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 陽気なアルゼンチン人ガストンに誘われ、朝5時30分に起き、タマリンドから徒歩30分南にあるサーフポイント、ランゴスタに向かう。今回は同じ宿に住むイタリア人学生とボブ・マリーのようなラスタマンも一緒だ。<br /><br /> ランゴスタビーチは岩場も多い。確かに波はデカイのだが、ダンパー気味。セットは頭をゆうに超え、僕は何回乗ってもまっ逆さまに落ちてしまう。イタリアンとガストンも僕と同じレベルなんで全然乗れていない。一人ラスタマンだけ、波のピークを見極め、ガシガシ攻めている。<br /><br /> 来たっ!!目の前にどどどど、どデカイセットが!!!ダンパーになることは間違いないが、もはや逃げ切れない。このまま乗るしかない。横にはガストンも青白い顔でパドルしている。案の定、乗れずに二人とも洗濯機のように波に巻かれる。海の中で2回転、3回転、4回転。ぶげぇぇぇぇぇ、早く空気を吸いたいっ。と思ったけど、何かが僕を引っ張って上がれない。なんと足にガストンのリーシュが絡まっているのだ。焦って海水をゴボゴボ飲んでしまう。半分溺れながら、リーシュを外そうとしても、次のセットが間髪いれず襲ってくる。荒れ狂う波の中、二人で必死でリーシュを解く作業。僕は何のスポーツをしているんだっけ?<br /><br /> イタリアンは自分には無理だと思ったのか途中で退散し、海上にはラスタマン、ガストンと僕の3人が残った。僕も陸に上がろうと思ったが、一度も乗っていない。せめて一度だけ乗って戻ろうと思うのだが、その後もダンパー続きで全く乗れない。気が付くと3時間近く経っていた。諦めかけたそのとき。来たっ!!小波だが、今度こそタイミングが合いそうだ。必死のパドルとバタ足。そして早めのテイクオフっ。横に滑ることはできなかったけど、とりあえずは乗れた(というか滑った)。隣のガストンも同じ波に乗れて嬉しそうだ。<br /><br /> そろそろタマリンドに戻ろう。3人で岸を歩いていると、朝来たときにはなかった川が行く手を遮っていた。距離は短いのが、流れはとてつもなく急だ。ガストンが歩いて渡ろうとするが無理っぽい。ラスタマンは気合だとばかりに一人パドリング。むちゃくちゃ先に流されながらも対岸に辿り着いていた。ボートを漕いで渡ろうとしたオジサン2人は流れに負けて、転覆してエライことになっている。ラスタマンは君らも早く来いと呼んでいる。またしても試練だ。パドル筋はもう限界だが、死に物狂いで対岸へ向かう。むぎぎぎぎぎぎぃ。僕は何のスポーツをしているんだっけ?あらぬ方向へ行ったが、なんとか対岸に到着。<br /><br /> 休んでいたイタリアンはフィンで怪我をし頭を少し切っていた。かすり傷のようだ。何してんねんみたいな感じで2人にからかわれている。ビーチ沿いで貝殻を拾いながら4人で歩く。ガストンはいつも歌を口ずさんでいる。途中でラスタマンがトラックをヒッチハイク。ラッキー!荷台に体とボードを預け、舗装されていない道をガタコト進んでいく。とにかく今日は疲れたよ。また明日(アスタマニア−ナ)<br /><br /><br /> ちなみに彼らは1%も英語をしゃべれない。僕は1%もスペイン語を話せない。コミュニケーションは身振り手振り。サーファー同士はよく国籍や人種を超えてわかりあえるものだなんていうけど、この日の体験でそれは確信できた。「サーフィン」という共通言語さえあれば、すぐにアミーゴになれてしまうものだ。波に乗れれば、みんな喜んでくれるし、危ないときは助け合える。試練ばかりでちっとも上手くならないけど、続けていく価値はある。そう信じて僕は明日も海へ向かうのだろう。<br />

共通言語@プラヤ・ランゴスタ

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2006/10/12 - 2006/10/12

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

 陽気なアルゼンチン人ガストンに誘われ、朝5時30分に起き、タマリンドから徒歩30分南にあるサーフポイント、ランゴスタに向かう。今回は同じ宿に住むイタリア人学生とボブ・マリーのようなラスタマンも一緒だ。

