2005/05/14 - 2005/05/19
1417位(同エリア1805件中)
みいみさん
まだ改修工事中ですので、後日チェックしてみてください。
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アメリカに本部を置く非営利の国際交流組織のプログラムで、ロシアに行くことになりました。それもホームステイ、めったにないチャンスです。普段幽霊会員のような存在で何も貢献していないので、ロシア語もできないのに、あろうことか今回同行する方々のお世話役まで買って出てしまいました。もちろん「初ロシア」です。費用を安く抑えるために、添乗員さんはもちろんなし、ビザの取得から自力で取り組む、綱渡りのような旅でした。
会の趣旨に賛同するロシアの人々の無償の親切に助けられ、サンクト・ペテルブルグとクストヴォで、それぞれ1週間。夜行列車の旅まで経験して、どっぷりとロシアに触れてきました。
まずはサンクト・ペテルブルグです。
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
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今は昔、まだ学生だった頃、アメリカとカナダでホーム・ステイは経験していましたが、ホスト・ファミリーのママが自分より若い、というのは今回が初めて。なんだか複雑な心境ではあります。(単に自分が歳を取ったということですが。)さっそうと現れたのはサーシャ。シャラポワなんてなんのその、モデルさんかと思うほどの美人です。
英語は片言。毎日の生活に困らない程度には通じますが、あまり深い話はできません。彼女の世代の人たちの中では英語が出来ない方かもしれません。幸い、私は一緒に滞在したY子さんがロシア語をお勉強中だったので、必要があれば通訳をしていただくことができました。 -
泊めていただいたのはサンクト・ペテルブルグの市街の中心から30分くらい走った郊外でした。巨大な戦艦のような団地が並んでいます。圧倒されるような大きさと規模です。団地そのものは見慣れている形なのに、何か雰囲気が異なるのはまわりが整備されていないからでしょうか。東京の真ん中ではめったに見ることのない、地面が広がっています。
曇り空だったのでなかなか迫力のある光景でした。ロシアに来たぞーっていう感じ。 -
アパートの建物はかなり古くて、暗い感じ。大きさはたぶん(全部を見せていただいたわけではないのであくまでも見た限りの範囲ですが)お部屋が三つに小さなダイニング・キッチンとバス・ルームのいわゆる3DK。私達二人はこの写真のベッド・ルームと隣接するリビング・ルームを使わせていただきました。いわゆるスイート状態。
ただし、ベッドはひとつ。会ったばかりのY子さんと一緒に寝ることになりました。ま、その辺は覚悟の上です。外国でのホームステイではさほど珍しいことではないようです。
このアパートは妹さんが使っていたみたいで、今は家族で住んでいる、ということではないようでした。言葉が通じないこともありますが、(あくまでも私の印象ですが)ロシアの人はアメリカ人のようにオープンではない感じで、あまりいろいろなことを根掘り葉掘り尋ねられる雰囲気ではありませんでした。
ただ2週目に滞在したおうちもそうだったのですが、かつて(たとえば結婚前に)国から支給されたアパートを保有しつつ、別のおうちを持つ、ということがあるようです。この辺の事情に詳しい方はぜひ教えてください。
お部屋の中はごく普通にかわいらしく飾られていました。寒さ対策か、ベランダの外側にも窓が付いています。 -
どこのアパートも建物が古いだけではなく共通部分が汚い、というのには驚かされました。コンクリートむき出しの廊下にはごみが散らばり、猫のおしっこの匂いがしたり・・・。エレベーターの中も例外ではありません。
おうちに入るのにはたいてい二重、三重のドアの鍵を開けなければなりません。犯罪が多い時代があったのでしょう。廊下の電灯も薄暗く、廃墟一歩手前みたいな感じ。それがドアを開けて中に入ると大違い。どこの家庭もそれぞれにインテリアに気を配っています。
エレベーターの維持費は分担しているらしいのですが、お掃除の人を雇って廊下や建物周りのお掃除や手入れをする、という発想はないのでしょうか。 -
