「フレスコ画の残る寒村から、麗しき古都へ」2006夏ｽﾍﾟｲﾝ　５日目

2006/08/16 - 2006/08/16

最終目的地のトレドはまだまだ先です。
そろそろ距離を稼がなくては。

小村に残されたロマネスク教会と、
アラゴンの珠玉の古都「アルケサル」。

エリア スペイン

アインサを出発しアルケサルに向かう。

山道に入ると、ロマネスク教会の案内板を発見。
今度は立派な標識なので、寄ってみることにした。

砂利道がはるか向こうの山の中腹を昇っている。

車幅ぎりぎりの砂利道が山肌を削っている。
ガードレールなんかない。

登りついた村には、教会と数軒の民家だけ。

質素な教会。
向こう側は民家とくっついている。

案内によると、ブイル村の「サンタ・マリア教会」

入り口は荒れている。

中は真っ暗。
足元に気をつけながら、フラッシュをたいて、驚いた！

フレスコ画が残ってる！
こんな寒村で、こんなきれいな壁画が見れるなんて。

アーチの形もちょっと変わっている。

この村には、上の方にもうひとつ教会が見える。

こちらの教会はやや荒れているようだ。

２頭の犬がぼくたちを威嚇してきた。

雑草だらけ。

藪のなかに入り口を発見。

中も荒れ放題。

天井は崩れ落ちている。

荒れた祭壇。

朽ち落ちようとする十字架が寂しい。

２頭の犬は、この崩れ落ちようとする教会を守ろうとしているのか、さかんに吠え立ててくる。
ぼくたちは、上からの写真をあきらめ、早々に引き返した。

これは最初の教会の全景。

１時間ほど山道を飛ばし、アラゴンの古都、アルケサルに着いた。

アラゴンでも、屈指の美しい城壁の街である。

街は綺麗に整備されており、どの石造りの建物も補修が行き届いている。

落ち着いたなかにも、華やかさがある街である。

芸術家が多く住んでいるそうで、綺麗な家が多い。

街のはずれの岩山の上に建つ教会。

街外れの城壁から、ダイナミックな大地が望める。

この旅行記へのコメント （4）

• フルリーナさん 2007/03/05 21:56:59

  サンタ・マリア・ブイル教会

  この小さな教会、ロマネスクのお好きな方によると、とても特徴のあるつくりなんだそうです。
  
  わたし、このあたりの教会で初めてアラバスター（ガラスの代わりにアラバスターという石でできてる）の窓をみて、その柔らかな光に感動しました。
  
  暗ーい空間に差し込むやわらかい光が、この暑い乾いた地には優しく感じました。
  
  わたし、アルケサルでカメラが壊れて写真が少ししかないので
  fuさんの写真、楽しませていただき懐かしく拝見しました。
  
  わたし、あの大きな教会シエスタ中に一緒にお昼寝して、寝過ごして見れなかったんです(涙）。
  
  でも、アルケサルの夜景きれいでしたよ！！

  fumio0102さん からの返信 2007/03/06 08:45:36

  RE: サンタ・マリア・ブイル教会

  この教会をごぞんじなのですね。
  ぼくたちは、アインサからアルケサルに向かう街道で、標識を見つけて、つい寄り道をしたのです。
  たしかにアーチの形や方向が変わっていました。
  人家が少なく人の気配がなく、とても寂しいところでした。
  教会の無骨な石壁には、人々の祈りがしみこんでいるようでした。
  
  フルリーナさんの旅行記から、アインサやアルケサルを知って、行程に入れたんです。
  おかげさまで、思い出深い旅行になりました。
  アルケサルはきれいなまちでした。
  日程が押していたので、立ち寄るだけになってしまいましたが、きっと夜景はすばらしかったのでしょうね。
  
  教会の窓にアラバスターが使われているのは、知りませんでした。
  またひとつ教えてもらいましたね。
  それでは、また。
  

• パルファンさん 2006/09/27 00:24:29

  教会とフレスコ画

  こんばんは
  
  徐々にアップされている最中に又お邪魔します。
  
  まずは、砂利道のヘヤピンカーブのある山道の写真をみてびっくり。
  しかもガードレールもないのですね。すれ違う車も無いわけですね。
  
  朽ちた教会で、フラッシュにより見えたフレスコ画には、まるで自分が第一発見者の如く興奮したでしょうね。本当に鮮やかに残ってますね。
  近年、多くの教会が、ＰＣ・技術の進化、歴史的建造物の保存ということで修復がなされつつあるみたいですが・・その小さな村の教会までは、なかなかいきつかないかしらね。
  次回も楽しみにしております。
  

  fumio0102さん からの返信 2006/09/27 22:48:29

  RE: 教会とフレスコ画

  こんばんは。
  
  ピレネー周辺には無数のロマネスク期の教会があるそうです。
  今回まわることができた辺りにも、
  教会の案内板をちょくちょく見かけました。
  どんな小さな村にも教会があるのですから、
  たぶん、保存状態が良いものが、観光対象になっているのではと思います。
  時間がゆるせば、片っ端から見にいきたいものです。
  
  この村にはわずかの農家しかないため、片方の教会しか手がまわらず、
  もうひとつは捨て置かれたのでしょう。
  でも、千年近くたって、あの程度ですから、それなりによく残ってるものです。
  
  写真で見ると、ちょっと恐い道ですが、それなりに車の通行はできます。
  村の周辺は意外と平原で、
  登ってきたのと反対方向に緩やかな道が伸びており、
  生活道路はちゃんと確保されているようでした。
  
  ロマネスクの教会巡りは、これでおしまいです。
  もっと西のハカの方まで行くつもりでしたが、日程が押していたので、
  これより南へ一気に下ります。
  また覗いてください。