 ランゴスタビーチは岩場も多い。確かに波はデカイのだが、ダンパー気味。セットは頭をゆうに超え、僕は何回乗ってもまっ逆さまに落ちてしまう。イタリアンとガストンも僕と同じレベルなんで全然乗れていない。一人ラスタマンだけ、波のピークを見極め、ガシガシ攻めている。

 来たっ!!目の前にどどどど、どデカイセットが!!!ダンパーになることは間違いないが、もはや逃げ切れない。このまま乗るしかない。横にはガストンも青白い顔でパドルしている。案の定、乗れずに二人とも洗濯機のように波に巻かれる。海の中で2回転、3回転、4回転。ぶげぇぇぇぇぇ、早く空気を吸いたいっ。と思ったけど、何かが僕を引っ張って上がれない。なんと足にガストンのリーシュが絡まっているのだ。焦って海水をゴボゴボ飲んでしまう。半分溺れながら、リーシュを外そうとしても、次のセットが間髪いれず襲ってくる。荒れ狂う波の中、二人で必死でリーシュを解く作業。僕は何のスポーツをしているんだっけ?

 イタリアンは自分には無理だと思ったのか途中で退散し、海上にはラスタマン、ガストンと僕の3人が残った。僕も陸に上がろうと思ったが、一度も乗っていない。せめて一度だけ乗って戻ろうと思うのだが、その後もダンパー続きで全く乗れない。気が付くと3時間近く経っていた。諦めかけたそのとき。来たっ!!小波だが、今度こそタイミングが合いそうだ。必死のパドルとバタ足。そして早めのテイクオフっ。横に滑ることはできなかったけど、とりあえずは乗れた(というか滑った)。隣のガストンも同じ波に乗れて嬉しそうだ。

 そろそろタマリンドに戻ろう。3人で岸を歩いていると、朝来たときにはなかった川が行く手を遮っていた。距離は短いのが、流れはとてつもなく急だ。ガストンが歩いて渡ろうとするが無理っぽい。ラスタマンは気合だとばかりに一人パドリング。むちゃくちゃ先に流されながらも対岸に辿り着いていた。ボートを漕いで渡ろうとしたオジサン2人は流れに負けて、転覆してエライことになっている。ラスタマンは君らも早く来いと呼んでいる。またしても試練だ。パドル筋はもう限界だが、死に物狂いで対岸へ向かう。むぎぎぎぎぎぎぃ。僕は何のスポーツをしているんだっけ?あらぬ方向へ行ったが、なんとか対岸に到着。

 休んでいたイタリアンはフィンで怪我をし頭を少し切っていた。かすり傷のようだ。何してんねんみたいな感じで2人にからかわれている。ビーチ沿いで貝殻を拾いながら4人で歩く。ガストンはいつも歌を口ずさんでいる。途中でラスタマンがトラックをヒッチハイク。ラッキー!荷台に体とボードを預け、舗装されていない道をガタコト進んでいく。とにかく今日は疲れたよ。また明日(アスタマニア−ナ)


 ちなみに彼らは1%も英語をしゃべれない。僕は1%もスペイン語を話せない。コミュニケーションは身振り手振り。サーファー同士はよく国籍や人種を超えてわかりあえるものだなんていうけど、この日の体験でそれは確信できた。「サーフィン」という共通言語さえあれば、すぐにアミーゴになれてしまうものだ。波に乗れれば、みんな喜んでくれるし、危ないときは助け合える。試練ばかりでちっとも上手くならないけど、続けていく価値はある。そう信じて僕は明日も海へ向かうのだろう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • sako1129さん 2006/10/14 00:49:47
    いいですねー
    久しぶりに旅行記拝見させていただきました。
    オーストラリアのこと色々教えていただいてありがとうございました。

    波乗り楽しそうですね、実は、私も波乗りやってます。(下手の横好きで全然うまくないけど、、、)いいですねー誰もいない海で波乗りサイコーでしょ?うらやましー

    フーテンの若さん

    フーテンの若さんさん からの返信 2006/10/14 01:42:55
    RE: いいですねー
    sako1129さん


    doumodsu ! AUSTRALIA ha yokaltuta desuyo!! mata nanika aremasitara douza! sdney no bondai beach ha iinami nannde zehi ilttuemitekudasai!!

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