2006/05/26 - 2006/05/29
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みいみさん
時差ぼけ解消目的の最初の二日間のローマ滞在とは違ってフィレンツェから戻っていよいよ旅のメイン・テーマである遺跡めぐりをすることに。コロッセオは前回の旅で見学済みなので、今回の目的はフォロ・ロマーノとアッピア街道です。
難行苦行と言いながら塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読破した母にとってローマの遺跡に立つことがその締めくくりとしての夢だったのです。
洋の東西を問わず歴史は不得手で、「アッピア街道の松」くらいしか思いつかない私にとっては、シーザーも「何とか帝」もあまり親近感を抱く存在ではなく、フォロ・ロマーノは「ローマの休日」のロケ地でしかありませんでしたが、ま、今回は親孝行、ということで。
五月だというのに暑い日が続いていました。母は毎朝目覚めると窓のカーテンを開けては「ああ、今日もいいお天気。ありがとうございます。」とおてんとう様にお礼を言っていました。(その声で起きてしまう娘への迷惑も顧みず。)
[photo:アッピア街道を周るアルケオ・バス]
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス タクシー
-
フィレンツェでの二階建てオープンの観光バスの快適さに味をしめた私たちはローマでもバスを使うことに決定。フィレンツェで乗ったのと同じ会社がローマでもバスを運行していて、使用済みのチケットを見せれば10%オフ!ホテルで休憩する母と別れて、私は、事前調査によれば観光バスがたくさん集まるはずのヴェネチア広場に向かいました。
長い苦労話は省略しますが、観光バスに乗るにはヴェネチア広場ではなく、迷うことなくテルミニ駅に行くことをお勧めします。アルケオバスも、経験者のクチコミ(このサイトではありません。)にも某有名ガイドブックにもヴェネチア広場で乗車可とあったので、それを信じて行ったのですが、徒労に終わりました。
情報は必ずしもあてにならず、状況は日々変化していることをお忘れなく。
結論:乗り降り自由な110 openバスとアルケオバスはどちらも市バスの運営なので組合わせのチケット(二日間有効)を買うのがベストです。これだとアルケオバスの予約ができます。アルケオバスは今では大型の二階建てバスなので乗車人数は増えましたが確実に乗るためには予約が必須です。
テルミニ駅始発で確かにヴェネチア広場にも停車しますが、乗れる確率は低いです。
詳細は以下をご参照ください。
http://www.japanitalytravel.com/banner/comuneroma/autobus.html -
フィレンツェで利用したCitysightseeing社のバスはローマでも運行していましたが、本数も少ないようです。市営の110Openと競合するからでしょう、テルミニ駅でもはずれの方に乗り場がありました。イヤホン・ガイドなどはCitysightseeingの方が質が高かったような気がします。ただ、私たちの場合は翌日のアルケオバスの予約を取るために110 Openを利用するしかありませんでした。
110 Openは周遊バスですから、時刻表通りを期待できるはずもありませんが、それにしてもなかなか思うようには来ないんですね、これが。気の短い人にはストレスの元かもしれません。それに停留所で待っている人たちも並んだりはしませんから、バスが来るとおぞましいほどの乗車合戦が繰り広げられることも少なくはありませんでした。なんだか救援物資に手を伸ばす難民を思い出してしまいました。二階の席が確保できたらとりあえず乗りっぱなしでローマを一周することをお勧めします。
[photo:フォロ・ロマーノ] -
あたりまえと言えばあたりまえのことですが、ローマに住んでいる人は観光はしないので、観光に関する質問には答えて貰えないと思った方がいいかもしれません。ホテルの人ですら、「アルケオバス?何それ?」という感じでした。
ご参考までにアルケオバスという名前は「歩けよ、バス」ではなく考古学と言う意味の「アーキオロジー(イタリア語ではアルケオロジーなのかしら?)」を使った合成語です。
さて、バスの苦労話はこのくらいにして、フォロ・ロマーノです。110バスをコロッセオで降りて歩き始めます。ここに来るのが夢だった母はいつになく足取りも軽く、修学旅行の女学生のよう。
遺跡の素晴らしさは私が語るまでもありません。歩きやすい靴、充分なフィルム(またはメモリーカード)、ミネラル・ウォーターをお忘れなく。
[photo:フォロ・ロマーノ] -
お天気にも恵まれ、うまくいって良かった、とほっとする一日でした。せっかくの旅行だと思うと「失敗は許されない」みたいな意気込みがあって、知らず知らずのうちに肩に力が入ってしまいます。まだまだ人間ができていないのでね。
時間と体力が許せばテヴェレ河から船で行く、というオスティア・アンティカにも足をのばしたかったのですが、欲を出したらきりがありません。今回はあきらめることにしました。