朝ごはんはどこからともなく現れるサーシャのママが用意してくださいました。お部屋の数から言って、ママが一緒に住んでいる様子はなかったのですが、ママはどこに寝ているの、などと聞くのはやめました。不思議の国、ロシア。謎は謎のままでよしとしましょう。
ロシア式パンケーキはズッキーニの千切りを混ぜたり、プレーンなものにイクラを添えたり、バリエーションが豊富。欠かせないのはサワー・クリーム。毎朝、とってもおいしかったです。サワー・クリームはスメタナ、って呼ぶこと、初めて知りました。私にとってはスメタナはチェコの作曲家の名前・・・。
ロシアでは今お茶がブームで、サーシャもグリーン・ティーを飲んでいました。日本茶とはちょっと違っていわゆるハーブ・ティーですね。
もうひとつブームになっている飲み物が梅酒です。チョーヤ、と言われて最初はロシア語かと思いました。「ヘルシー」が人気のキーワードになっているのは、社会が(あるいは一部上流階級が)豊かになってきた証拠でしょう。 -
ヘルシー、とくれば当然、お寿司です。サーシャが案内してくれたお寿司屋さんはおしゃれな「スシ・バー」(お店の名前は忘れました。)。握っているのもウェイトレスも日本人ではありませんでしたが、お寿司はおいしかったです。焼き鳥などもあり、それなりに満足、満足。
アメリカやイギリスで食べたお寿司よりおいしかったかもしれない。もともとイクラをおいしいと思う共通点がありますものね。味覚が似ているのかも。 -
マンション建設ラッシュの印象が強いモスクワと較べると、サンクト・ペテルブルグは町の外観は古き良き時代の美しさを静かに保っていますが、市民の生活の格差は着実に広がっているようです。
サーシャの本宅には最後まで連れて行って貰えず、その暮らしぶりはミステリーのままでしたが、かなり裕福な方なのだと思います。ご主人はトヨタのランドクルーザーの新車に乗っていました。いわゆるニューリッチ、ニューロシアンの実業家なのでしょう。
ある日、「今日はサウナに行きましょう、気持ちがいいんだから」、とのお誘い。連れて行かれた先はなんど、ご主人の会社の敷地にある一族専用のサウナ。ほてった身体を冷やすための室内プール(泳げるほどのサイズではありませんが)やカラオケ機器まで備わっています。
サウナの後はタオルを巻いた姿のまま、チョーヤを飲みながらカラオケ・パーティーに興じたことは言うまでもありません。 -
お茶に招いていただいたサーシャのお友達のアパートは、街中の一等地にあって、デザイナーズ・マンションとも言うようなおしゃれな内装で、ジェットバスまであるゴージャスなものでした.
でもジェットバスはまだお湯が出ないとか・・・転売目的で改装していたらしいです。
内装は素晴らしい「マンション」でしたが、共有部分のみすぼらしさはここも同じ。信じられないことにエレベーターは故障中。
自分の家の扉の内側にしか愛情を注がないのは、国民性なのでしょうか。 -
本来、私たちの会の旅の目的は観光ではないのですが、サンクト・ペテルブルグ訪問は例外的に観光が多く含まれていました。ホスト・ファミリーと市内で過ごす日が一日あって、これはその時に連れて行ってくださった宮殿広場です。
観光名所の写真は(私は人物の入っている写真以外はほとんど撮らなかったし)他の方々のサイトでたくさん掲載されているので、そちらでお楽しみください。
私がロシアに行ったのは特別な思いがあったからではなく、本当にたまたま、普通ではなかなか行けない国でホームステイができることに好奇心をそそられた、というのが理由です。だからきわめて勉強不足で、ロシアの歴史もちんぷんかんぷん。
その上、荷物を少しでも軽くしようと、ロシアのガイドブックは持ち帰らず帰国前にかの地で処分してしまったので、旅の復習もできない、というお粗末なお話で、お恥ずかしい限りです。 -
もともとがあまり観光には熱心でないので、写した写真も変なのが多いです。これは宮殿広場に設置されていたトイレ・バス。・・・と説明して貰ったんですが、もしかしたら、かつがれたのかもしれません。トイレの割には堂々と、割と目立つところにありましたもの。これが本当にトイレかどうか、どなたかご存知だったら教えてください。
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で、これもトイレだと言われたのです。真ん中に人が入っていたような気もするのですが・・・。こんな風にご紹介することになるのなら、後学のために(!?)使ってみれば良かった。なんでもちゃんと確認しなくちゃいけませんよね。宮殿広場に行く方はぜひ、試してきてください。
