【芸の凄み】＝今ココに生きている!!!＝スペイン旅紀行

1995/08 - 1995/08

日本では、小さい頃は
＝かわいい＝と過保護と思われるほど
大事にされ、ある一定の時期を過ぎると
今度は、
＝何時まで、甘えているのだと。。。＝
【手の平を返したような。。。】対応が、行われるように
なったのは、いつからの事でしょうか。。。。？？？

【大人】になったならば
＝苦しい事・辛い事＝が沢山やってくるのだから
せめて、【小さい頃】は、
＝楽しい・幸せな思い出を沢山持たせよう。。。＝と
いう配慮からなのでしょうか。。。？？？

でも、【社会】と言う物は、どういうものであり
どの様な覚悟で＝生きなければ＝
【生存する事も難しい。。。】という事は、
最低限、【小さい頃】から、
教える必要はあると思うのですが。。。

生きていく＝術＝という物を教えられず
急に【厳しい・辛い・冷たい】
現実の社会という物に投げ込まれる。。。

其処は、
本当に＝実力＝がなければ、
【いじめられ・のけ者にされ・やがては
無能者・怠け者など言う烙印を押されて
＝排除されていく。。。＝と言う事を
体で一つ一つ一つ覚えていく。。。。

その痛みに耐えられ、それを【バネ】に出来る者は
それは、それでいいのかもしれないが。。。
そうではない者は。。。。。

【日本】以外の国は、【日本】ほど
＝子供＝を過保護に扱っていないような
【気】がする。。。。

もっとも、【子供】でも＝貴重な労働力＝として
【家庭】を維持するために、
＝働いてもらわなければ成らない＝と。。。。
回りの環境に要求されるという事もあるのだろうが。。。

その中で、誰に教わることなく
＝自然＝に【社会】の中で生きていく
＝生き延びる術＝という物を身につけて行くのであるが。。。。

世界には、昔から迫害されてきた民族して
【ユダヤ】と【ジプシー】という民族があり、

＝ユダヤ人＝は、
小さい頃から【タルムード】などの書物に書かれている事を
日々学び・実践するということで
＝教育・字に親しむ＝という事を、
小さい頃やってきて、それを生きていく【術】としてきた
経緯があり

どんな所に移住しても
＝頭の中にある物・体に沁み込んだ物＝は、奪えない。。。
とその【土地】の状況を分析して、
どのように対処すれば、有利なのかということを
考える事をしてきた。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E6%95%99

そして、知らぬ間に、【徐々に】気が付けば
移住した土地の中で、
【権力者】になっていた。。。というケースが
（それが、かえって、反感を招いた。。。という面もあるようですが。。。）

それに反して【ジプシー】という民族は、
【タルムード】に対抗する物は、というば
＝芸術・芸＝と言えるのかも知れない。。。。。

その場、その場、
＝楽しく暮らせれば、それでいい＝
定住して、【根】を生やし
＝コツコツコツと地道に、働くような事は、
人生を浪費している。。。。＝とでも思っているかのような。。。？？？

その場、その場で、【どれだけ芝居】が出来るか
その＝芝居＝で、
【相手】だけでなく
【自分】もどれだけ
＝騙せるかと。。。。。＝

その果てに、自然成立した【踊り】として
=フラメンコ＝が、有るようにも感じてしまう。。。

幾ら【日本人】が、そのマネをした所で
彼らの【体の中】に流れている
＝血の激しさ・刹那性＝という物は、理解しがたい物が
有るようにも。。。。。

【常】に明日は、＝破滅＝が待っているかも知れないと
感じながら
【日々を送る暮らし】
其処には、＝日々の安定した暮らしが、幸せだ＝という
【想い】とは、かけ離れた物が。。。。

