2000/03/20 - 2000/03/23
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KAKU-SANさん
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マンダレーから飛行機でバガンに向かう。
国内線でもパスポートを出して、身分確認をする。ここは軍事独裁なのだから、色々と面倒な事がある。
どこの国も同じなんだろうが、どうも軍人と言うのは横柄で乱暴な感じがして、好きになれない。彼らに大阪あきんど(商人)のサービス精神を教えてやりたいものだ。「お疲れ様でございますぅ。すんまへんけど、パスポートを見せてくれまへんやろか」とでも、言わせてみたいものだ。
ところが搭乗待合ロビーのサービスは気が利いている。待合所の座席はサイドテーブル付の木のイスで、待合所内にホットドックや唐揚げ等々の他、正体不明のスナックと飲み物を扱っているスナックバーがあって、これを座席まで持って行って食べれる。食い意地の張った私には嬉しいサービスだ。結構食べたが、ここの物価なので、300チャット程しかしない。この点では世界一高いとか言われている関空にも見習って欲しいものだ。
バガンで降りたのは意外にもたった3人で、残りの客はそのままヤンゴンまで行くようだ。 国内なのにイミグレーションがあり、バガン地区への入境料10ドルを徴収していた。手持ちのFEC(外貨兌換券)は20FEC(20ドル相当)札しかなかったので、出すと10ドルの現金でお釣をくれた。国内で何がなんでも外貨を使わせるための制度なのに、政府がこれでは意味がない。空港にも客引きはいなくて、外まで出たところにタクシーが2台と馬車が一台。運転手が寄って来て、800チャットというのが、何となく高いような気がするのだが情報がないので、本当の事は判らない。白人の2人組が500チャットに値切って、走って行ってしまった。なんだか、置いて行かれたような気分になったが、残された方のタクシーの運転手が「500チャット、OK?」って声を掛けてきたので、乗せてもらう事にした。
ホテルはさくらちゃんと約束したピンサルバ・ゲストハウス。エアコン、バストイレ付きの部屋がたった3ドル。まさに泊り得だ。2階の部屋に入ろうとしたところ、1階から若くて、華やかな女の子が大勢上がってきた。しかも、すごく愛想が良い。まさか、コールガールかと身構えたが、何もなく、通り過ぎて行った。何だか、ほっとしたような、がっかりしたような、変な気持ちで彼女たちを見送った。フロント係のチャウチャウによると、彼女たちはタバコのキャンペーンガールだそうだ。
シャワーを浴びると、夕食を食べに行くことにした。ニャン・ウーという町は町の真ん中に3本の道が合流するロータリーがある。ロータリーを越え、長距離バスターミナル(単なるバスの溜まり場だが)やいくつかのレストランがあり、そろそろ町の終わりが見えてきたところで、中華&ミャンマー料理の店を見つけた。この店には、中華のメニューはあるのに、ミャンマー料理のメニューはなかった。ただ、ミャンマー料理が食べたいというと、牛、豚、鳥、魚、海老の内、どれが良いかという単純な質問が帰ってくる。こう聞かれれば、やはり海老だ。注文すると、煮込んだ海老料理一皿とご飯の他に、付け合わせが10皿も来た。
あまりの量に驚いて、値段を聞くと、500チャット(1ドル=320チャット)という答えが返ってきた。ちょっと、高いんじゃないかとも思ったが、海老だけが高くて、他の物は250チャットで食べられるというのだ。ここの海老は川海老で美味しいので、市場でも特別に高い料金がついているとの事で、なるほど、確かに美味しかった。それにしても、10皿の付け合わせと、肉料理のメインディッシュで、250チャットというのは安すぎるではないか。
ホテルに戻ると、チャウチャウにヤンゴンへのフライトの手配を依頼したが、彼も予約が取れるか、はっきりしなかった。24日に帰国する私は23日にはヤンゴン入りが必要で、この日はもう21日の夜だから、代理店と話ができるのは翌22日しかないという事だった。
チャウチャウは、バガンは1日で観光できるから、早くヤンゴンに行った方が良いと言う。彼が都会への憧れから、そう言うのだろう。けれど、私はバガンを見るためにミャンマーに来たのだから、一日で見れる程度であって欲しくなかった。結局、チャウチャウと相談して決めた事は、翌朝、早く起きて、一日で可能な限り観光しようと言う事だった。とにかく、23日は朝早くのフライトしか取れない場合も考えて、移動日だと覚悟しておいた方が良い。
翌朝6時20分に起きて、一階に降りて行くと、チャウチャウが起きていて、すぐに朝ご飯の準備をしてくれた。私は7時に馬車を頼むとチャウチャウもOKと言ってくれたけれど、電話で馬車が呼べる訳ではないので、誰かが馬車を呼びに走ってくれたのだろう。
