日本百名山を登る　その３（斜里岳）

1998/07/17 - 1998/07/17

　日本一の透明度を誇る摩周湖は観光の名所であり、数多くの人たちが訪れます。その湖面の色（摩周ブルーとも言われますが）に眼を奪われることでしょう。しかし、ふと眼を上げると、遠くに綺麗な形をした山が眼に飛びこんできます。それが斜里岳なのです。
　また道東の観光ポスターには、一面に広がるジャガイモの白い花と遠くにまるで鳳凰が羽を広げたように美しい斜里岳の姿が掲載されているものが目立ちます。僕もこの美しい姿を見ようと登山をする前に斜里岳を斜里平野から眺め、感動したことを覚えています。
　斜里岳の標高はそれほど高くありませんが、車がなければアプローチに時間がかかります。僕は同宿で車できていた人に登山口まで便乗させてもらうことができました。
　登山口は清岳荘から始まりますが、僕が行った後に火事で消失したと聞いています。残念です。登山道は、旧道と新道があり、登りは旧道、下りは新道を使う人が多いようです。旧道は沢を詰めていくコースで、幾つもの滝沿いを登るので、水飛沫に火照った体が冷やされる思いです。
　山頂からは３６０度のパノラマがえれました。遠くに知床連山、阿寒岳などが望めます。帰りの新道の途中には、竜神の池という小さな綺麗な池がありました。
　下山後、車窓から眺めた斜里岳の美しさは、いまだに印象に残るほどのもので、これほど端正な形をした山も少ないだろうと思います。

エリア 斜里(北海道)

斜里岳登山道の旧道は、いくつも滝を越えて行きます。

　馬の背までは急な登りが続きましたが、稜線にたどり着くと美しい青空が迎えてくれました。

　斜里岳山頂から眺めた南斜里岳。山頂からはその他に知床連山などを見ることができます。

　鳥が翼を広げたように、端正な形をした斜里岳。道東のシンボル的存在です。