1999/04 - 1999/04
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buchijoyceさん
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海岸に下りて、砂浜伝いに町に行った。
ここも干満の差が大きいらしく今は干潮で、船が何隻も砂浜に鎮座していた。日本でこういう風景にはお目にかかることはない。モン・サン・ミッシェル、アラン島でも干満の差は大きかったから、北海沿岸がそうなのかもしれない。まだ日があったので、浜の向こうの丘の上にある教会まで行った。
夕食に浜近くのパブに入った。入口に入るといきなりタバコの煙が迎えてくれた。やだ〜、と逃げ腰になりながら中をのぞくと、タバコはここで吸うみたいで中は禁煙のよう。息を止めて中に入り、一番奥の席に座った。クラブスープを頼んだ。期待していなかったけど、ちょこっと塩をたすと美味しかった。
翌日は雨だった。タクシーをよんで、バーナード・リーチの工房へ行ってもらった。工房にはリーチの作品が陳列してあった。横の小さな部屋に入って「おっ、いいね」と目を見張った。いいね、といったのは浜田庄司の壷だった。「やっぱりリーチよりこっちの方が好きだな」と言ってくすりと笑った。リーチがここに作った登り窯は、イギリスでは初めてのものだそうだ。私が行った時は、管理をリーチの姪とか言う女性がしていたように思うが、その後、老朽化が進んで危機感を抱いた地元の人々が04年に保存復興に取り組みだしたとそうだ。
その復興の支援を求めている。以下その呼びかけ:
「日本の民芸運動にかかわった英国人陶芸家、バーナード・リーチの工房を復興し、博物館や研修機能を備えた国際的な「陶芸センター」とするプロジェクトだ。しかし、センターの維持運営費、50万ポンド(約1億500万円)のめどがまだたっていない。プロジェクトのキャロル・ホランド代表は「リーチ工房の復興は、町と国際的な陶芸の歴史の両面から重要なのです」と、リーチが陶芸に目覚めた“祖国”日本の支援を訴えている。日本での募金は柳宗悦が設立した日本民芸館(東京都目黒区、電話03・3467・4527)」
工房を出る頃には雨も上がっていた。町の中を歩いてバーバラ・ヘップワースのMuseumへ行った。館内にも展示はあるが、庭園に置かれた作品はたのしい。
ペンザンスへでて、それからロンドンへ戻った。バースへ向かう彼女とは途中で別れた。
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- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
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この旅行記へのコメント (2)
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- 一歩人さん 2010/03/08 07:36:45
- 日本民芸館のクチコミをしようと検索しましたら、偶然ヒットかな
- buchijoyceさんへ
造詣の深さに感謝いたします。
楽しませていただき、ありがとうございました。
バーナードリーチは日本で楽焼に出会ったですよね。
そして陶芸家への道へとか。
失礼しま〜す。
- buchijoyceさん からの返信 2010/03/09 23:12:30
- RE: 日本民芸館のクチコミをしようと検索しましたら、偶然ヒットかな
- 日本民藝館、展示品もさることながら、あの建物いいですね。
特に正面の手すりのついた階段、素敵です。
子どもに帰ってあの磨きこまれた手すりを滑り降りたい衝動に駆られます(笑)
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