朝食はトーストと卵料理にモンキーバナナ(単に小さいバナナかも)が付いていたが、モンキーバナナの中には渋柿の様に渋くて食べられないものや、まだ熟していなくて堅いものがあるようで、運悪く、一つ目のバナナがそれだった。あまりに渋そうな顔をする私を見て、紅茶を持ってきたチャウチャウが「どうしたの?」聞くので、バナナが堅い事を示そうと、残りのバナナを折ると、「ポキッ」と、生のサツマイモの様な音を立てて折れた。チャウチャウは腹を抱えて笑っていたが、私はすっかりバナナを食べる気がなくなっていた。
馬車は7時過ぎに来た。御者は10代後半の少年で、貸切で一日2,000チャット (約750円)。二人で乗っても同じ料金だというから安い。馬車には、折りたたみの幌が付いているが、少しでも景色を満喫したいので、幌をたたんだままで走ってもらった。じっとしていると、朝でも暑いのだが、走り出すと、風がなかなかに気持ち良い。道は路肩が痛んでいるものの、アスファルト舗装してあり、振動もあまりなく、快適な乗り心地だ。
町を抜けると、すぐにシュエズィーゴォン・パゴダに着いたが、獅子の様な真っ白な石像が座っている入り口に向かって、修行僧が長い列を作っていた。かなりの大きな寺院で、もちろん、ここは遺跡ではなく、現役の大寺院だ。入り口から、屋根付きの参道があって、かなり入ったところで降ろしてもらった。
参道の手前からはパゴダと言う訳で、サンダルを脱いで上がらないといけない。私はサンダルを手に持って入ろうとしたが、まわりの人達が置いて行きなさいと言うので、心細いけれど、参道に上がる途中の階段の隅に置いて中に入った。参道の両側には土産物屋が出ている。というより、ゴザを広げて、自作の物をフリーマーケットで売っているみたい。商品がやたらと素人臭い。彼らの売り込み攻勢を適当にあしらって、塔に行くと、塔の手前で、カメラ使用料を取られた。しかし、これは気にならないほどのわずかな金額だった。
塔を見て帰ると、サンダルがあるはずの場所にサンダルがない。建物の作りも同じだから、元の場所に戻って来ているはずなのに、売り子に全く顔に覚えがないのもおかしい。思わず時計を見たが、どうもタイムスリップしたわけでもなさそうだ。何度も同じところをうろうろしていると、見知らぬ御者がやって来て、馬車に乗らないかと言う。「いや、私は馬車で来たんだ。だが、馬車がいない・・・」と答えると、君の馬車の処へ連れて行ってやると言うので、親切に甘えて、乗せてもらう事にした。馬車は一旦、パゴダの外に出ると、パゴダの反対側にまわってくれた。このパゴダは左右対称にできていて、参道も2つあったのだ。そんな事を想像していなかったから、小さな違いに気が付かなかったのだろう。 そこには私のサンダルもあったし、もちろん、馬車も待ってくれていた。
シュエズィーゴォンパゴダを過ぎると、オールドバガンまでの約5キロは遺跡の散在する半砂漠地帯になる。半砂漠というのは言い過ぎかもしれないし、実は乾季のこの時期だけで、他の季節はどうなのか判らないが、少なくとも、集落のある辺りとは明らかに景色が変わっていた。両側には延々、小さなパゴダが続き、まるで死んだ文明をまつる墓地のようだ。同じような小パゴダの中に、ところどころ大きな物があって、あるものは修復工事の最中であったり、あるものは中に壁画が保存されていたりする。
オールド・バガンへの道程の中程にある、ひときわ大きな寺院がティーロー・ミンロー寺院は、まだ辛うじて現役で使用されているが、どちらかと言うと、観光客向けの土産屋や飲み物屋があるから、荒れずにすんでいるだけの様な気がした。とにかく、この時のように暑い日には私のような汗かきに飲み物が多く売れるから、良い商売になっているはずだ。
次に馬車が向かったのはアーナンダー寺院。有名な寺院で、ヨーロッパのゴシック建築に仏教建築の屋根を乗せたような感じの建物だ。中に入ると、4体の巨大な仏像が立っていて、圧倒されそうなる。
ここにはかなり多くの土産物売りがいて、近くのミンガラー村が漆製品の生産地ということもあり、漆製品が多かった。ここで売られているものは、売り子によって、出来上がりのレベルが違い、完成度の高いものを売っている店はそれなりの店構えをしているけれど、品質の悪いものを売っているのは、フリーマーケットの感じだ。
この中に高校生くらいの女の子が2人で店を出して、漆塗り(たぶん)のハート型の小物入れに筆で字を書いているのを見つけて覗き込んだ。
これくらいの年頃の女の子というのは、どこでも同じなのかもしれないが、はにかみながらも、はしゃいで、英語が話せないのに色々と見せて来ては説明みたいな事をしてくれた。
