2004年グランドサークル夏休み家族旅行第１２日目（グランドキャニオン）

2004/09/01 - 2004/09/01

2004年グランドサークル夏休み家族旅行第１２日目（グランドキャニオン）

さあ、今回の旅も余すところ２日になりました。本日は今もルート６６の面影を残すウィリアムズからグランドキャニオン・ビレッジに入ります。グランドキャニオン（サウスリム）に至る道は空路を除いては、レイクパウウェルとフラッグスタッフを結ぶ８９号線から西走して入る道とウィリアムズから北上する道があります。その他はウィリアムズとグランドキャニオン・ビレッジを結ぶグランドキャニオン鉄道があります。公共の乗り物はこの鉄道だけです。

グランドサークル旅行の現地情報サイトも開いています。
http://home.att.ne.jp/grape/george

エリア アメリカ

• 交通手段: 鉄道

グランドキャニオン鉄道は御覧の通り開拓時代さながらの蒸気機関車がこれまた旧式の車両を引くものです。１等車と言いますか、高級な方の車両は展望車付きの近代的なものですが、鉄道最先進国の我々日本人にとっては昔ながらの車両の方が有難いです。

鉄道の旅は片道２時間ぐらいで、途中で「流し」が来たりします。この時は往路は御覧のフィドラーがブルーグラスを演奏してくれました。たった一人ですが、踵の拍車を鳴らしながらのなかなか楽しい演奏でした。復路はナバホのおっさんがギター片手にナバホ民謡を唄ってくれました。

鉄道の中で商売をしている陽気なカメラウーマンのおばはんです。記念写真のプリントを頼んだのですが、待てど暮らせど現れず、結局手に入れられませんでした。
グランドキャニオン鉄道は１日１往復で、朝にウィリアムズを出て、午後３時頃にグランドキャニオンを出て５時頃にウィリアムズへ戻ります。別に往復で無ければならないことも無いのですが、他に公共の交通手段が無いので空路か迎えの車が無い限りはどうしても往復になります。ホテルの宿泊と組み合わせたパッケージもあります。

Wild Wild West ですから当然電車の中には保安官が乗り込んでいます。往きは安全なのですが、帰りは御約束の列車強盗が乗り込んできます。

昼のグランドキャニオンは何となくのっぺりとした陰影の薄い景色です。この日はサウスリム西側のハーミッツレストからビレッジのブライトエンジェルロッジまで歩いて帰りました。

ブライトエンジェルロッジに泊まる予定でしたが、先に宿に帰った家内とその姉さんが少々不機嫌です。キャビンを予約しておいたのですが、それが谷に面していませんでした。両人が粘ったところ、少々高くなるが何とビレッジで最高級のエルトバーホテルのスイートなら空いていると・・・ホォそれは願ってもない・・・しかし、何と言っても１年前から要予約と言われているので半信半疑で案内のベルボーイ（ナバホ族）に付いて行くと案の定、レセプションで「それは有り得ない」と・・・しかしベルボーイがあちらこちらに連絡を取ってくれてOK!ラッキーですなぁ

エルトバーホテルでは部屋に案内されてビックリしました・・・スイートとは聞いていたのですが、最上階の谷に面した部屋で、エルトバーで最も良い２部屋のうちの一つでした。調度も立派なのですが、それにもまして谷に面してパーティも開ける（実際ハリウッドのスターが泊まったりするそうです）広大なバルコニーがあって、部屋に居ながら最高の谷の眺望を楽しめます。夕日から段々と夕闇に抱かれてゆくキャニオンの眺めは素晴らしい光景でした。夜には直ぐ下のロータリーにエルク（大鹿）の訪問もありました。その晩はバルコニーの寝椅子に娘たちと転がって彼女達が寝入るまでウィスキーを舐めながら星を眺めました。起こして部屋に帰って明日に備えて休養です。素晴らしい１日の終わりとなりました。