2006/08/05 - 2006/08/05
7位(同エリア14件中)
コクリコさん
オータンで1泊したコクリコ一家。
翌朝は気持ち良く目覚めました。
オータン駅前11時頃(すみません、メモしなかったので詳しい時間はわかりません)のバスに乗るため、朝食後すぐ行動に移します。
今日はオータンの恋人『エヴァ(イヴ)』に会いに行く日です。
写真は《オータンの薔薇》
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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-
駅前ホテルの朝食は、パン、ジャム、バター、蜂蜜、ジュース、ヨーグルト、カフェオレで5ユーロ。
ホテルの部屋のテレビを朝からつけて、フランスで現在流行りのポップスをチェック。
ブールジの「最後のキス」だったかな、それが気に入ったのですが、パリのフナックでアルバム1位。
高いので買わなかった(2007年にCDが安くなったのでゲット^^;)。人気歌手のヒット中のCDでも店によってとても安くなっているのに、ブールジの最新のCDはどこでも高かった。
テレビの画面ではブールジ他、私にはお馴染みの歌手がたくさん映っていてご機嫌。
なんと、ジョニー・アリデイや喜劇っぽいおチビさんのミミも張り切って歌っていた。
ちなみに、わがステュディオは老夫婦に借りているためテレビは無い。
久しぶりにテレビを見たので嬉しくってつい書いてしまった文明に汚染されているコクリコ(*^^*) -
朝食後はまず郵便局へ。
コクリコ妹が日本に電話するためのテレカルトを買うためです。
郵便局の風景は日本もオータンも変わらず。 -
変わっているとすれば、この黄色とブルーのコンビの可愛さ!
切手の自動販売機。 -
コピー機も黄色とブルー。
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郵便局を出て、グリーユ通りをロラン美術館目指して歩きます。
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通りに面した民家の窓辺にはあふれんばかりの花。
この夏、フランスのどこに行っても、家々の窓辺にはセンス良く美しく花が飾られていて、町中が町を美しくしようと言う気持ちが伝わってきました。
私のセンスの問題かもしれませんが、家がちっとも素敵になりません。花はすぐ枯らしてしまうし・・・
まあ、家だけでなく町全体もですが・・・(^^;)
どこの家でも気が付いたのですが、窓の下に小さな入口のような扉がありました。
何だろう、倉庫? -
民家の窓はほとんどが観音開きの鎧戸。
全開した時に固定させる留め金具に時々こんな少女バージョンあり。
サンリス、シャルトル、オーヴェル・シュル・オワーズでもこの少女顔の留め金具を見っけ♪
他におじさんバージョンもありまーす。
実用的なとめ金具が多い中、こんな可愛い金具を見つけると嬉しい。 -
ん?「オータン女子サッカー倶楽部」の表札だ!
サッカーが盛んなお国柄。オータンにも女子サッカークラブがあるんだね。
そういえば、埼玉県川越市とオータン市は姉妹都市だそうです。
オータンのどこかに《川越通り》があるらしいんだけど、見つからなかったなぁ。
と言うか、オータンに着いたらすっかり忘れていた。
旧市街か旧市街の回りにある新しい住宅街に《川越通り》があるのかそれもわかりませんが(^^;)。 -
ロラン美術館への道。
道しるべはサン・ラザール大聖堂とロラン美術館があることを示しています。
右は徒歩でアクセス。
左は車でアクセス。 -
昨日行ったサン・ラザール大聖堂のななめ手前にロラン美術館があります。
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ロラン美術館。
ボーヌのオテル・デューを建てたブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランの生家だった建物が今ではロラン美術館になっています。
ガリア=ローマ時代(紀元前)から15世紀中世までの遺物、美術品が展示されています。 -
お城のようなニコラ・ロラン宰相の邸宅。
毎度のことながら、「時間がなくて」大急ぎで見学。
陳列されている美術品を横目に《エヴァの誘惑》の部屋まで突進です。
ちなみに入館料は2006年8月現在、大人1人3.3ユーロ。
ワカ(学生)は1.7ユーロでした。 -
「突進」とは言いながら、中庭で見つけたもの。
それは、昨日出食わした大きすぎる「ブリキの牛」、あれを作ったPETER MEYERSの作品がここにもありました!