服装な見ていると、日本の女の子と変わりがなくて、まるで文化祭かのようでさえあった。まるで商売っ気はないのだが、ちょうど書いていたのが、\\\"present for you\\\" だったので、それを2つ買ってきた。ちなみに、この箱2つは薄汚れているようだったので、ティッシュで拭いたら、文字が消えてしまった。
この日だけで、19ものパゴダを回っているのだから、寺院の名前を羅列してみても仕方がないので割愛するが、それぞれ魅力的な寺院が多い。それらの寺院が集中するオールド・バガン地区の入り口にあるのが、タラバー門なのだが、門の周りは緑が多く、そちらに気を取られて、注意しないと気づかないうちに通り過ぎてしまう。
以前はオールド・バガンの中に多くの住民がいたそうだが、バガンからはニャン・ウーと反対側に作られたニュー・バガンへ強制移住されたそうで、実に乱暴な話だが、今は高級ホテルが残るだけだ。
この門に続いて、レンガを積んだ石垣が延々連なり、その手前には堀があった。この町は一方がイラワジ川に面しているので、残り三方を石垣で囲んでいるだろう。
この門の手前にタラバー・ゲートという中華レストランがあり、馬車の客はここを利用することが多いようで、馬車が何台も止まっていた。私は御者と一緒に食事をしたのだが、隣のテーブルでは、フランス人の老婦人が注文していない焼き飯が、計算に入っていると怒っていたが、ウェイターにそれが御者の分であることを教えられ、恥ずかしくなったようで、何度も謝り、御者を呼んでは、「ほんとうに焼き飯だけでいいの?おなかすいてない?コーラを飲んでも良いのよ」と言っていた。
その事を思うと、私の御者は肉も食べたし、コーラも飲んだが、この若い御者には窮屈で、奥で、他の御者と焼き飯だけを食べている方が、気楽だったかもしれない。それに、案外、中には別のおかずもあったかもしれない。考えてみれば、外国人向けの料金のレストランへ客を連れてきているのだから、それなりの対応をするのが自然だろう。
その後、更に寺院と博物館(建物は立派だが、中身は博物館の外側にある遺跡の方が良い。2階にはパゴダの油絵が展示)を見て回れ、朝が早かったので、御者も私も疲れていたが、夕方にはホテルへ帰ってきた。本当に、一日で観光できてしまった訳だ。
この帰り道のことだが、馬車の後ろから、爆音とともに軍用車が追ってきた。馬車が端に寄って停まるので、軍の検問か何かかと身構えたが、馬車のすぐ脇を猛スピードのまま、砂埃を上げて走り去って行った。御者はいつもの事だと話していたが、愚かな事だ。つまらないことで、わざわざ軍の反感を呼び起こしているようなものではないか。まして観光客の多いバガンでやれば、帰国後、軍事政権への批判が強まるだけなのに。
宿に戻ってみたが、さくらちゃんは到着していなかったし、明朝のヤンゴン行きのフライトもまだ確保出来ていなくて、結局、エージェントが出せるのはオープンチケットだけだという。しかし、既に観光し終えていたので、翌朝、空港へ行って、その場で座席が取れたら、乗り、もし、取れなかったら、夕方の別の便に乗ることになった。
バガン3日目の朝、チャウチャウを見かけるとまず、前夜にさくらちゃんが泊まらなかったか確認したが、泊まってないという事を聞いても、不思議なほどがっかりしなかった。それよりも、本来の目的地を実質1日だけで去ってしまうことに抵抗を覚えながら、空港へと向かった。
ところが、空港でいくら待っても、席が確保できず、結局、満席のため、夕方の最終便で帰ることになった。一緒に空港へ来てくれていたチャウチャウも申し訳なさそうな顔をして、夕方まで、部屋を使っても良いよと言ってくれた。考えてみれば、バガンのためにミャンマーに来たんだから、ゆっくりしてみようと、今度はレンタサイクルを借りて、もう一度、オールド・バガンに行くことにした。
自転車に乗ってみると、馬車とほとんど速度は変わりなかった。コースを外れて、砂地に入ると、なかなか進めなくなるが、そうした場合を除けば、いたって快適だ。炎天下での事、徒歩で観光しようとは思わないが、自転車でなら馬車で後ろ向きに去っていく景色を見るのとは違って、遺跡の中を自分で進んでいく気持ち良さがある。いつしか、鼻歌交じりに、ゴダイコの「ガンダーラ」を唄いながら、自転車を運転していた。『そこーに行けば、どんーな夢も、叶うというよ・・・・』 もはや私は『そこ』に来ていた。
昼も前日と同じ店で食べ、気に入った遺跡だけをもう一度訪ねて、そこでのんびりと時間を過ごし、夕方前、街外れまで戻ってくると、喫茶店でチャウチャウとホテルのマネージャーがお茶をしていた。声を掛けると、手招きされ、お茶をふるまってもらった。またもミャンマー人にご馳走になってよいものかとも思ったのだが、気持ちよく、ご馳走になることにした。結局、喫茶がいくらくらいなのか、判らないままだった。
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