カナダとアラスカ極北の自然と歴史を鉄道と船で訪ねる一人旅(その６) ウイニペッグ

2005/06/28 - 2005/06/28

カナダ･アラスカ旅行 第７日目

昼前にトロントより空路到着し、チャーチル行のVIA夜行列車に乗るまでの日中をマニトバ州の州都ウイニペッグで過ごしました。

ウイニペッグは地理的には北米大陸の中心に近く、レッド川とアシンボイン川の合流点の氾濫原にできた町で、過去には大きな洪水に見舞われたようです。１８７０年にカナダ５番目の州になりました。ウイニペッグとはクリー族の泥水を意味します。冬の寒さが厳しく、嘲笑的に“ウインターペッグ(最高の冬)”と呼ばれているそうです。人口約６２万人。

エリア ウィニペグ(カナダ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: エアカナダ

ウイニペッグ国際空港とバス停
今回の旅行でこの空港を都合３回利用しましたが、空港で働く人たちは皆親切でした。
空港からダウンタウンへ行くバスはないと聞いていたのですが、１０分程度の間隔で運行していました。

空港前にあった熊のプーさんの彫像
熊のプーさんはカナダの軍人が母親を殺された小熊を買い取って出身地ウイニペッグの名をつけたが、後にロンドンの動物園に寄付された。この愛称ウイニーをモデルに英国の作家ミルンが息子のために書いた物語が「熊のプーさん」だそうです。

空港から乗ったバスの運転手にVIA駅へ行きたいと言うと、乗換が必要といって乗換乗車券をくれました。
乗換停留所に着くと、合図をしてくれて、口頭では聞き取れないだろうし、覚えられないと思ったらしく、いつの間に書いたのか乗車券の裏にペンで乗り換えバス系統を５つ書いたものを渡してくれて、このどれでも良いから乗換るように言ってくれました。ここまでしてくれる運転手は中々いないだろうと思います。

インターネットで予約してある今夜の列車のチケットを受け取り、積んでもらう荷物を預けるために最初にVIAの駅へ行きました。

堂々たるウイニペッグ・ユニオン駅ですが、この駅から発車する列車は日曜３本、火･木２本、水・金は僅か１本であり、月・土にはありません。
この駅には鉄道博物館が併設されている筈なので見たいと思ったのですが、ボランティアによる運営なので、土日のみの公開ということで見ることができませんでした。

下から見た駅のドーム

丁度大陸横断(といっても２/３程度の距離しか走らない）列車「カナディアン号」が着いたばかりのところでした。

カナディアン号到着時の待合室

州立マニトバ博物館
人と自然の関わりと歴史を多面的に取り上げた展示が見事です。ミシュラン・グリーンガイドの最高位を受賞したのもうなづけます。

レッド川とアシンボイン川の合流点に拓かれたウイニペッグの町は、あとから訪れたカルガリーと違って空きビルや空き家が目立ち活気は今ひとつというところでした。

町の活気は今ひとつでしたが、ウオーターフロントにあるフォルクス・マーケットは市民で賑わっていました。