私も若い時は荷物を背負って足の向くまま、気の向くまま、安宿に泊まる旅をして、スタンプ・ラリーよろしく名所旧跡をくまなく周ったものでした。古代ローマに思いを馳せるべきフォロ・ロマーノで、自分の人生を振り返ってしまいました。
[photo:フォロ・ロマーノ] -
フォロ・ロマーノを後にしてヴェネチア広場を渡ったところでお茶にしようと、日陰になっている路地にテーブルを並べたカフェに。見渡してもここくらいしか見つからなかったのですよね、脚も棒だったし。
暑い中、思うことは皆同じとみえて、次から次へとお客さんが入って来てカフェは盛況。
さ、ビールでもいただいちゃおうかな、と思っているとお会計を済ませたお隣のテーブルのアメリカ人がブツブツ言ってるじゃあありませんか。何ごと?と耳をすませると、高いのです、ビールが!足元見られちゃってる感じ。ま、場所代だと思えば仕方ないのかもしれません。ちなみに私はビールはあきらめて比較的お安いアイス・カプチーノにしました。
オープン・カフェでお茶を飲んで屋内のトイレを使う時にはできればお会計をすませてレシートを持っていくのが安心です。そうしないと見張りのおばさんに使用料金を請求されることがあります。もちろん自分は通りすがりではなく、お客だと説明できればたぶん大丈夫ですが。
逆に言えば、町を歩いていてトイレに行きたくなったらカフェのトイレを有料で利用することができるということです。これはありがたいサービスです。
[photo:戦い済んで日が暮れて、という感じの母] -
言わずとしれたサンタンジェロ城。オペラ、トスカの舞台として知られ、最近では「天使と悪魔」にも登場しました、よね?物語や映画の舞台となったところを実際に訪れる、というのも旅の楽しみ方のひとつ。
「ダ・ヴィンチコード」が公開された頃、ローマでは同じダン・ブラウンが書いた「天使と悪魔」の舞台を巡るウォーキング・ツアーが人気を博していました。「京都名刹殺人事件(?)」の舞台となった寺を訪ねる、あるいは「冬のソナタ」に登場した通りを歩く、みたいなもんです。
歴史にあまり興味のない人まで集めてしまう、ローマの底力を感じます。
[photo:サンタンジェロ城] -
遠足日和の青空の下、いよいよアッピア街道に向かって出発です。バス乗り場に行くのがぎりぎりの時間になってしまってハラハラしましたが、予約の甲斐あって二階の座席が並んで二つ取れました。案の定、バスは満席です。
アルケオバスには日本語のイヤホンガイドはなかったような気がします。
アッピア旧街道に入ってから、途中下車して二つか三つ先の停留所まで歩く、ということを考えていたのですが、1時間に1本しかないバスなので、もし乗ろうとするバスが満席だったら予定は大幅に狂ってしまいます。その次のバスだって席の取れる保証はありません。結構大きな賭けです。
[photo:旧アッピア街道を示す道路標識] -
アルケオバスは周遊バスですから終点というのはありませんが一番遠くの停留所が古代ローマの水道橋で、そこで少しだけ休憩して戻ってくることになります。たいていのお客さんが乗りっぱなしだったように思います。
(水道橋のところで下車して体を伸ばし、写真撮影をするくらいの時間はあります。)
なんとなくバスを降りるならチェチーリア・メテッラのお墓っていうところかなぁ、と思っていたのですが、帰りのバスの心配もあり、どーする、どーする、と言っている間に通り過ぎてしまいました。
[photo:古代ローマ水道橋と唐傘松の並木] -
本当に偶然に、エイッとばかりに意を決して降りたのがこのS.カッリストのカタコンベでした。カタコンベとは迫害を受けていたキリスト教信者たちの共同地下墓地のことです。
入り口で言語ごとにグループを組み、内部の見学をします。私たちはぎりぎりの時間に入ったので次の英語のグループに参加するつもりで待っていました。そこでまるで神様の声を聞いたかのように、思い出したのです。地球の歩き方の片隅に「日本語のガイド・テープがある」と書かれていたことを。
早速事務所を訪ね、母のために日本語のテープを貸しては貰えないだろうか、とお願いするとちょっと待っていなさい、とのこと。やがて白衣を来た女性がテープレコーダーを抱えて登場。私たち二人だけで日本語グループを組ませていただけました。
[photo:サン・カッリストのカタコンベの門の前に立つ母] -
日本語は話せない方でしたが暗記するほどテープを聞いているのでしょう、きびきびと内部を案内し、テープの解説に合わせて見るべきところを手で指し示してくださいました。音量が大きくて他のお客さんたちに申し訳ないほどでしたが。
それにしてもテープの中で「カタコンベ」ではなく「カタコンブ」と言っているのが気になりました。どちらが原語に近いのか、確かめればよかった・・・。
カタコンベを見学する時には時間帯に注意してください。午後には一時閉館してしまいますし、曜日によって休館日もあるようです。見学を終えて出てきた時には売店が閉まってしまって絵葉書を買えなかった母はがっかりでした。もう少し配慮してくれるといいのに、と思うのはあまりにも日本人的発想ですかね。
[photo:カタコンブのガイドさんと母]
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