2000/11/12 - 2000/11/13
48位(同エリア219件中)
バートンさん
メブラーナ教団との出会いは
イスタンブールの古本街で
切り売りされていた教団のコーラン。
美しい装飾文字と信者が踊っている挿絵は
コーランの一部というよりも
素晴しい芸術品でした。
-
宿を見つけ、
早速コンヤの町へ繰出しました。 -
まずはメブラーナ教団の聖地、
メブラーナ博物館へ向かいました。
今まで気になっていたメブラーナ教団とはどのようなものなのでしょうか。切り売りのコーランではなく、本物の教団に触れる機会がやっと得られました。 -
秋の気配が漂うコンヤの町を歩き
メブラーナ博物館に到着。 -
博物館の噴水
この博物館はメブラーナ教団の創始者メブラーナの霊廟。敷地内には霊廟だけでなく、モスク、僧院、修行場もあります。 -
13世紀末建立、外の部分はオスマン朝の時代にシュレイマン大帝らの寄進により建設されました。メブラーナの死後、一度はアタチュルクによって閉鎖させられましたが、1927年に博物館として公開されるようになりました。
-
メブラーナの語った言葉を書いた碑文。
外に無造作に置いてあります。 -
メブラーナの棺。
いくつかの棺と共に安置され、
一際豪華に飾られている。
僧達(信者?)が、見守るように
メブラーナの棺の傍に居たのが
印象的でした。 -
1267年に建立された
インジェ・ミナーレ神学校。 -
ビュユック・カラタイ神学校。
現在はカラタイ博物館として
陶器の博物館になっています。 -
そんなに広くない館内に
装飾的に展示されている陶器。
これらは町の城砦からの出土品。 -
館内も見所の一つ。
天井のタイルが美しい。 -
コンヤの見所は、
メブラーナ博物館を除いて
トラムの線路に沿うようにある。
線路伝いにちょっとお散歩。 -
円を描くように走るトラムの内側は
コンヤ市民の憩いの場。
丘になっている内側には
公園やカフェがある。
黄色く色づいた公園で一休み。 -
公園内にある
アラアッディン・ジャミィ。 -
ふらふら町歩きをしていたら
市場を発見。
美味しそうなオレンジが
山積みになっている。
トルコの野菜はとても美味しいから
これもきっと美味しいんだろうな。 -
赤や黄のリンゴ・・・。
これも美味しいんだろうな。 -
このあたりは魚屋が並んでる。
見たことのない魚が沢山。
赤いお盆に載せていると
とても見栄えが良い魚達。
トルコ人達のセンスが伺えます。 -
メブラーナの踊りが見れる場所を宿の人に聞き、博物館そばのレストランを教えてもらいました。
シーズン・オフなので、観客は私を含め5人。ゆっくりと観賞できました。 -
この踊りはセマーダンス(旋舞)と呼ばれ、イスラム神秘主義教団の1派、メヴラーナ教団の儀式。神との一体化を求め、ひたすらくるくると旋回し続けるダンスのことです。
-
衣装にはそれぞれ意味があり、円錐形の帽子は墓石、黒いジャケットは墓そのものを、スカートは葬式用の覆いを象徴しています。
黒いジャケットを脱ぎ捨てることにより地上の束縛からの解放を意味し、墓・死から脱出・解放した事を示します。 -
胸の上で、両腕をクロスさせながら、ゆっくりと旋回を開始。右手の平を上向き、左手の平は下に向けて広げ、旋回を繰り返す。
このポーズは、右手から神の精神的な恵み(愛)を授かり、左手でそれを地上の人々に分け与えることを表わしているそうです。また、くるくると旋回するのは、神からの授かりが世界のあらゆる所に行き渡るようにする為なのだとか。
そして、繰り返し旋回することによって、無我の境地に入り、神との一体化を求めます。
ラウンドスカートのような白い衣装の裾は、宇宙の広がりを表現しています。 -
くるくる、くるくる、ひたすら回るだけ。
踊り手達は気持ちよさそう。
これって一種のトランス状態なんでしょうか。 -
こっちもなんだか
気分良くなってくるのが不思議。
会場全体が幸せな雰囲気で
満たされています。
終わった後は感動!の一言。
踊り手達の旋回は本当に私達に神様の授かり物を分け与えてくれたようでした。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- こざくらさん 2008/01/11 23:47:32
- 回って回って・・・。
- バートンさん、
またまた不思議なダンスを見せていただきました!!
