2006/01/01 - 2006/01/01
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高級和牛の会のかいさん
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謹賀新年m(_ _)m
一年の計はガンガーにあり。
ガンガー流れる聖地バラナシで迎えた2006年。
皆様にとり幸多き年となられる事を御祈念申し上げるべく、悠々たるガンガーで禊ぎ…ができるかどうか・・・
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- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
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-
外はまだ仄暗い現地時間6:00に起床。
沐浴に備え、水着を着てプージャGHの屋上へ。
白人女性が胡坐で瞑想している。
空は白みかけてくるが、薄い霧が辺りを覆う。 -
まだ静かな街のあちこちから猿の叫び声が響き渡ってくる。
猿の群れがバラナシの街の建物の屋上から屋上へと飛び移っていく。
ウッキッキー。
日が昇ってくるまで猿の騒ぎを眺める。
(どこかに猿達が写っているはず)
川ではボードが行き交っている。 -
6:54頃、霧の層の上に、まん丸く、赤い玉のような太陽がすっと姿を現す。
-
平成18年の初日の出。
お天道様に向かって柏手を打ち、一年の安寧を祈願。
平原の向こうの大きな太陽。 -
屋上で暫し日の出を眺めていると、一緒にGHに入った日本人旅行者Sさんが起きてきた。
「ガンガーで沐浴したい」と話したら、介添えしてくれることになった。
GHからラリターガートへと下りていく。 -
念願の、ガンガー初日の出沐浴!!
服を脱ぎ、水着になり、鉢巻を巻く。
輝く朝日の下、ガンガーへ。
ボートに乗った日本人グループの「頑張れ!」という声援を受ける。
階段状になっているガートには泥が積もっている。
ガンガーの水は、温かいということはないが、かといってそれほどは冷たくもない。
汚いこともないと思った。 -
ガンガーに浸かったのは胸まで。
とはいえ、確かにガンガーに身を浸したぞ!
岸に上がると、昨日の夕方「ボートはどう?」と声を掛けてきた小僧につかまった。
「明日乗るよ。」と社交辞令であしらってやったが、俺の顔を覚えてやがる。
GHでシャワーを浴びたいので、「10分後に戻る。」と言ってGHへ。
ボートには乗るつもりだが、言われるままにこのガキの舟に乗るつもりはない。 -
聖なる河ガンガー。
太陽の下、船や人が行き交う。
聖と俗、生と死、文字通り清濁併せ呑んで昔も今も流れゆく。
浄き流れ。
穢れなき流れ。
しかし!
衛生的には汚れています(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
なのでGHに戻ってシャワーを浴びて全身を隈無く衛生的に洗浄。
といっても、聖なる河の精神的なものまで浄化したわけではありません。 -
そして10分経ち、20分が経ち、
GHから出ると、まだいた小僧。
バラナシの路地で、土地勘のない俺が小僧を捲けるわけはなかったよ・・・。
そして再びラリターガート。
洗濯する人。 -
ガンガーの河水を拡大。
ご覧のあなたも沐浴しましょうよ!
さっぱりしますよ。 -
他のボートと値段を比べるのも面倒になった。
小僧のボートに乗る。
とりあえず1時間で。
マニカルニカガートより一つ下流のバージーラーオガート。
朝とあって沐浴する人が多い。 -
マニカルニカガートから立ち上る火葬の煙。
《CAUTION!》
カソーバは撮影禁止。これは許容範囲かと・・・。
そしてガンガーの河水で口を漱ぐ人。
死と生、火葬と生活が隣り合わせのカオス。
*遠藤周作「深い河」の終盤で、火葬場の写真撮影の場面を描き、結末に繋げる重要な場面となっている。
また、主人公の一人が「神」を求め、ガンガーで沐浴する場面も描かれている。
「深い河」を読んでからバラナシ、そしてガンガーを現実に目の当たりにし、空気を感じてみると、聖都バラナシ、聖河ガンガーの様々な面での象徴性を深く実感することができる。
「深い河」を読み、深い河で沐浴してみる。
これオススメ! -
沐浴する人達。