牛ほど大きくない猫。 -
人間顔のライオン。
ライオンすら「牛」ほど大きくはありません(^^;)。 -
まずはガリア=ローマ時代の遺物が展示されている部屋。
詳しく見ている暇がないので雰囲気だけ写真でパチリ。
床のタイルのモザイク模様がローマちっく。 -
何気なく写した展示物ですが、鎧を纏った小さな兵士に突き出た大きなモノは・・・:?#:*!"
まっ、ガリア=ローマ時代の素朴な土器やら人形やら食器からが展示されております。 -
イタリアローマのフォロ・ロマーノやポンペイの遺跡を思い出させるモザイク。
なるほど「ローマの妹」ね。 -
日本の道端の道祖神や石仏を思わせる素朴な聖者たちの像。
どこに置かれていたのだろう。街道?教会堂? -
《エヴァの誘惑》 (コクリコ妹撮影)
これまで見てきたどのエヴァより魅力的なエヴァ。
彫られた木々がまるで海草のよう、人魚がのびやかに泳いているような姿のエヴァ。
12世紀に作られたほぼ等身大のエヴァです。
もとはサン・ラザール大聖堂の北扉口タンパン下にあったものだそうですが、18世紀の改築の時に捨てられたらしいとのこと。エヴァはロラン家に拾われたのですが、アダムは行方不明。
アダムを探して彷徨っている姿にも見えてしまいます。
エヴァは左手で禁断の果実をにぎっています。
果実をもぎ取って正にアダムを誘惑しようとしている場面。
その枝にはサタンの爪が・・・
アダムもサタンの本体も今では行方知れずになっています。
アダムとエヴァとサタンの完全な物語りを見ることができたらどんなに良かったことでしょう。
今はその場面を想像することしかできません。
エヴアはアダムではなく、現在に生きる世の男性たちを誘惑しているようです。
エヴァに誘惑されるためにのみオータンを訪れるのも良いのではないでしょうか♪ -
名残りは尽きないけれども美術館から出た私たちの目の前にはサン・ラザール大聖堂。
愛すべきロマネスクの妖精たちとお別れの時間になりました。 -
オータンの市庁舎。
後で調べてみたら、この市庁舎の入口階段を上がった所の床に『ローマの妹にして好敵手』という文字が色鮮やかなモザイクで描かれているそうです。
近くに行って見てくれば良かった。オータン市庁舎に「Au revoir!また来まーす、さようなら」と手を振っただけだったのよ。 -
パン屋さんの看板。
昼食をゆっくり食べている時間がないので、ディジョン行きの列車の中で食べるサンドウイッチを買います。 -
パン屋で買ったバゲットをかかえているおばあさん。
ひと昔前にタイムスリップしたような錯覚をしてしまいそう。 -
オータン駅前からTerのバスに乗りエタンへ。
往きはボーヌからTerの列車でエタンへ。エタンで列車に乗り換えオータンに来ましたが、8月5日は土曜日だからかどうかはわかりませんが、エタンへちょうど良い列車はなくバスで行きます。
ディジョン〜ボーヌ〜オータンにいらっしゃる方は季節や曜日により変更があるかもしれないので、駅や観光案内所で聞いてくださいね。 -
今回の旅ですっかりバスの快適さが気に入ったコクリコ一家。
ほとんど貸しきり状態のバスはブルゴーニュの平野をびゅんびゅん飛ばします。 -
ブルゴーニュの豊かな風景の中、バスをビュンビュンすっ飛ばすのは頼もしい女性運転手。
-
30分くらい走ったでしょうか、エタン駅に到着。
エタン駅は乗り継ぎのみに使われている駅のようです。
駅のまわりにはなーんにも無い。
それだからでしょうか、駅舎の2階に駅の関係者が住んでいる様子。
