2006/08/17 - 2006/08/19
13位(同エリア16件中)
シス校長さん
前回、キンベのワリンディ・プランテーションリゾートでのダイビングの様子を書きましたが、ここではその後2泊3日で訪れた高原の町、パプアニューギニアの軽井沢、ゴロカでマッドマン・ダンスを見てきた様子をお届けします。ゴロカは標高1500mなので前日までのダイビングは要注意ということで、後半2日はナイトロックスで潜り、飛行時刻には残留窒素もなくなりこういうときには有効な手段と思いました。
キンベのホスキンス空港からゴロカへは当然ながら直行便がないので、ポートモレスビーで乗り換え、ホスキンスからの便が1時間遅れるも乗り継ぎに余裕があったので無事到着、見形MSの出迎えで町1番のホテル(2番までしかないですが・・・)、バードオブパラダイスへチェックイン。ここのご自慢はジャカランダ大木のある中庭とカレー料理、ターメリックなどカレーに使うスパイスがとれるらしい。そして辛味はシマトウガラシ、観葉植物でも見られる沖縄とかでよくつかう小さなトウガラシだ。ビーフ、チキン、シーフードと3種類の素材にあわせたカレーを振舞ってくれる日もあった。そしてこのホテルの部屋にはエアコンがついてないほど涼しいのに素敵なプールがある。僕ばかりでなく日本人はとても泳ぐ気にならないと思うのだが、はく持参たちは元気いっぱいに泳いでいる、さすが狩猟民族は違う。かつてTV撮影で小倉久寛さんがディレクターさんの指示で入水。仕事とはいえ寒そうでちょっとかわいそうでした。
次の日いよいよ終日観光。メンバーは常連さん2人とカメラマンと私、それにJAICAシニアボランティアでゴロカ大学で教鞭をとっていらっしゃる方の岡崎から来た息子さんでやはりマダンでダイビングを楽しんできたそうだ。ガイドは見形明美MS、ニューギニア人と結婚して一人娘の母でもある。大学時代は山岳部に所属してこの国の最高峰4509mのウィルヘルム山には山岳ガイドとして登る。本気だすと地元ガイドより速い、恐るべし日本の母。ということで出発、まずは標高2500mのダウロ峠へ、変わりやすい天気で霧が出てきた、その霧の中からブタの親子が出てきた。もともとこの島にはいない動物だろうから殖民時代に白人が持ち込んだのだろうけれど、今では財産価値No.1、大事に育てて高く売る。結納にも差し出す、結納金ならぬ結納トン(豚)。こっちのブタはイノシシ寄り、家畜として大分前の品種なんでしょうか。だから子供はまさに瓜坊。かわいいんでカメラマンが追い掛け回す、ブタ一家は結構足が速くて、カメラマンは酸欠でぜーぜー、カメラマンの完敗。峠を下る途中でドライブインに立ち寄る。お芋売ってたり、懸賞付ダーツなんてお店もある。でもすっごく距離があって難しそう。カメラ向けると「俺も撮れ撮れ」大騒ぎ。そしていよいよマッドマンの村へ。
アサロ渓谷の村にはマッドマンを舞う風習がある、約80年前くらいからだからそんな古いことじゃない。日本なら日露戦争も終わって大正デモクラシーの頃なんでしょうか。日本も結構田舎な国だったんだろうけどここのはすごい文化です。そういう尺度でない悠久の時の流れを感じます。今回訪れた村はアサロ渓谷のゲルメヤカという村、以前はウシオト村でしたが諸事情で今はこの村にお願いしてる。ちなみに僕は初めての訪問。村に着くとまずは村長さんにご挨拶、気のいいおじいちゃんといった風でした。きちんと耕されたこの村の農業は結構計画農業、苗床もちゃんと自家栽培。その先には広場をはさんで2列の家が並ぶ、この地方の伝統建築の家々の軒先には小さくトタン屋根をはっている。そして扉には錠前がさしてある。このきちんと戸締り習慣は、海辺の村には見られない。高知の村々では小競り合いが多いので争いの種をまかないためか。そしてようやくショウスペースに到着。きれいに刈った草地に観客席に花で飾られたレストラン、トイレもちゃんとある。総天然素材の総手作り、日本だったらきっと高い。
そしてショウのはじまり。まずは当時のスパイ役が敵対する村に乗り込んで火をつける、でもマッチじゃない木と竹のつるをこすり合わせて乾いた草に一発点火、おみごと。どんどん煙を起こしてその中からチーム・マッドマン登場、不気味だけどどこかコミカル、腰低く静々とした歩み寄ってきて弓をパシッ、おっびっくり。
30分ほどでショウが終わって、みんなでかぶりものを試す、けっこう重い。そしてマッドマンチームが自己紹介、と思ったら今度は我々が紹介される、ちょっと緊張して照れる。それからレストランでお食事、メニューはこちらのおご馳走ムームー料理。穴掘って肉や野菜を葉っぱで包んで穴に入れる、それに焼いた石を入れて葉っぱでふたをして待つことどれくらい?出来上がったホカホカの肉、おいも、野菜はうまみがぎゅっと詰まって美味、日本人はちょっと塩つけるとGOODです。お食事後村を後にしてゴロカに戻りました。
今度はゴロカの街中を巡ります。まずは特産品ゴロカコーヒーの焙煎工場、炒りたての香ばしい香りがいっぱいの工場でコーヒーを試飲、うーん満足。そして植民地時代に白人が収集したコレクションを中心に陳列したマッカーシー博物館、見形MSがずいぶん勉強していていろいろ説明してる、ただ見てると通りすぎてしまうけど、説明されるとなるほどと思うこと多し。常連さんも聞き入ってた、こういうことは大事ですね。旅は楽しく学ぶこと多し、という何度来ても新しい発見だらけのパプアニューギニアでした。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ニューギニア航空
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