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St. Ives<br /><br />アラン島へ行ったかえり、ロンドンからセント・アイブスに出かけた。セント・アイブスというと、まず思い浮かべるのはバーナード リーチ。学生の頃「芸術の意味」という本を読んだことがある。柳宗悦、浜田庄司、河合寛治郎etc.と言った人々と民芸運動に参加している。日本民藝館にはリーチの作品も並んでいる。<br />元もと版画家であったリーチが陶芸に目覚めたのは日本の影響である。そのリーチがセント・アイブスに窯場を作って、その工房がまだあることを知っていたので、訪ねてみたかったのである。<br /><br />もうひとつはセント・アイブスそのものと直に関わりはないのだが、マザーグースの中に谷川俊太郎さんの訳で親しんでいた「セント・アイブスに行くとき」という詩がある。ごろよく訳してくれて、暗記していたのだが・・・<br />「セント・アイブスに向かうときであった奥さん7人連れてた男、・・・」こんな書き出しだったような。結局、セント アイブスに向かうのはみんなで何人?という謎かけだった。ここでセント・アイブスという地名を覚えたのだった。<br /><br />電車はペンザンス経由で2等を買った。駅で出発ホームを確認しようと電光掲示板を見ていたのだが、なかなか表示されない。すると日本人女性に声をかけられた。「ペンザスに行かれるのですか?」「はい」「ごいっしょしてもいいですか」「もちろん」彼女はロンドン・マラソンに参加して、帰りの数日をあちこち回る予定だと言った。<br /><br />電車が入ってきた。彼女は1等、私達は2等なので、また後で、と言って別れた。電車は背もたれの上に予約が書き込んである。人が来たらどけばいいや、 と空いている席に座った。しばらくすると、後の座席のご婦人が私の肩を叩いた。何かと思って振り向くと、座席の背もたれの予約票を指差している。それを読めということらしい。読むと予約はReadingまでだった。レディングは既に過ぎている。オバサンはにっこりと、「だから安心して座っていていいですよ」と言った。礼を言って座った。オバサンは退屈らしく、やたらと携帯電話で話しまくっている。<br /><br />そこで千代紙を取り出し、オバサンの隣に座って、折り紙を教えた。まずは風船、次にツル。でもツルがイングランドにいるかどうか分からないので、ストーク(コウノトリ)だと教えた。ことのほかよろこんで、自分の折ったツルを「ファニー ストーク」なんて笑いながら、それでも何度もトライして折り方を覚えてしまった。<br /><br />そこへ1等に行った彼女が、退屈したのだろう、2等車にやってきた。彼女はジェーン・オースチンのファンで、オースチンの作品の地を歩いてみたいのだと言った。私も若かりし頃、オースチンはずいぶん読んだ。だから話が合う。ペンザンスまでほとんどオースチンの話をしていた。気になったのは後のオバサン、相手を取られてしまって、また電話をかけ始めた。<br /><br />ポーツマスを過ぎ、線路は海辺を走る。ないでいるときはきれいだが、時化たら、荒波がかかりそうなところも通る。実際帰りの電車はまさに高波は襲いそうだった。ペンザンスに近い海岸からは、モンサンミッシェルの小型のような、聖マイケルマウント島がずっと見えている。ここは 引き潮の時には歩いて渡れるところだ。<br /><br />ペンザンスの手前の駅で乗り換えてセント・アイブスへ向かう。オバサンはペンザンスまで行くらしく、挨拶すると手を振っていた。<br /><br />海がよく見えるホテルに宿をとった。彼女もいっしょに。荷物を置くと、カメラだけ持って、町に下りて行った。<br /><br />参考:マザーグース<br /><br />As I was going to St.Ives <br />As I was going to St.Ives<br />I met a man with seven wives,<br />Each wife had seven sacks,<br />Each sack had seven cats,<br />Each cat had seven kits:<br />Kits, cats, sacks, and wives,<br />How many were there going to St.Ives?<br />

セント・アイブス 1

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1999/04 - 1999/04

58位(同エリア64件中)

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12

buchijoyce

buchijoyceさん

St. Ives

アラン島へ行ったかえり、ロンドンからセント・アイブスに出かけた。セント・アイブスというと、まず思い浮かべるのはバーナード リーチ。学生の頃「芸術の意味」という本を読んだことがある。柳宗悦、浜田庄司、河合寛治郎etc.と言った人々と民芸運動に参加している。日本民藝館にはリーチの作品も並んでいる。
元もと版画家であったリーチが陶芸に目覚めたのは日本の影響である。そのリーチがセント・アイブスに窯場を作って、その工房がまだあることを知っていたので、訪ねてみたかったのである。

