ウエスカ（モンソン城とサッカー）

2009/11/21 - 2009/11/22

カタルーニャの修道院を巡っていた時、お城の観光案内をもらいました。
それもまたルートになっており、週末の予定に入りつつあります。
カタルーニャ地方の城はフランスなどの城と違ってほとんどが戦争用です。
主に十字軍が作り、使用していたもののようです。

今回は、ルートに入っている１個だけカタルーニャ地方ではない城に行ってきました。
モンソン（Monzón）というイエイダ県（カタルーニャ地方）とウエスカ県（アラゴン地方）の真ん中にある村へ。ちょっと距離があるので、ウエスカで一泊してきました。
ついでに、この間のサッカーのアルバセテがウエスカと対戦するのがわかったので観戦に行ってきました。

エリア スペイン

タラゴナからモンソンまでは車で３時間ぐらい。
のんびり田舎道を行きます。
広大な畑に水をまく機械。なんだかとてもかわいいです。

城が見えてきました。
遠くからでもよく見えます。

近くから撮ってみます。
大きすぎて入りません。

受付で入場料を払う。
２ユーロ。安い！
そして、音声案内は無料でレンタルできます。
さっそく中に入りましょう。
ちなみにシエスタがあるので朝から１３時で終了。
夕方も開いてるみたいです。

門番なのか、ただのペットなのか、犬が入り口にいます。
吠えられました。

通路は大きな石が敷き詰めてあるので、歩きにくいです。
ゴツゴツしていて足のツボ押しみたいで気持ちがいいです。

音声案内表示もかわいらしい。
２を聞きます。

これが昔の模様だったみたいです。
今の新しいのもかわいいですが、昔のも味があって素敵です。

見張りの場所がたくさんあります。

城の入り口が見えてきました。

入り口の上にも人が見張れるスペースがあります。
鉄砲の頭を出す口もあります。

どんどん進んで行きます。

馬を置いておく場所。
戦闘に入ると何ヶ月も下に降りられないため、水の確保が重要になったようです。
この壁、雨水を貯めて飲み水にできるように設計されているんだそうです。

第２の入り口が見えてきました。

第２の入り口をくぐりました。
騎乗したまま入城できないように天井が低く、１８０度に入り口が曲がっています。

城の中はこんな感じになっています。
教会があったり住居があったり。

さっき登ってきた入り口も見えます。
ここからも攻撃できるようです。

ここはミーティングの場所だったようです。

カタルーニャの旗もありました。
アラゴンとカタルーニャは昔一緒でした。今でもこのあたりは、カタルーニャ語とスペイン語と半々みたいです。

アラゴンの旗。
相方父は、フランコが終わったらまたカタルーニャの旗を使い出して！といろいろ言っていました。
なんか不思議な形になってます。ちょっとアレンジしたからいいんじゃない？とか何のフォローにもならず。

教会内部は紹介ビデオが流れたりして人が大勢いたので撮影しませんでした。
キリストが村を見下ろすように立っています。
この場所にいた十字軍は最後にはローマ法皇によって処刑されたそうです。
宗教による戦争っていったいなんなんだろうと考えさせられます。
それでもやっぱり歴史は勉強しなければならないんだなーと思いながら城を降ります。

紅葉が始まっていてきれいです。

土産物があまりありません。
陶器ぐらい。
ポストカードは無料のがありますと言われ数枚もらう。
城のポスターも無料でした。
カタルーニャとはなんか違います。

今回もお弁当を持参してきました。
城の外のベンチで食べます。
ちょうど良いお天気で気分がいいです。
とらやの羊羹をお土産にもらったので持ってきました。
やっぱりうまい！

アラゴン県に入り、ウエスカに近くなると急にさばくのような風景に変わります。
緑が少ない。

本日の宿です。
Hotel Pedro I
中も外観も古めです。
誰かの家に遊びにきたみたいな気持ちになりましたが、清潔で部屋も広くて快適でした。

入り口にりんごが置いてあります。
近くの農園のものらしいのですが、自由に食べれます。
あまくておいしかったです。
帰りも持っていっていいよ！と言われ、田舎っていいなーと思いました。