貧しいからこそ、できる事。。。

嫌
好んで・自らの意思で
＝貧しさの中に居続ける事＝
または、＝反社会的な暮らしの中＝で得られる
マンネリを防いでくれる。。。

【日々の緊張感】
【物の大切さ・はかなさ】を味わう事が出来る
＝幸せ＝。。。。

「東京」―マイペース
http://ongakukan.music.coocan.jp/2006music/4-ta/mtokyo.html

かつて、【日本】も昔は
＝総ての人＝が貧しい暮らしを続けていた頃
【自分】だけではない。。。
という慰めがあり、

やがては、【今】よりも、＝楽な暮らし＝がしたいと。。。。
その想いが、【東京】という所に
何もかもが集まってくるという社会現象を生み

【今】は、日本中が、そんなに＝貧しい＝という事もなく
総てが、他の国に比べれば
【豊かだ】といわれる時代の中で、

【豊かさ】の変わりに
＝昔＝持っていたものが
失われている。。。。といわれるようになりました。。。

それは、【ユダヤ的】な物なのでしょうか。。。。
それとも、＝ジプシー的＝な物なのでしょうか。。。。

エリア スペイン

現在は、【ジプシー】というと
＝差別言葉＝といわれるようで
【ロマ】という言葉が使われているようですが。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9E

【私】としては、＝ジプシー＝の方が
感じが出で居るような気がします。。。

この頃は、【放浪生活】から
＝定住生活＝するようになり
【差別】されれば、
＝生存＝しにくい。。。という事なのでしょうか
？？？

当てのない【放浪の旅】が
＝人生＝その物である。。。という事を
日本の有名な俳人
【松尾芭蕉】も、
＝奥の細道＝冒頭で言っています。。。

月日（つきひ）は
百代（はくだい）の過客（かかく）にして、
行（ゆき）かふ年も又旅人也。

舟の上に生涯（しょうがい）をうかべ、
馬の口をとらへて老いをむかふる物は、
日々旅にして旅を栖（すみか）とす
http://www.town.hiraizumi.iwate.jp/scripts/hiraizumi/kanko-rekisi/lib/bun_13.html

しかし、
＝日々を旅だと断定し
人生そのものを【旅】に過ぎない。。。＝
と言い切るには
いろんなことを
【切捨て、または、棄てざる得ない】
経験がどうしても必要で。。。。

そして、
限りない【生きていくこと】の＝虚しさ＝
という物に
【正面】から、向き合える者だけが

自分の
【心やすらむ＝住まい＝】は、
【旅】の中にこそあり

其処が、
現実という社会の中で
【自分】という物を保っていられる
唯一の場所であり

自分の【居場所】であり、
【栖（すみか）】である。。。
といえるのかもしれない???

この写真の【女性】のように
【眼差し】は、
【常】に遥か彼方を
漠然と見詰め続けている。。。。

見詰め続けられるような心持が
＝日々の生活＝は
【旅】だと違和感なく
言えるように成れるような気が。。。。

【髪】を振り乱し
【足】を地面に打ちつけ
体から＝汗＝を飛び散らせ
何かに【取り憑かれた】かのような
眼差しを呈してくるにつれて、

【踊り】は、＝佳境＝に入り
それを観いてる【観客】も
何ゆえに、それほど
激しく【体】を動かさなければならないのか。。。。
という
【意味】が、

＝言葉＝で、説明されないのに
おぼろげながらに
【伝わってくるもの】が。。。。

＝生きていく、生き続けていく。。。＝という事は
そんなに、
【鼻歌気分】でばかり行ける物ではない。。。

そんな時は、＝どうしようもない事＝向かって
けっして【負けはしない】と体でいう事で
また、明日も生きてゆく＝力＝が沸いてくるような。。。

または、
声を出して【泣き喚きたい】思いを
【体】を意識が無くなるほどに
動かす事で、
その様な想いは
＝所詮、人の力では、どうしようも無いことだ。。。=
という諦観に昇華する事ができる。。。。

そうする事で、また、
繰り返す
＝くだらない・吐き気を催すような日々の暮らし＝を
【人生という旅の一こま】に過ぎないと
【達観】出来るようになるとでも
言ってるかのように。。。。。

このフラメンコをどこで見たのか。。。???
今は、定かではないですが
【洞窟のフラメンコショー】は、
色んな所で有るようです。
http://www.nta.co.jp/ryoko/tourcon/2003/030315_2/

上に書かれているように
余りにも、身近なために
【汗】が、飛んできたりして
あまり、【清潔】でないですか。。。。

そのだけに、【野卑なパワー】が合ったりします。。。

昔は、もっと、猥褻で、野卑な物であったのだろう。。。という想像が出来る物でもあります。。。

本来の【芸】とは、
このような物で合ってこそ
極一般の人たちの
＝生きていく力＝となっていくのではないかと。。。