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サンクト・ペテルブルグに行くことが決まった頃に「いいちこ」という焼酎のTVコマーシャルでこういう風景が使われていました。運河めぐりのボートに乗ってまず思い出したのがそのコマーシャルでした。なんで焼酎とサンクト・ペテルブルグという組み合わせだったのかはわかりませんが。
5月だというのに寒い日で、外の席ではひざ掛けを貸し出していました。同行してくれたサーシャたちは「寒くてたまらん」とガラス張りの屋内席に移って行きました。中は暖房が効いていました。
このクルーズはお勧めです。たっぷり時間をかけてサンクト・ペテルブルグの町を回ります。しっとりとした景色です。岸に立つ人が手を振ってくれるのは、万国共通なんですね。 -
もちろんエルミタージュ美術館にも行きました。すべて現地の受け入れ側の方がきめ細かい手配をしてくださったので、こういう所への入場などはすべてスムースで感謝でいっぱいでした。賄賂を使わないとなかなか、すぐには入れない、とか事前に聞いていたので。
エルミタージュの素晴らしさも今更私がご説明するまでもないので、割愛させていただきます。とにかく広いです。作品の数にも圧倒されます。短い時間でスタンプ・ラリーのような見学をするのはあまりにも悲しい気がします。事前にちゃんとお勉強をして、的を絞って鑑賞しないと、ね。
私が一番気に入ったのはこの「爪を噛む天使」。(正式なタイトルは違ったかもしれません。)
エルミタージュの中で、東京の知人にばったり会ったのには腰が抜けるほど驚きました。思いがけない遭遇で、急に現実に引き戻されて、仕事のことを思い出してしまいました。 -
いつも現地の方が一緒に行動してくださったからかもしれませんが、サンクト・ペテルブルグでは怖い思いはしませんでした。日本人はネオ・ナチのスキン・ヘッドの集団に狙われやすい、とかなんとか、いろいろ心配もしたのですが、幸い何事もなく・・・。
いわゆる繁華街のネススキー大通りは日本人だけで歩きましたが、無事でした。ロンドンあたりにあるおしゃれな雑貨を並べるお店や、CDショップなど、お買い物を楽しんでいるとロシアにいることを忘れてしまいます。「ここはどこ?」、状態。ただし、表示のロシア語を見なければ、の話ですが。
DVDは激安でしたが、リージョンが違うかもしれないので購入せず。
あ、ただ、グループの中には地下鉄の駅でデジタル・カメラを盗まれた方がいました。油断は禁物です。 -
今回の旅は参加費用をなるべく安くあげるためにビザの取得などは自分たちでしましたが、観光のガイドさんは日本語の方をお願いしました。英語より値段が高いのはしかたありません。私たちのガイドさんはナースチャ。
ロシアの人たちはほとんど例外なくニックネームで呼び合います。それも(もうだいぶ忘れてしまいましたが)アナスターシャはナースチャ、アレクサンドラがサーシャ、という風にパターンが決まっているようです。(これも詳しい方はおしえてください。)
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この旅行記へのコメント (3)
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- ka-zu2 (輝輝Boy)さん 2006/10/07 09:01:16
- 確かにトイレですね。
- みいみさん、こんいちは。
自分も興味が有りみました。バスの下からパイプが。
- みいみさん からの返信 2006/10/07 09:56:03
- RE: 確かにトイレですね。
- ありがとうございます!
これですっきりしました。
そう言えば、私も見ました。太いホース!
- ka-zu2 (輝輝Boy)さん からの返信 2006/10/07 11:46:50
- RE: 確かにトイレですね。
- 有料のトイレだと聞きました。
自分もトイレバスの写真が有りましたので,これからst.(1)に
載せますので見てください。
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