或いは風呂代わりにしていると思われる人達。 -
ボートに乗って朝靄の川面を漂う。
行きたいところへ漕いでいってくれる。
イルカが川面に上がったのが見えた。
岡の上の最も高い建物が我がプージャGH。
ひるとっぷ!がんがーびゅー!べりーぐっど! -
死の世界と言われているガンガーの対岸へ。
恒河沙(恒河=ガンガー、沙=砂)の広い砂丘には野犬がいた。 -
砂丘と太陽。
どこか遠くの方からインドっぽい音楽が聞こえてくる。 -
手前はボート漕ぎのガキ。
砂原の奥でガキどもがサッカーをしている。 -
河を流れてきたお供えの花と、犬の死骸。
-
対岸を見詰めて座っている人が数人。
対岸の喧騒から離れ、河に浮かぶ街並み。
いい眺めですね。
眺めを楽しみながら野糞。 -
不毛の地かと思いきや、菜の花とバラナシの街並み。
-
掘っ立て小屋で揚げたてのサモーサ(コロッケのようなもの)を食い、チャイを飲む。
-
船が到着。
川岸でお供え。 -
船が到着。
ちんこ丸出し。 -
チャイとサモーサを売っていたのは奥の掘っ立て小屋。
-
ボートに戻る。
バラナシの街とボート漕ぎ小僧。 -
賑やかなメインガートをボートからぼーっと眺める。
ボートを30分延長。 -
ボートで説法。
そのボートに近寄っていく物売りのボート。 -
ボートから望むドーム・ラージャ邸。
火葬場の大元締めでバラナシ一の金持ちらしい。 -
昨日蝋燭を流したミールガート。
また蝋燭売りの舟が近付いてくる。
小僧の知り合いらしい。
言われるままに、またカルマを流す。 -
ミールガートに上陸。
当初1時間=50ルピーで舟に乗ったが、30分の延長で〆て100ルピー。
値切ろうと思ったが細かい紙幣がなかったので100ルピー払ってやった。
「今度バラナシに来るときもまた乗ってや。その時はプレゼントに日本の腕時計を持ってきてなー。」
この後、マニカルニカガートに向かう。
「カソーバ」
ここでは「カソーバ」という言葉が通じる。ただし、自称ボランティアまたはガイドの皆さんとの間であるが。
《CAUTION!》
カソーバは撮影禁止のため、画像はありません。
・自称ボランティアA
A「カソーバには家族だけしか近寄ってはならない。ホスピス(死を待つ人の家)なら入っても構わない。」
A「このホスピスはJICAの援助で建てられた。この中なら入ってもいい。」
俺「ノー・マネー。」
A「マネーは気持ち(の額)で構わない。No Problem!」
俺(怪しい。入らん。払わん。無視。)
ホスピスから離れ、火葬場を見下ろせる祠から火葬風景を眺める。
火葬の準備が始まっているところへ、もう一体の布で包まれた遺体が運ばれてくる。
?まず遺体をガンガーに浸す。
?浸された遺体を天日で乾かす。
?遺体の周りに薪をくべ、火を点ける。
やがて煙が上がる。
火葬場には牛や犬が徘徊して、お供えの花を食べたりしている。
・自称ガイドB
「カソーバは…(英語で説明が続く)…一体焼くのに『サンジカン』。(←これニホンゴ)」
「遺体を焼いても嫌な臭いはしない。なぜならシヴァの聖なる火で焼いているから。」
「雨季はもっと高い位置で焼く。ガンガーが増水して今焼いている所は水の中になる。」
表情も変えず、淡々と、勝手に解説は続く。
時間を見計らって立ち去る。
当然ガイド料は払う気はない。 -
プージャGHの部屋。
日当たりは良いが、夜は隣家から爆音。
(cpプージャGH -
今晩、デリーに戻る列車に乗らねばならない。
しかし、切符はまだない。
これから切符を受け取りに行く。
ただし、切符があるとは限らない状態なのが困る・・・。
ガンガーの水をペットボトルに詰めてから、昨日電話で約束したとおりの時間にホテル・タージ・ガンジス(★×5)へ。
路地の行き詰まりのプージャGHを後にする。 -
ヴィシュワナート寺院付近の路地を行く。
牛と共存するインド。 -
路地から大通りに出てオートリクシャーを拾う。
-
オートリクシャーの運ちゃんは客を乗せたまま買い食い。
-
新市街のホテル・タージ・ガンジス(★×5)へ。
約束の時間は11時。少し前に到着したが、どうせインド人は時間を守らないだろうから、気持ちに余裕を持って待つ。
12時。ちょっと遅いかな。電話してみるか。
ホテルのフロントの電話を借りる。つながらない。あけおめコールで回線がパンクしてるらしい。
電話がつながらない→連絡が取れない→切符を受け取れない→焦る!
