1989/07/25 - 1989/08/25
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悠悠さん
一年前に、一人旅の味をしめた私は、大学四年の夏も、迷う事無く旅に出た。二度目とはいえ、未だ、未だ、初心者の私が今回選んだ旅行先は、北米大陸。特に、カナディアンロッキーの山脈や氷河にじかに触れてみたいというのが大きな目的だった。
カナダだけに旅先を絞ればよかったのだが、マイアミやバハマ、キューバなどのカリブにも憧れを持っていたので、欲張ったプランを立てた。
いざ、出発。日本からシアトルを目指す。夜、空港に付くと時間が遅かったからかお客さんは、まばら。もしかすると、本日着の最終便が私が乗っていた飛行機だったのかもしれない。
入国審査のまばらな列を抜けて、正面にある案内板で本日の宿を探そうと色々検索していると・・。隣に、日本人の若者二人が、同じように案内板を見ている。
二人が何やら話しているのを小耳で聞いているとどうやら二人は私より賢明な人で、既にホテルの予約をしているみたいだ。
そのホテルに、どういったらいいのかを確認していた。
私は、この時間から自分の宿を探す事の困難さを感じていたので、勇気を持って二人に話しかけた。『今晩は。もし、よければ、今晩、床でも何でもいいから一緒に泊めてもらえないかな・・。金は、払うから。』二人は、即答で、『いいですよ。』と。これで、今夜の宿は、確保できた。明日には、マイアミだから朝、この空港に戻ってくるだけ。
空港で、出発まで時間を過ごす事も出来なくはないが、少しぐらいシアトルという街も見たい。
三人で、タクシーに乗りホテルへ向かった。彼らが、日本から予約していたホテルは立派なホテルだった。二人が、無事にチェックインを済ませるのを見計らって少し離れた場所で待機していた私は、素早くエレベーターに乗り込んだ。
無事三人で部屋に荷物を下ろすと、二人は東京のお坊ちゃんが多く通う大学二年生だった。彼らは、西海岸を中心に旅する予定で初の海外旅行だった。
私は、少ないながらも自分が去年経験した話をしている時、お酒でも飲まないかという話になった。
しかし、時は既に真夜中。外は、見知らぬ、アメリカの街。
シアトルは、比較的アメリカの中では安全な街らしいが・・。
夜中に酒を買いに出るのは・・。
二人の内の一人が、『俺、酒買いに行きますよ。フロントで聞いたら案外近くで、ひとっ走りで行って来れそうなんで・・。』そういうと、もう一人も、『やっぱり、一人では、ヤバイかもしらないから俺も付いていくよ・・。』と。
結局、真夜中のアメリカの街に二人の学生は飛び出して行った。部屋には、同じ日本人とはいえ、今日空港で初めて出会った私を残したまま・・。
待っている間、私は、非常に長い時間に感じた。無事に、二人は帰ってこれるのかな・・。無謀な行為を俺は止めるべきだったのかな・・。そうこう悩んでいる時、二人が帰ってきた。
買ってきたのは、ジャックダニエルの一リットルボトル3本。
私の心配をよそに、二人は、ジャックダニエルの一リットルボトルがこんなに安かったんですよと少し違う意味で興奮していた。
三人は何も無かったかのごとく、一人一本ずつボトルを飲んで寝た。
私にとって、厳しいフライトが待っているとも知らずに・・。
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