もうひとつはセント・アイブスそのものと直に関わりはないのだが、マザーグースの中に谷川俊太郎さんの訳で親しんでいた「セント・アイブスに行くとき」という詩がある。ごろよく訳してくれて、暗記していたのだが・・・
「セント・アイブスに向かうときであった奥さん7人連れてた男、・・・」こんな書き出しだったような。結局、セント アイブスに向かうのはみんなで何人?という謎かけだった。ここでセント・アイブスという地名を覚えたのだった。

電車はペンザンス経由で2等を買った。駅で出発ホームを確認しようと電光掲示板を見ていたのだが、なかなか表示されない。すると日本人女性に声をかけられた。「ペンザスに行かれるのですか?」「はい」「ごいっしょしてもいいですか」「もちろん」彼女はロンドン・マラソンに参加して、帰りの数日をあちこち回る予定だと言った。

電車が入ってきた。彼女は1等、私達は2等なので、また後で、と言って別れた。電車は背もたれの上に予約が書き込んである。人が来たらどけばいいや、 と空いている席に座った。しばらくすると、後の座席のご婦人が私の肩を叩いた。何かと思って振り向くと、座席の背もたれの予約票を指差している。それを読めということらしい。読むと予約はReadingまでだった。レディングは既に過ぎている。オバサンはにっこりと、「だから安心して座っていていいですよ」と言った。礼を言って座った。オバサンは退屈らしく、やたらと携帯電話で話しまくっている。

そこで千代紙を取り出し、オバサンの隣に座って、折り紙を教えた。まずは風船、次にツル。でもツルがイングランドにいるかどうか分からないので、ストーク(コウノトリ)だと教えた。ことのほかよろこんで、自分の折ったツルを「ファニー ストーク」なんて笑いながら、それでも何度もトライして折り方を覚えてしまった。

そこへ1等に行った彼女が、退屈したのだろう、2等車にやってきた。彼女はジェーン・オースチンのファンで、オースチンの作品の地を歩いてみたいのだと言った。私も若かりし頃、オースチンはずいぶん読んだ。だから話が合う。ペンザンスまでほとんどオースチンの話をしていた。気になったのは後のオバサン、相手を取られてしまって、また電話をかけ始めた。

ポーツマスを過ぎ、線路は海辺を走る。ないでいるときはきれいだが、時化たら、荒波がかかりそうなところも通る。実際帰りの電車はまさに高波は襲いそうだった。ペンザンスに近い海岸からは、モンサンミッシェルの小型のような、聖マイケルマウント島がずっと見えている。ここは 引き潮の時には歩いて渡れるところだ。

ペンザンスの手前の駅で乗り換えてセント・アイブスへ向かう。オバサンはペンザンスまで行くらしく、挨拶すると手を振っていた。

海がよく見えるホテルに宿をとった。彼女もいっしょに。荷物を置くと、カメラだけ持って、町に下りて行った。

参考:マザーグース

As I was going to St.Ives 
As I was going to St.Ives
I met a man with seven wives,
Each wife had seven sacks,
Each sack had seven cats,
Each cat had seven kits:
Kits, cats, sacks, and wives,
How many were there going to St.Ives?

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道
  • 砂浜を闊歩するカモメ

    砂浜を闊歩するカモメ

  • 干満の差が大きく、引き潮のときは浜を徒歩で横切って渡れる。地元の人々も砂浜で遊んでいる。後に見える船は砂の上におかれているが、潮が満ちてくれば海上に浮くことになる。

    干満の差が大きく、引き潮のときは浜を徒歩で横切って渡れる。地元の人々も砂浜で遊んでいる。後に見える船は砂の上におかれているが、潮が満ちてくれば海上に浮くことになる。

  • 町までこの砂浜を、足を取られながら歩いた。

    町までこの砂浜を、足を取られながら歩いた。

  • 親子連れが遊んでいた。

    親子連れが遊んでいた。

  • 食事をしているうちに、こんなに満ちてきた。<br />もう船も航海できる。

    食事をしているうちに、こんなに満ちてきた。
    もう船も航海できる。

  • 砂浜で見つけた映像

    砂浜で見つけた映像

  • 浜の向こうの丘の上に教会がある。<br />道がまわりこむようについている。登ってみよう。

    浜の向こうの丘の上に教会がある。
    道がまわりこむようについている。登ってみよう。

  • 丘の上の教会。

    丘の上の教会。

  • 教会

    教会

  • 泊ったホテル、ここじゃなかったかな。

    泊ったホテル、ここじゃなかったかな。

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