部屋からはカテドラルが見えます。
明日行ってみます。

今日のメインは城とサッカーなのです。
ウエスカ対アルバセテ。

ホテルの人が近道があるよ、と教えてくれました。
誰もいないので不安になります。

山を越えたらサッカー場だからねって言ってたけど、本当にこんなとこにあるの？とブツブツ言いながら歩く。
今はいいが、帰りは電気がなさそうだぞ。

着きました。
タラゴナより小さい。
ウエスカは日本で言うJ２ですが、１に上がったことがないそうです。
それでも地元の人にはすごい人気でした。
タラゴナとは比べ物にならないぐらいのファン達でした。

タキヤってチケット売り場が開くのを待ちます。
チケットは２０ユーロからです。
２枚って頼んだら横並びじゃないのを渡されました。
途中で気づいて交換してもらいました。

ウエスカの紋章がバルサにそっくりで本当にビックリします。

ウエスカの選手です。
自家用車で来て普通に入ります。
数人のファンががんばってくださいと声をかけてもあまり反応がない。

私たちもなぜ早めに来たかというとアルバセテの入り待ちのためなのでした。
バスが入ってきて駆け寄って挨拶をする相方。
最近だったためか、選手も覚えていてくれ、来てくれたの？と私はなぜかベシート（ほっぺたを合わせる挨拶）をされる。
シャツをくれる予定だった選手は、家族がきていて、あげる予定だから今日は無理なんだと丁寧に謝られました。
次回、どこに行くのかはわかりませんが、なぜか追っかけ状態の私たち。

でも、楽しく練習の見学もします。

アルバセテのゴールキーパーのノタリオは、私がよく行くマタロの出身。
マタロの話をしたら喜んでくれました。
時々、こっちに手を振ってくれます。
完全に私たちはファンみたいです。

ボールを取りに来るときもやさしく声をかけてくれます。
親しみがわきます。

試合が始まりました。
２０ユーロの席ですが、サッカー場じたいが小さいのでとても近いです。
それにしてもウエスカのファンはすごい行儀の悪さです。
いつもはカム・ノウで見ているので、まるでオペラでも見ているような大人な雰囲気なのですが、ここは悪いスペイン語を覚えるのに適した場所とでも言ったらいいのか？！
キーパーのノタリオがファンを見て、時々ため息をついているのがわかるほど。
警察の機動隊が準備しているのが見えます。
何が起るのでしょうか。

入り口でしゃべったおじさんたちも年間指定席を持っていたので、本当に地元の人の楽しみの場所なんだということはわかったけど、ウエスカでサッカーを見るのはしんどいなーと思いました。
タラゴナはもっとおとなしいです。こんなにひどい野次は飛ばない。
結果はウエスカが勝ったので、何も起らずよかったです。

アルバセテの選手と帰りに写真を撮らせてもらいました。
また来ます！っていつのことになるのやら？
この間の追っかけのおじさんが来ていない。
今度ウエスカでね！って言ってたのに。

お腹が空いたので夕飯を食べにタパスバルへ。
なんだかすごい人でした。
事情を知らずにチョリソと腸を煮たのを頼みました。

後で知ったのですが、この週はバルのコンクールをしていたらしく、２．５ユーロで飲み物と指定のタパを食べ、どこの店がおいしいかというアンケートを書くシステムがあったそうです。
隣にひっつくぐらい人がいて、本当にびっくりしました。

私がたまたま入ったバル。
入り口にも人がいっぱい。コンクール参加バル地図をもらったのですが、時間が遅くてどんどん閉店になっていったのでぜんぜん回れませんでした。

この店の指定タパはじゃがいもか、きのこの何かでした。
みんなが同じ皿を持っているので、変だなーと思いながら食べました。
カタルーニャ地方はバルの文化がほとんどないので、ウエスカに来てやっぱり違うなーと感じました。
でも、私はのんびりとご飯は食べたいので、カタルーニャがいいなーと思いました。