こんな観光地でもなんでもない田舎の駅ですら、住んでいる人は窓辺に花を飾っています。 -
エタン駅のホームでディジョン行きの列車を待つコクリコ一家の面々。
こんなホームでのーんびり列車を待つひと時もなかなか良いもの。 -
ディジョン行きの列車のドアにかかれた非常時のドアの開き方。
-
列車の扉に描かれた『小心クン』
「列車が止まる前にドアを開かないこと」と言うようなことが書かれています。
『小心クン』について詳しくは4トラ・コミュニティー「小心クンを愛する会」をご覧ください。
中国で生まれた(?)『小心地滑』の「小心クン(小心は注意)」はフランスにもしっかり棲息していました♪ -
ゆったりした座席。
このTerもTGVより、ずっと広い空間、綺麗な座席で乗り心地非常に良し♪ -
オータンのパン屋さんが買ったサンドウイッチを広げ、昨夜ホテルで飲んだワインの残りをペットボトルにつめたものをテープルに出し、楽しいお弁当の時間です。
今回、何回列車の中で楽しいピクニックをしたことでしょう♪
サンドウイッチ、果物、ワイン、水にお菓子、車窓の景色を眺めながらの食事は病みつきになります♪
1時間もするとディジョンに着きます。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- まもちんさん 2008/07/28 21:22:06
- フランス〜
- コクリコさん
オータンというところは、この旅行記で初めて知ったのですが、すてきなとこですね〜。パリが東京なら、オータンは埼玉みたいなところでしょうか・・。
地元の人はなんの気もなしにそこに暮らしているんでしょうけども、オシャレにみえてしまうのは、コクリコさんの感性がステキだからでしょうね!^O^
こちらの像にしても、ドア止めにしても、とても雰囲気があります。
2度ほど出張で、おパリにいったことがあるんですが、(ろくに英語もしゃべれないくせに強制出張です(笑)、エッフェル塔とか、ポンピドー美術館とかベタベタな感じでした(;´_`;)
機会があったら、ちょっと遠出もしてみたいです。でも、フランスってちょっと田舎にでると英語通じませんよね?フランス語をしゃべれちゃうんですか?
まもちん
- コクリコさん からの返信 2008/07/29 16:53:03
- RE: フランス〜
- まもちんさん、
2年前の旅行記に書き込みと投票ありがとうございます。
オータンの旅行記をおでぶねこさんの旅行記にトラックバックしたら上にあがってしまったんですよ〜(^^;)
> オータンというところは、この旅行記で初めて知ったのですが、すてきなとこですね〜。パリが東京なら、オータンは埼玉みたいなところでしょうか・・。
ちゃう、ちゃう、埼玉は大都会です。
さいたま市の人口は100万超えてるけど、オータン市の人口は2万人だよ〜
> 地元の人はなんの気もなしにそこに暮らしているんでしょうけども、オシャレにみえてしまうのは、コクリコさんの感性がステキだからでしょうね!^O^
> こちらの像にしても、ドア止めにしても、とても雰囲気があります。
おっしやる通り、我がさいたま市民よりお洒落だし、古代ローマの時代から栄えていたから歴史も古いです。
そうそう、川越とオータンが姉妹都市だってこと知ってた?
知らないわよね、、、10年位前からだそうで、オータンに「川越通り」ってあるらしいんだけど見つからなかったです。
> 機会があったら、ちょっと遠出もしてみたいです。でも、フランスってちょっと田舎にでると英語通じませんよね?フランス語をしゃべれちゃうんですか?
