２０６ドル。トルトゥゲーロ村ツアー１泊２日、送迎＋４食込みの値段。カメの産卵を見るのにそこまで払う必要があるのだろうか。海ガメの産卵で有名なトルトゥゲーロ村まではバスとボートを乗り継がねばならず、アクセスが悪い。ボートをチャーターすると結構な額がかかるので、一人だとツアーで申し込んでも金額的には大差ないようだ。でも、カメの産卵である。確かに珍しいとは思うのだが。僕は自然好きだが、果たしてそこまで動物好きだっただろうか。（ちなみに僕が泊まっているサン・ホセの安ホテルは１泊３０００コロン＝７５０円）<br /><br />　数時間悩み、結局申し込んだ。とにかく暇なサン・ホセを離れたかったから。産卵ツアーは通常９月末までで今週が最後のチャンスと言われたから。（実際は１０月中旬まで）日本の観光客からは１，２を争う人気ツアーであると聞いたから。コスタリカの自然がまだどんなものかわからないので、モノは試しと思ったから。こうやって理由付けをして大金をはたいた自分を納得させていた。<br /><br />陸路の行程でナマケモノが見えた。<br /><br />ジャングルクルーズのボートからカワウソ、ホエザル、多くの野鳥が観察できた。<br /><br />グリーンバジリスク、グリーンイグアナやアカメアマガエル、カイマンなどの爬虫類、両生類にも出会えた。<br /><br />　しかし、メインは何といっても産卵である。テンションは夜までとって置かねばなるまい。メインの産卵ツアーはオプションでさらに２５ドル必要だった。夜７時５０分にレストランテに集合。ガイドが海ガメを探し出すのに３０分、海ガメが産み出すまで１時間待った。やっとこそ産卵が見える。順番制で１回わずか２分ばかし。１.５ｍほどのカメのお尻から次々とピンポン玉級の卵が糸を引いて出る。産んだばかりの卵の色はとても綺麗だ。一匹のカメは１００匹程の卵を産むそうだが、そのうち大人まで成長できるのはわずか一匹か二匹ほどらしい。人間たちに見られながら、卵を産み終えるとそそくさと土をかける。カメは回転するにも、海に戻るのにものすごく時間がかかる。一仕事終えたばかりなので体が重いのだろうか。海に入る手前でちょっとだけ立ち止まり（人間だったら振り返る感じ）、波の音と共に闇夜の海に消えていった。砂浜にはタイヤのような跡だけを残して。<br /><br />　様々な動物に出会えたトルトゥゲーロ。しかし僕が一番楽しいと思った動物は、村で出会えたホモサピエンスの子供たちだった。裸足で遊ぶ子供たちとのカタコトのスペイン語でのコミュニケーション。現地で素朴に生きる人間たちとの出会いこそ、動物園では絶対に会うことのない貴重な体験だと認識した。それがわかったということで大金の価値はあったことにしておこう。<br /><br /><br />

わくわく動物ランド＠トルトゥゲーロ

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2006/10/03 - 2006/10/03

10位(同エリア13件中)

#世界一周

フーテンの若さんさん

　２０６ドル。トルトゥゲーロ村ツアー１泊２日、送迎＋４食込みの値段。カメの産卵を見るのにそこまで払う必要があるのだろうか。海ガメの産卵で有名なトルトゥゲーロ村まではバスとボートを乗り継がねばならず、アクセスが悪い。ボートをチャーターすると結構な額がかかるので、一人だとツアーで申し込んでも金額的には大差ないようだ。でも、カメの産卵である。確かに珍しいとは思うのだが。僕は自然好きだが、果たしてそこまで動物好きだっただろうか。（ちなみに僕が泊まっているサン・ホセの安ホテルは１泊３０００コロン＝７５０円）

　数時間悩み、結局申し込んだ。とにかく暇なサン・ホセを離れたかったから。産卵ツアーは通常９月末までで今週が最後のチャンスと言われたから。（実際は１０月中旬まで）日本の観光客からは１，２を争う人気ツアーであると聞いたから。コスタリカの自然がまだどんなものかわからないので、モノは試しと思ったから。こうやって理由付けをして大金をはたいた自分を納得させていた。

陸路の行程でナマケモノが見えた。

ジャングルクルーズのボートからカワウソ、ホエザル、多くの野鳥が観察できた。

グリーンバジリスク、グリーンイグアナやアカメアマガエル、カイマンなどの爬虫類、両生類にも出会えた。

　しかし、メインは何といっても産卵である。テンションは夜までとって置かねばなるまい。メインの産卵ツアーはオプションでさらに２５ドル必要だった。夜７時５０分にレストランテに集合。ガイドが海ガメを探し出すのに３０分、海ガメが産み出すまで１時間待った。やっとこそ産卵が見える。順番制で１回わずか２分ばかし。１.５ｍほどのカメのお尻から次々とピンポン玉級の卵が糸を引いて出る。産んだばかりの卵の色はとても綺麗だ。一匹のカメは１００匹程の卵を産むそうだが、そのうち大人まで成長できるのはわずか一匹か二匹ほどらしい。人間たちに見られながら、卵を産み終えるとそそくさと土をかける。カメは回転するにも、海に戻るのにものすごく時間がかかる。一仕事終えたばかりなので体が重いのだろうか。海に入る手前でちょっとだけ立ち止まり（人間だったら振り返る感じ）、波の音と共に闇夜の海に消えていった。砂浜にはタイヤのような跡だけを残して。

　様々な動物に出会えたトルトゥゲーロ。しかし僕が一番楽しいと思った動物は、村で出会えたホモサピエンスの子供たちだった。裸足で遊ぶ子供たちとのカタコトのスペイン語でのコミュニケーション。現地で素朴に生きる人間たちとの出会いこそ、動物園では絶対に会うことのない貴重な体験だと認識した。それがわかったということで大金の価値はあったことにしておこう。