12:30、ホテル外の商店から電話する。言葉がよく聞き取れないが、周りの人の協力で理解できた。
言われたとおりにこの場で待つ。やがて旅行社のMr.Pと連れのMr.Aがやってくる。
話では、11時にホテルに来て俺を見かけたとのことだが。
だったら声を掛けてくれ!(心の叫び)
切符を見せてもらった。
しかし、予約が確定していないらしい。
「4時にまたここで会いましょう。それまで食事にでも行ってきなさい。No Problem!(握手)」
(画像はホテル・タージのクリスマス飾り) -
サイクルリクシャーで再び旧市街へ。
すんなり切符を受け取れていたら、郊外にある仏教の聖地サルナートに行っていたはずなのに。
昼下がり、メインガート周辺を散策することにする。
しかしお気楽散歩とはいかない。
プージャGHの客引きに付きまとわれる。 -
メインガートの巨大なシヴァ。
-
メインガートのサドゥ。
この辺は特に人が多い。
「ホテルに案内するよ。」
「ノー!」
「ボートに乗りなよ。」
「ノー!!」
「ポストカード買ってよ。」
「ノー!!!」
「ホテル。」
「ボート。」
「ノーだっつってんだろ(゚Д゚)ゴルァ!」
この辺は特に人が多い。
そして表情も変えず静かに後ろからマークしてくるプージャGHの客引き。 -
ダシャーシュワメードロード付近の神様壁画。
20分ほどつきまとった客引きもやっと離れた。 -
野菜市場。
落ちたものは牛のもの。 -
路地に商店が軒を連ねるヴィシュワナート小路へ。
ヴィシュワナート小路はヴィシュワナート寺院(ゴールデンテンプル)の参道。
ポストカードを購入。 -
ヴィシュワナート寺院へ。
バラナシを聖地たらしめている、シヴァ信仰の中心地。
昨年のチベット・ラサのジョカンに引き続き世界的な聖地をまた一つ参拝。
・ヴィシュワナート寺院の歩き方
ヴィシュワナート寺院は聖地です。
歴史的にイスラムとヒンドゥーの対立の場となっています。
最近は爆弾テロも発生しています。
?入口の前の土産物屋で電子機器類(←爆弾の発火装置対策)やバックパックを預ける。
?軍か警察が監視する金属探知ゲートを通過して境内へ。
?巡礼者たちと一緒に中心の御堂(ゴールデンテンプル)まで歩く。自称ガイドは悉く無視。
?中心の御堂を囲む塀の入口で軍だか警察だかが監視。でも彼・彼女らはフレンドリー。
「ヒンドゥー教徒か仏教徒か」
「仏教」
「OK」
(「歩き方」ではヒンドゥーしか入れないと記されているが、仏教でも問題なく入れてくれた。)
靴を脱いで入りなよ、と親切に声を掛ける。
?御神体を拝もうとして押し合う人々の塊とともに中へ。警備員が人の流れを捌く。
?順番がくる。平成18年の初詣。御神体を参拝。触れる。意外と小さな御神体=シヴァのリンガ=男根。
?参拝終了。路地に出てから入口まで戻り、預けた荷物を回収。
ビルに囲まれ路地の奥に見えるヴィシュワナート寺院。
周りのビルの屋上でも軍だか警察が警戒。
要塞のようだ。 -
4時、ホテル・タージへ。
旅行社の2人が来た。
「5:45まで待っててくれ。No Problem!」
ホテルの前のファストフード屋でチーズバーガーという名のホットドッグ状のものを食う。
ホテルの前のリクシャーワーラーたちが、乗れ乗れ、と相変わらずうるさい。
リクシャーは要らねえんだょ。
家路に着く牛の群れが公道を練り歩く。
バカな1頭が急反転。自動車と衝突しそうになる。
17:45、再びMr.P&A。
「Aと駅に行ってくれ。」という指示。とにかく駅へ。
日が落ちて暗くなる中バラナシ駅北口へ。
まだ席が確定していないらしい。 -
列車の側面に張り出されている乗客名簿にはそれらしき名前はあるのだが・・・。
-
バラナシ18:45発ニューデリー着7:45。
SHIV GANGA EXP.(2559EXP.)
エアコン2等寝台で1262ルピーの寝床。
とりあえず乗り込むように言われる。
なんとか席は確保できたものの、ダブルブッキングらしい。
Mr.Aはぎりぎりまで窓口でダブルブッキング解消交渉をしていたようだ。
だが、席も埋まり発車の時刻。
Aの尽力の甲斐もなく別れる。
定刻よりやや遅れて発車。
夜行列車はデリーへ。 -
2等車の車内。
網棚に座る人々。 -
ダブルブッキングの人と同席(長椅子)。
席の端に座る。
このまま座ってデリーか。長いな。やだな。
席の端で小さくうずくまって不貞寝。
2時間程して起こされる。
空席ができたらしい。
寝床確保!
メシ食うかぁ!
食堂車へ。 -
食堂車の個室に通される。
席は向かい合わせ。テーブルはない。 -
「ベジか?ノンベジか?」
「ノンベジ。」
「辛い方か?辛くない方か?」
「辛くないやつ。」
出てきた夕食はナンとトマトとフライドチキン。 -
エアコン2段寝台車。
座席を倒すと2段の寝台になる。
渡された毛布とシーツに包まる。
やっと落ち着けた。
そしてデリーへ。
22時ごろ就寝。
列車は走り続ける。
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