回って、神からの授かり物を
皆に分け与えるという発想は世界平和に繋がりますね。
イスラム教の1派と言う事ですが、本当に珍しい。
メッカに向かって日に何度か礼拝する事しか知りませんでした。
こんなに躍動的な神事があるとは。
回っているうちに神と一体化するって、
トランス状態になるだけですよね。
ほんと、宗教は面白い。
日本なら、巫女さんが雅楽に合わせてスローに踊っているだけですが。
1票じゃ足りないくらいですが投票します。
くるくる回る回転木馬〜♪ こざくら
- バートンさん からの返信 2008/01/12 00:28:54
- 人間回転木馬♪
- こざくらさん、こんにちは。
この宗派はかなり特殊なようですよ。
イスラムは偶像崇拝を禁止しているから
人物や動物などの絵は描かないのですが、
この宗派の経典にはしっかり描かれてましたから。
またその絵が美しいの。
それを見てからこのダンスを見たいと願っていました。
ずっと回っているだけなんですが、
一つ一つ意味があるようでした。
私にはよく分りませんでしたが、
感動したのは確か。
もしかしたら、かぶりつきで見たからかも(笑)
こんな事書いたらバチあたりかもしれませんが、
いろんな宗教があり面白いなと思いました。
バートン
-
- ralphinさん 2007/11/12 22:08:14
- これがセマーダンス!
- こんばんは〜、バートンさん。
メブラーナ博物館は行ったんですが、撮影禁止になっていて撮れなかったんです・・・。
そしてセマーダンス、どんなのか気になっていたんです!
ガイドブックに少しだけ記事が載っていて、実際どんなの?
って思ってたら、さすがバートンさん!
衣装も変わってるけど、ひたすら旋回してるんですね。
絶対、トランス状態ですよ、これ(爆)
いやぁ〜貴重なもの見させて頂きました。
良かったら私の旅行記にリンク貼ってもいいですか?
ralphin
- バートンさん からの返信 2007/11/12 22:41:43
- そう、これがセマーダンス!
- ralphinさん、いらっしゃ〜い。
ralphinさんの旅行記でメブラーナは撮影禁止と知り(@_@)でしたよ。
何ででしょうね。
写真撮ったところでどーってこの無いと思うんですが。。。
セマーダンスはイスタンブールの古本市で知りました。
そこではメブラーナ経典の切り売りをしてて
セマーダンスの挿絵がとっても綺麗なので何枚か手に入れ、
きっといつか見てやる…と執念のように思い続けてました。
で、ようやく見れたしだいです。
1時間くらいかな、ずっと回ってるんですよ。
不思議なダンスだけどちょっと感動しました。
かぶりつきで見たせいかな。
リンク、どうぞ貼ってくださいね。
大歓迎です。
ばーとん
- ralphinさん からの返信 2007/11/12 23:12:18
- RE: そう、これがセマーダンス!
なんかメブラーナ博物館とセマーダンスはセットじゃないとって思いましたよーー。
きっとダンス見てから博物館行った方が理解できそう。
1時間も回ってるのか・・・。
でも感動しちゃうなら、次はコンヤいかなくっちゃ!
イケメンの宝庫だしね(爆)
では早速、リンク貼らせてもらいま〜す。
ralphin
- バートンさん からの返信 2007/11/12 23:19:47
- 宝庫(笑)
- おかしいな〜、私の時はイケメンの宝庫じゃなかったぞ。
おじんばかりだったのだ。
何故だ〜。
さてはハンターが来る事を察知したな。
どうもイケメンは恥ずかしがり屋が多いようだから。
セマーダンスは確かイスタンブールの新市街でも見れますよ。
トルコへ行く機会があったら是非見てくださいね。
リンク有難うございました。
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