次の日。
朝からしっかりご飯を食べます。
チョリソなど肉製品も充実しています。さすが、田舎です。
ついでにワインもありました。
朝なのに、ガンガンに相方は飲んでいます。
すごい！

カテドラルに来ました。
ミサをしているので遠慮しようかと思ったのですが、やっぱり入ります。

道にサンティアゴの貝のマークが。

ミサ中なのに相方撮影。

ちょっと歩いたところに闘牛場もありました。
今も使われているのかな？

日曜日だったので、店は全部閉まっています。
ちょっとだけ散歩。
リキュールなど酒類も充実しています。

チョリソの大会でしょうか？
長い。

こんなかわいらしいチョコレートも売っていました。
小さい。

街をグルッと回って帰ろうと思ったらホテルの近くに大きい公園がありました。

公園を抜けて帰ります。

昔はカタルーニャ語をここも使っていたので、ウエスカ（Huesca）はオスカ（Osca）と言っていました。
今も時々その名前を見つけます。

散歩には良さそう。

帰り、バルバストロという村に寄ってみました。

ワインの美術館はお休みでした。
残念！

バルバストロの村を出たすぐのお店でワインを買って帰ります。

カタルーニャの看板。
ただいま〜

ソーラーにも力を入れていくみたいです。

この旅行記へのコメント （2）

• むんさん 2009/11/23 22:36:44

  アルバセテ！

  mielさん、こんにちは！
  
  タラゴナのナスティックのＡＷＡＹ戦を応援かと思いきや、
  なんと対戦相手だったアルバセテの応援でしたんですね〜！
  
  ナスティック vs アルバセテ戦観戦旅行記を拝見したとき、
  アルバセテの選手の気さくな姿に私もすごく好感を持ったんでしたが、
  mielさん＆旦那さんは、一気にアルバセテの大ファンになられたんですね！！
  その気持ち、すごくわかります！
  
  １部の人気クラブでは考えられないフレンドリーな雰囲気。
  ２部リーグならではの魅力、いいですね〜。
  （Ｊリーグで地元山形は、昨年までずっとＪ２。今年はＪ１に
  　昇格したんですが、いまもフレンドリーさ＆ほのぼの感があって、
  　大好きなチームです。）
  
  ちなみにナスティック vs アルバセテ戦でmielさんはどちらを
  応援されるのでしょうか〜。悩ましいですよね。（笑）

  mielさん からの返信 2009/11/24 02:02:29

  RE: アルバセテ！

  むんさん、こんにちは。
  
  いつもありがとうございます。
  
  > タラゴナのナスティックのＡＷＡＹ戦を応援かと思いきや、
  > なんと対戦相手だったアルバセテの応援でしたんですね〜！
  
  そうなんですよ（笑）。
  ナスティックには行かないんですけど、アルバセテには行くことになりそうです。
  
  > １部の人気クラブでは考えられないフレンドリーな雰囲気。２部リーグならではの魅力、いいですね〜。
  > （Ｊリーグで地元山形は、昨年までずっとＪ２。今年はＪ１に昇格したんですが、いまもフレンドリーさ＆ほのぼの感があって、大好きなチームです。）
  
  日本では野球しか見たことなくて、今度帰ったら行ってみようと思っています。
  むんさんの地元にもチームがあるんですね。この気持ちわかっていただけてありがたいです。
  素晴らしいプレイも見たいのですが、触れ合いもまたうれしいといいますか。
  
  > ちなみにナスティック vs アルバセテ戦でmielさんはどちらを
  > 応援されるのでしょうか〜。悩ましいですよね。（笑）
  
  今のところアルバセテが私の中では押してますね（笑）。
  でも、これを機会にナスティックの選手も覚えて行きたいと思いました。
  
  miel