2006/07/05 - 2006/07/12
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ハートネッツさん
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今回のツアーはハンガリー友好協会東濃支部の
設立記念ツアーと言う目的がありました。
そして、県の方から是非立ち寄って欲しいと
言われたのが、「ヨーロッパピクニック公園」でした。
現地手配会社はスイスに本社があり、ハンガリーにも
支店がある大きな会社なので、調べるように頼んだのですが、
場所が分かりません。分かっているのは
国境の町ショプロンにあると言うことだけでした。
そこまでどのくらい時間が掛かるのか分からないまま
ウイーンを出発しているので、オーストリア人の
バスの運転手さんは「サウンドオブミュージックの舞台が
何処だ、何処だと言うのはアメリカ人と日本人だけだよ、
その上このグループは分けの分からない
ヨーロッパピクニック公園に行きたいなんて、」と
ぼやくこと、ぼやくこと、
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
ショプロンの入り口にある
レストランがランチの場所となっていました。
バスの運転手さんを黙らせるためにも
レストランの人に「ヨーロッパピクニック公園」の
ことを聞くと、「知ってる、知ってる、緑の多い
いいとこだけど、今日は暑いよ」と
初めて、この公園の場所を知っている人に
会う事が出来ました。
バスの運転手さんに直接場所を教えてもらい
一安心、町の郊外にあると言うことだったので、
先に町を見学してから、行くことになりました。 -
町を出て、車で15分くらい走ったところで、
小さな看板を見つけて、狭い道路に入りました。
木立の間を走っていくのですが、何処までも
だだった広い草原と林が目につくだけです。
あまり来る人がいないようで、道路の木立も
かって気ままに枝を伸ばしていて、バスに
あたります。
この先、何処へ行くのと心配になって来た時に
広い原っぱが見えて来ました。
そこが、ヨーロッパピクニックの舞台でした。 -
ヨーロッパピクニックはソ連の共産圏支配から
東欧が脱却しようとしたうねりの中で、
特に締め付けの厳しかった東ドイツの人たちの
ために、ハンガリー政府が考え出した、
自由への脱出方法だったのです。
ハンガリー政府は
東ドイツの人たちがハンガリーまでは
旅行許可が出ることを利用して、
オーストリアとハンガリーの国境にある、
この野原でヨーロッパの人たちが
交流出来るピクニックを開いて、何時間かそのために国境を空けると言うプランをたてました。
その計画を聞いた東ドイツの人たちがぞくぞくと集まり何万人もの人がいつ開くか分からない日を待ち望んで、この野原で野宿をして待ったのです。
そして、1989年8月19日に国境は開けられ何万人もの東ドイツの人が西側に出て行ったのです。
この出来事がきっかけでベルリンの壁も落ちたと言われているのです。
そして、これがその国境です。
二人のオーストリア兵士が国境を守っていました。
バイオリニストの菜津子さんと記念写真を撮らせてもらいました。 -
そして、この地にその出来事を記念して、
ハンガリー友好協会が休憩所をプレゼント
していたのです。 -
柱の一つにプレートが取り付けられていました。
この記念の建物を見るために
私達はこの場所に来たのです。 -
この広い野原にいくつかの記念碑がありました。
これは自由へ続く扉を象徴しているのでしょうか。
これを送った人やグループの名前と
ハンガリー政府への感謝の言葉が書かれていました。 -
丁度このツアーのプラニングを始めた時に
運良く、NHKがこのピクニックのことを
取り上げたドキュメンタリーを放送して、
見ることが出来ました。
プラハの春などがあり、自由の機運があったとは言え分かればソ連の弾圧受けるであろう時に
ハンガリー政府が一丸となってこの計画を
実行した勇気に打たれました。 -
この場所は本当に何処までも広い広い野原です。
でもその先にある林の中に昔国境を見張ったと
思われる、見張り台が見えています。
そして、野原に有刺鉄線の後もあります。
野原と林が続いていますから、自由を求めて
この国境を越えようとして命を落とした人も
いるのではないでしょうか。 -
黒白のドキュメンタリーでは国境を歩いて
超えながら、銃を向けることも出来ないで
戸惑う兵隊さんに花を渡す人がありました。
乗って来た車も捨て、国境を身一つで
皆自由を求めて歩いて行った
その場所にいるかと思うととても感激しました。
とても思い出深い場所となりました。
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この旅行記へのコメント (1)
-
- まみさん 2006/09/21 12:28:37
- これがかのヨーロッパ・ピクニックですね
- ハートネッツさん、こんにちは。
東欧に興味を持つようになってから現代東欧史の知識を得だした私。
2年前からのにわかウンチクです。
それまでは、ヨーロッパ・ピクニックのことも知りませんでしたし、今度ルーマニアに行くのですが、チャウシェスクが銃殺されたルーマニア革命も、そのニュースはさすがに耳に入ったのですが、さっぱり事情がわかりませんでした。
ヨーロッパ・ピクニックについては最近ウンチクを仕入れました。
日経BP社「旅名人ブックス ハンガリー」と新潮社の「東欧の郷愁」で。
フェルテー湖に近いフェルテーラーコーシュという町であること。
たしかに何にもなさそうですね、掲示板と平和の鐘以外。
(ということで、今回の旅程立案には入れませんでした@)
また、なぜハンガリーだけがこのように東独の人を西へ逃がすことに手を貸したのかずっと不思議でしたが、後者の本でその理由を知りました。つい昨日のことです@
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