレが目に付く。その向こうに見えるピラミッドがノワール針峰だろう。
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この下り道は沢山の踏跡があり、それに視界が悪い。幸いこのような標識のお陰で迷わずに済んだ。マラソン主催のノースウインドに感謝。向こうに槍ヶ岳の双子
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広い谷を下っていくとやがて左からの小谷に出会う。そこに新しい小屋が建設中。
眺めのいい所だしエリザベッタ小屋への中間の位置として人気が出るだろう。 -
モンブランの支稜のノワール針峰が見えるがモンブランはまだ雲の中
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レックスブランシェの谷を下りきり、雹交じりの雨と晴れ間が入れ替わりながらの不安定な天気だが車道なので安心してのんびり歩く。
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路傍のマリアのお堂。ここで昼食を摂る。すぐ上にエリザベッタ小屋が見える。バックはトレ・ラ・テート針峰
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お堂の向こうに谷末端の堆石上の牧童小屋がいくつか見える。エリザベッタ小屋は左の上にある。
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今夜のお宿、エリザベッタ小屋。小さく見えるが中は結構広い。
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泊った部屋。2段ベッドで6人部屋。私以外はフランス女性のグループ
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食堂の壁にある面白い天気の記録。今月の晴れはなんと5日だけ。明日はどうなるのか心配で聞いたら晴れると。
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最近改築したらしく山小屋と思えない気持ちいい水洗トイレ
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廊下にも暖房がある。これも想定外
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コンバルの湿原の向こうの小ピークはクールマイユールの傍のモンチェティフ?
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小屋からのミアージュ氷河とトレ・ラ・テート針峰3930m
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部分的に夕日が差し込むノワール針峰3773m
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夕食の野菜スープ
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メインの鶏のソテー。もっと手の込んだ料理を期待したのだが。でもいい鶏肉のあっさりした塩味でおいしい。
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夕暮れのノワール針峰、コンバル湿原。空は明るく明日の天気は期待通りに。
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ベニの谷と夕焼け
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ノワール針峰をズーム
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小屋のテラスからのノワール針峰
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この旅行記へのコメント (2)
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- red-nontaさん 2006/12/22 09:28:32
- コル
- 4nobuさん、おはようございます。red-notnaです。
雨の中のハイキング、おつかれさまでした!!
セーニュのコルは一見ゴンドラみたい(笑)に見えますが、TMBマラソンのチェックポイント用の小屋・・・・。えっ、まっマラソン!??
こ〜んな標高が高いトレッキングルートを走っちゃうんですか!?
自転車の峠越えもすごいと思うのに、マラソンまであるなんて!?
「富士山駅伝」のように過酷なレースを想像しちゃいます。
でも、富士山はひたすら登るだけですが、アルプスは登りもありますが、横断コースなどがほとんどで景色がコロコロ変わるから歩くもの走るのも気持ちよさそう!
今回のエリザベッタ小屋も氷河や針峰も見えるし、設備もバッチリだし、かなり環境がよさそうですねっ。
では、またお邪魔しま〜す。
red-nonta
- 4nobuさん からの返信 2006/12/22 15:37:04
- RE: コル
- red-nontaさん今日は
いつも一番に見ていただき投票もして頂いたようでありがとうございます。
山岳マラソンについてですが。
日本の駅伝とマラソンのように、このモンブランマラソンと同じようなのがあちこちにあるようで、マッターホルンマラソンもあります。スイスの山を歩いていますとマウンテンバイクほどではありませんが愛好者を見かけます。
その中でこのTMBマラソン(正確にはツール・ド・モンブラン・ウルトラトレイルマラソン)は最大級のようです。
TMBの全ルートをほぼ正確に走りぬき、距離158km,8つの峠、高度差の総計8500m, 45時間打ち切りでまわり、私にはまったく挑戦不可能です。
次回旅行記の記事中に写真を載せておきましたが、よく鍛えた老人や婦人も参加しておられるのには驚きです。
正規のはシャモニースタート、ゴールですが。ハーフコースとしてクールマイユール発86km、高度差4500m、24時間打ち切りのもあるようです。
富士山マラソンはテレビで見ただけですが、勾配が緩いせいでしょうか富士の駆け足にたいして、TMBは早足プラス駆け足の長距離型の印象でした。
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