出張でパリですか!まもちんさん、国際的なお仕事されているのですね。
英語は田舎でも観光案内所やホテル、美術館など通じますよ。
4トラのトラベラーさんたち、フランスの田舎を英語で回っていますよ〜
私が下手なフランス語を使ったら、すぐ英語に変えてくれることが多かったですが、英語の苦手な私はさらにわからず、、、数字だけは英語の方が簡単なので、英語を使ってます(フラ語、英語、日本語のちゃんぽんどす)
ミュンヘンやローマでも英語通じなかったよ(英語の通じない安い食堂ばかり入ってたから^^;)
毎日暑いですが、まもちんさん、とろけずに若さで頑張ってくださいね!
-
- 迷子さん 2006/11/19 21:22:16
- やっぱりエヴァどすな〜。
- 本日も迷子のアイルランド御訪問ありがとうどす〜。
オータンと言えばアノ艶かしいエヴァの彫刻どすな!
1つ前の旅行記には出て無かったので
何時御登場かと密かに待っておりますたぁ。
どこのガイドブックにも必ずオータン編では載ってるどすな!
迷子は今日、図書館へ行って
ロマネスクの教会堂って本を借りてきちゃいますた、へへ(*^_^*)。
こちらの旅行記共々これからお勉強させて貰います〜。
すかす、おフランスは本場だけあって
数が多いのどすな、、、場所と名前を覚えるだけでも大変そうどすな。
建築様式に係わらず、ブレトン(ブルターニュ)地方の教会の
奇妙な彫刻も興味が尽きないどすが、、、。
迷子はケルト物も大好きどす〜。
- コクリコさん からの返信 2006/11/24 18:52:09
- RE: やっぱりエヴァどすな〜。
- 迷子のプロさん、
やっぱりエヴァどすよ〜(*^^*)。
我が家の本棚の奥底に『ケルト民話集』(フィオナ・マクラウド、荒俣宏訳)
が眠っているのを思い出し引っぱり出してきました。
謎の女性作家による異色作だそうです。
「ウェールズのケルトは余裕がある。アイルランドのケルトは楽天的だ。しかしスコットランドのケルトだけは昏く悲しい」と書いてあります。そしてこの本は悲しいスコットランドの民話集だそうです。うううっ(涙)。
ロマネスクの本を借りたんだってね。迷子さんがますます博学になっちゃう(^o^)q
-
- おでぶねこさん 2006/11/19 19:44:41
- コクリコマジックのオータン2。
- コクリコさん。今晩は。
コクリコマジックのオータン。しっかりと堪能させていただきました。
やっぱり訪れた場所には1泊できるといいですね。
おでぶねこの知らないオータンの姿がありますね。
可憐な少女の鎧戸止めもしっかり見せていただいて感激です!!!
ロラン美術館のブリキのオブジェ。
おでぶねこは全く記憶がありません・・・
人の記憶と言うのは本当にいいかげんなのですね。。。私だけかも・・・ですが。
イヴで頭が一杯だったようですね(^^;~
市役所にそんなに素敵なせりふが記されていたなんて
それもモザイクで・・・ああ、全く知りませんでした。
本当に勿体ない事をしました。残念です!!!
バゲットを抱えている年配のご婦人の写真
おでぶねこもタイムスリップしたのかと
ドキッとしてしまいました。
フランスの中世の村や町は
もしかしたら現在と過去を行ったり来たりしているのかも・・・。
列車やバスの車窓から見た景色はコクリコ家の
素敵な思い出ですね。
おでぶねこ
- コクリコさん からの返信 2006/11/24 18:20:18
- RE: コクリコマジックのオータン2。
- おでぶねこさん、こんばんは。
お返事遅れてすみません。おでぶねこさんにお返事した気になっていました(^^;)
「君もコクリコ、我もコクリコ」ではないけれど「君もオータン、我もオータン」でしたね♪
ブリキのオブジェは前日ローマの遺跡を見た帰りに、あまりにオータンには場違いの巨大な牛のオブジェを見てしまったので、印象深かったのかもしれません。
夏の旅行記なのになかなかはかどらないのは、旅行記の写真をあれこれ思い出しながら整理してるからかも。
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